白髪を黒髪に戻す方法！おすすめ行動とNG行動、摂った方がいい食事なども解説

■「白髪が黒髪に戻った」状況が起こるのはなぜ？

自身の白髪を見て「白髪から黒髪再生する？」「白髪は治る？」「白髪を無くす方法が知りたい！」と悩む方もいるでしょう。実は、白髪が黒髪に戻ることはたまにあるんです。黒髪へ戻せる白髪には、いったいどのような条件があるのでしょうか。

・黒髪に戻せる白髪の条件

黒髪に戻せる白髪の条件には、以下の2つがあります。

【メラノサイトが休止していることが原因の白髪であること】

髪の毛を黒く見せているのは、メラニンという色素。毛根にあるメラノサイト（色素細胞）がメラニンを生成しています。メラノサイトの働きが止まると、その毛根からは白髪が生えてしまうのです。
メラノサイトが一時的に休止しているだけであれば、黒髪に戻る可能性があります。

【チロシンが足りないことが原因の白髪であること】

メラノサイトは、アミノ酸の一種であるチロシンをもとにメラニンを生成します。そのため、メラノサイトの機能が正常でも、メラニンの原料であるチロシンが不足していると白髪になってしまうのです。
この場合も、チロシン不足を解決することで黒髪に戻せるでしょう。

・白髪が黒髪に戻ることはある！

白髪の原因がメラノサイトの一時的な休止やチロシン不足によるものだった場合、黒髪に戻せる可能性はあります。しかし、これらが原因の白髪は全体の約2割といわれ、それ以外はメラノサイトの消失によるものです。メラノサイトが無くなると黒髪に戻ることはないので注意してくださいね。

■そもそも白髪になる原因とは

本来、毛根で生成されたばかりの髪の毛は、色がなく透明（白髪）です。成長過程でメラノサイトから黒色の色素であるメラニンが生成され、黒髪になります。つまり、メラノサイトの数が減ったり活動を休止したりしていると、白髪のまま成長してしまうのです。
一方、メラニンの原料であるチロシンが十分にあっても、メラノサイトが正常に働かないと黒髪にはなりません。メラノサイトが機能を発揮できない理由は以下の通りです。

＜メラノサイトが機能を発揮できない理由＞

・老化
・遺伝
・ストレス
・生活習慣の乱れ

この他にも、頭皮環境の乱れや紫外線などの外的ダメージ、喫煙、スマホやパソコンの使いすぎ、病気なども白髪の原因となります。

■白髪を黒髪に戻す方法

ここからは、一時的にできた白髪を黒髪に戻す方法を解説します。実践できるものから取り入れていきましょう。

・黒髪に必要な栄養素を食べ物から摂る

普段の食事から、白髪を黒髪に戻すのに必要な栄養を摂取する方法があります。黒髪に必要な成分は、メラノサイトの働きを活性化するヨウ素やビタミンB12、亜鉛、メラニン色素の原料となるチロシン、健康な髪を作るために欠かせないタンパク質などです。
ヨウ素を多く含む食材は、昆布やワカメなどの海藻類。ビタミンB12は鮭やあさり、豚レバー、亜鉛は牡蠣や牛肉、かぼちゃの種などに含まれます。また、チロシンを多く含むのは大豆製品やチーズ、バナナやアボカド。タンパク質は、肉や魚、卵、豆類に多く含まれます。
これらは、白髪改善の最強食材ともいわれており、1日3回の食事で意識して摂取してみましょう。食事だけで白髪が黒髪に戻ったらいいのですが、栄養を摂取するのが難しいときはサプリで補うのもおすすめです。
また、白髪を黒髪に戻す食べ物として、フジテレビの「ホンマでっか！？TV」では、“ヤーバサンタ”というハーブが紹介されたことも。アメリカ西海岸に生息する植物で、“聖なるハーブ”と称されており、白髪予防や回復効果が期待できるそうです。ヤ―バサンタのハーブティーを試してみるのもいいでしょう。

▼白髪予防に効く飲み物もチェック！

・頭皮マッサージをする

頭皮環境を整えることも、一時的な白髪を黒髪に戻すためには重要です。頭皮マッサージをして血行がよくなることで、頭皮に酸素や栄養が行き渡り、メラノサイトの働きが活性化します。
「育毛剤で白髪に戻せるかも」と考える人もいるかもしれませんが、白髪を黒髪にする直接的な効果はありません。しかし、育毛剤は頭皮環境を整える効果が期待できるため、白髪予防にいいとされています。

▼白髪を無くすのに効果的なマッサージはこの記事をチェック！

・しっかり睡眠をとる

十分な睡眠も白髪対策には必要です。睡眠は、血行促進や成長ホルモン分泌の活性化、メラノサイトの機能回復に欠かせません。
適正な睡眠時間は個人差がありますが、成人に必要な睡眠時間は1日6～8時間とされます。仕事や家事で忙しいという方も、少なくとも6時間以上は確保しましょう。
また、睡眠の質を高めるには、就寝約1～2時間前の入浴がおすすめです。寝る前の飲酒やカフェイン摂取、喫煙は避けてくださいね。

・適度な運動も有効

メラノサイトを活性化させるには、適度な運動も効果的です。1日約20分の運動で、血行が促進され、頭皮にも十分な酸素と栄養素が行き渡ります。
忙しくて運動する時間をとれない場合は、なるべく階段を利用したり、一駅前で降りて歩いたりと、無理のない範囲で運動を意識づけるといいでしょう。

・ストレスを溜めない

ストレスも白髪が増える原因のひとつです。ストレスで交感神経が優位になると、神経伝達物質であるノルアドレナリンが色素幹細胞を活性化させ、色素幹細胞が急激にメラノサイトへ変化。色素幹細胞が消失することで新たなメラノサイトを生成できなくなるため、白髪となります。
現代社会でストレスゼロは難しいので、貯め込まないことを常に意識しましょう。趣味に没頭したりヨガをしたりなど、自分なりのストレス発散法を見つけてリラックスできる時間を作ってください。

▼白髪染めシャンプーで対策するのもあり！詳しくはこの記事をチェック！

■白髪を黒髪に戻したいならやってはいけない行動

日常生活でついやってしまう行動が、白髪を黒髪に戻しにくくしている原因かもしれません。最後に、白髪を黒髪に戻すためにやってはいけない行動を解説します。

・脂質や刺激物などを多く摂取する

普段何気なく摂取している食べ物や飲み物が、髪に影響を与えることも。脂質や糖質を摂りすぎると血液がドロドロになり、血行不良となって頭皮環境が悪化します。
また、香辛料などの刺激物を摂りすぎると、消化器官に影響が出て栄養の運搬・吸収力が低下。栄養が十分に行き届かないことで白髪が増える原因になります。髪のためにも、脂質や刺激物は控えめにし、バランスのとれた食事を心がけましょう。

・過度に髪を洗う

頭皮のにおいやベタつきが気になると、1日に2回以上洗髪したり、洗浄力の強いシャンプーで髪を洗ったりということがあるかもしれません。しかし髪の洗いすぎは、必要な皮脂まで落とし、乾燥や皮脂の過剰分泌の原因になります。
ドラッグストアなどには、白髪を黒髪に戻すシャンプーと言われるものや頭皮環境を整える成分が配合されたシャンプーもあります。自身の髪質に合いそうなものを探して、適切な頻度で手入れを行いましょう。

・髪を長時間紫外線にさらす

紫外線を浴びると、顔や体だけでなく髪も日焼けし、髪内部のメラニンが破壊されます。外出時には、帽子や日傘をはじめ、ヘア用の日焼け止めも活用して髪の毛の日焼け対策をしっかり行いましょう。

・白髪を抜く

白髪を見つけると、つい抜いてしまう方は多いでしょう。白髪がなくなったように見えますが、抜くと毛根にダメージを与え、頭皮の毛細血管が破れて出血することも。
白髪を抜いてもメラノサイトの機能が復活するわけではなく、白髪を減らすための根本的な解決にはなりません。白髪が気になっても決して抜かず、せめて根元からハサミで切るようにしてください。

・スマホやパソコンを長時間見続ける

スマホやパソコンを長時間見続けると、眼精疲労による血行不良や肩こりが起き、白髪が増えるリスクが高まります。目を休ませるためにも、1時間に10～15分ほどの休憩をとりながらスマホやパソコンを使いましょう。

■白髪を黒髪に戻す方法を実践して若く美しい髪を取り戻そう

加齢による白髪は黒髪に戻せませんが、生活習慣の乱れでできた白髪は黒髪に戻せる可能性があります。日常生活で少し意識してみると、白髪を予防できる方法は多くあります。今回紹介した対策法から、できるものを試して健康的な黒髪を取り戻しましょう。