機能性・安全性・デザイン性、どれが決め手？業界売上高日本一【カインズ】自転車バイヤーさんに直撃して聞きました！＜ママの自転車座談会①＞

現役＆先輩ママの自転車愛用歴は？

菱山：皆さん、今の自転車に乗り始めてどれくらいですか？ 私は子どもが保育園に通う際に購入した電動アシスト自転車の「bikke」（ブリヂストン）を約7年間愛用中。昨年一度メンテナンスに出しました。もう子どもたちを乗せてはいませんが、私自身は今でもほぼ毎日乗っています。

リリー：私は子乗せ電動アシスト自転車の「Gyutto」（パナソニック）ユーザー3年目です。保育園の送迎に毎日息子を乗せています。

yukari：私は長男の時から10年近く乗っていた電動アシスト自転車を、2年ほど前に買い換えました。今は電動アシスト自転車の「Ez」（パナソニック）にチャイルドシートをカスタムしてつけ、次男を乗せたり、自分のパートの通勤で使ったりしています。

水口：私はもう子どもが高校生で子育ても落ち着いたので、毎日フル活用ではないのですが、アシスト機能がない普通の自転車を長年愛用していました。双子を前後に乗せていての送迎、毎日がんばっていましたね。

リリー：すごい！1人でも大変なのに！

菱山：我が家も双子ですが、電動アシスト以外の選択肢はなかったです…！

水口：子どもが小さいときはまだ周りも普通の自転車率が高かったです。ママたちに電動アシスト付自転車が普及したのはここ10年くらいかも。

yukari：言われてみればそうですね。今はほとんどのママさんが電動アシスト自転車で、時の流れの早さを感じます。

初動が速い、自動変速機能…最新の電動アシスト付自転車事情

カインズ・渡邉：今乗っている自転車は、どんな点が決め手で購入したのでしょうか？

リリー：坂が多い場所に住んでいるので、「初動が速い」という点に惹かれました。坂道もすっと漕ぎ出せて登りやすいんです！

カインズ・渡邉：おっしゃる通り、リリーさん愛用のパナソニックさんの特徴は初動が速いことが特徴です。逆にヤマハさんはマイルドな走り。こんな風に、メーカーによって走りの特徴がざっくりと分けられます。

yukari：私の場合、1台目はブリヂストンで2台目はパナソニックです。今の自転車は、たしかに初動がラクですね。あとはギアを変えなくても、坂道と平坦な道をセンサーで感知して自動で速度を調整してくれる機能もすごく使いやすいです！

水口：そんな機能があるんですね！大きく進化してますね。私も乗ってみたかったです。

リリー：自動変速ではなくとも、アシストモードに「ロング」「オート」「パワー」の3段階調整があるのも便利ですよね。子乗せの坂道は絶対パワー！でもパワーだとすぐに充電がなくなってしまうので、うまく切り替えています。

菱山：電動アシスト付自転車って、充電が切れてしまったらただの重い塊ですもんね。子どもが小さいとき、バタバタした毎日の中でつい充電を忘れてしまって。保育園の帰りに充電切れをして地獄を見たことがあります（笑）。

リリー：押して歩いたんですか！？

菱山：いや、双子を歩かせて手を繋ぐこともできないので、一生懸命漕ぎました。

カインズ・渡邉：実際そういったハプニングもあり、なるべく充電の回数を減らしたい、という要望は多いですね。1回の充電でどれだけ長く走れるかは価格にも比例しています。

安全性にも関わる、タイヤの選び方

水口：子乗せ、とくに双子の前後乗せは危ないですから、バランスが取れるものが一番だと思います。

菱山：私の場合、まさしく双子を前後に乗せて走るので、安定感もかなり重視して選びました。重心が低く、タイヤの直径も小さめの20インチにしています。

yukari：私も身長が157cmとあまり高い方ではないので、20インチのタイヤです。あとはタイヤ幅を太くしたのも、安定感につながっている気がします。

カインズ・渡邉：子乗せ電動アシスト自転車のタイヤは、大体20、24、26インチです。タイヤが大きい方がひと漕ぎで長く走れるけれど、重心も高くなります。なので、前後にお子さんを乗せる場合、店頭でも20インチをおすすめすることが多いですね。運転手の目線が低くなるのも、安全運転につながるんですよ。

菱山：なるほど。私は最近は1人で乗っているので、遠い距離を走ることが増えて。例えば子どものスポーツの応援とか、往復10kmくらいなら自転車で行くのですが、そうするとタイヤのすり減りが早いのも悩みです…。

水口：電車移動よりも自転車移動の方がラクなの、わかります〜！私の周りでも、「長距離走りすぎてタイヤをダメにした」って話はよく聞きました。

カインズ・渡邉：通常の自転車に比べ、電動アシスト自転車はタイヤが磨耗しやすいのは事実です。なので、電動アシスト自転車用に肉厚なタイヤもあります。一般のタイヤより少しお値段はするのですが、そちらがオススメですよ。

どうしてる？大人のヘルメット問題

カインズ・渡邉：安全性といえば、自転車のヘルメット着用が努力義務となりましたが、なかなか大人のヘルメットが普及しなくて…。かぶりにくい理由ってどういうものがあると思いますか？教えてください。

yukari：やっぱり髪型が崩れてしまうのが一番気になりますよね。かぶっていると汗をかいてメイクも崩れますし。

リリー：わかります！ 朝、ヘルメットをかぶることで出社前に髪やメイクが崩れてしまうのは避けたいと思ってしまいます。

菱山：あとは、かぶってきたヘルメットをどうすれば良いか問題もありますよね。駅などに自転車を停めたあと、ヘルメットをカゴに入れっぱなしは盗まれそう。かと言ってヘルメットを持って仕事には行けないし（笑）。

カインズ・渡邉：ちなみにお子さんは自転車に乗るとき、ヘルメットをかぶっている？

一同：もちろんです！

夏の暑さ対策も気になる！

リリー：自転車に乗っているときの暑さ対策も気になりますよね。チャイルドシートに扇風機とかあってもいいのかも。

菱山：ベビーカーのように、シートの背中に保冷剤が入れられるだけでも変わりそうですよね。

yukari：良いですね〜。あと、漕いでるママ側の問題としては、日差し対策のサンバイザーが風で飛んでいく問題もありますよね。

リリー：あるあるです。落として、引き返すのも子どもを乗せていると大変ですし、車道に落とすと危ないし。

yukari：ピンなどで頭に固定できるサンバイザーがあるとうれしいなと思っています。

ママが考える「おしゃれな自転車」とは？

カインズ・渡邉：ちなみに、どんな自転車だったら、ママにとって「おしゃれ」だと思ってもらえるのでしょうか？

リリー：色は大事ですよね。カーキなどのアースカラーやくすみカラーなど、パキッとした色よりくすんだ色が流行っていると思います。私の自転車もくすみブルーです。

水口：あとはツヤがないマットな感じのパイプとか、カゴがアイアンとか。そういったちょっとしたデザインでも「THE・ママチャリ」っぽさがない方がいいなって思います。

菱山：カゴって大事ですよね。昨年、修理に出したときに業者さんの方でお任せでカゴをつけ替えてもらったら、こげ茶色のバスケット風のものになって帰ってきて…。変えたいです(笑)。

yukari：でもアイアンっぽいカゴだと、隙間が空いているタイプが多いから、荷物が落ちちゃうんですよね。だから私はカゴ用のバッグをDIYしました。

リリー：すごい！ そうやってオリジナルでカスタムするのもいいですね。

yukari：あとはハンドルカバーも革製のものにつけ替えています。そろそろ次男も自転車の後ろ乗りを卒業。今後は私ひとりで長く乗ることになるので、「自分が気に入るか」を大事に色々カスタムをしている最中です。

菱山：なるほど。そういった楽しみ方もできるんですね。私もまずはカゴを変えるところから始めます！

後編では、気になる最新自転車や自転車ライフに必要な小物周りについて、実際にカインズの売り場で試してきました♪お楽しみに！

＼カインズのWebメディア「となりのカインズさん」でも座談会の様子を掲載中！／

子育てママ向け「自転車選びの正解」とは？ リアルママたちとバイヤーが一緒に考えてみた