換気扇・レンジフードの掃除の仕方！重曹で簡単に油汚れを落とす方法

■換気扇の汚れの原因

「レンジフードや換気扇フィルターの油汚れって本当に落ちない！」と困ったことはありませんか？あのベタベタとした油汚れの正体は、調理中に発生する油にほこりなどが混ざったもの。
換気扇が煙を吸い込む際、油が混ざった空気もいっしょに吸い込み、冷めたときにフィルターやファンに固着します。そこに空気中のほこりがつき、しつこい油汚れになってしまうのです。
換気扇の掃除をせず油汚れを放置していると、換気能力が落ちることも。キッチンだけでなく、他の部屋にも油のにおいや汚れが広がってしまうというリスクもあります。

■【用意するもの】換気扇・レンジフードの油汚れの掃除方法

ここからは、油で汚れた換気扇やレンジフードの掃除方法を解説していきます。まずは用意するものを見てみましょう。

＜用意するもの＞

• 洗剤…重曹／セスキ炭酸ソーダ／塩素系漂白剤
• ゴム手袋
• 大きめのゴミ袋
• スポンジ
• 歯ブラシ
• 新聞紙
• スプレーボトル

油汚れ洗剤は、アルカリ性のものがおすすめ。油は酸性のため、アルカリ性の洗剤で中和させると汚れが落ちやすくなるのです。ちなみに、「住居用洗剤のなかで最強」とも言われる「ウタマロクリーナー」は、中性洗剤ですが、油汚れも落とせます。いろいろなところの掃除をひとつの洗剤でこなしたい場合は、ウタマロクリーナーがいいかもしれません。
ゴム手袋は、洗剤による手荒れやケガ防止のため必須です。大きめのゴミ袋は、換気扇の部品をつけ置きするときに使います。スポンジや歯ブラシは、細かい部分の油汚れを落とすときにあると重宝するアイテム。新聞紙は周囲の養生に、スプレーボトルは外せない部品を掃除するときに使用します。

■【準備】換気扇・レンジフードの油汚れの掃除方法

換気扇やレンジフードの掃除前にすべき準備は、以下の通りです。

＜準備＞

1. コンロとシンクを保護しておく
2. 換気扇の部品を外す

換気扇の掃除中に汚れや洗剤がたれてしまう恐れがあるため、コンロを新聞紙などで保護しましょう。また、シンクへバラバラにした換気扇の部品を入れる際に傷つかないよう、ビニール袋などを広げておくのがおすすめです。
保護作業が完了したら、換気扇やレンジフードの外せる部品をすべて外しておきましょう。

■【基本の方法】換気扇・レンジフードの油汚れの掃除方法

ここからは、換気扇やレンジフードの頑固な油汚れの落とし方を解説します。手順を追ってくわしく見てみましょう。

＜基本の方法＞

1. ゴミ袋の中に外した部品をすべて入れる
2. ①の中に50～60度のお湯を部品が浸かるくらいまで入れる
3. ②に洗剤を入れてつけ置きする
4. ③のゴミ袋の口を結んで30分ほど放置する
5. 時間が経過したら取り出す
6. 部品の細かい部分を擦り洗いする
7. 乾かした部品を取りつけて完了

詳しいやり方を手順に沿ってチェックしていきます。

・1．ゴミ袋の中に外した部品をすべて入れる

シンクにゴミ袋を広げ、取り外したファンやフィルターを入れます。

・2．1の中に50～60度のお湯を部品が浸かるくらいまで入れる

部品が入ったゴミ袋の中に50～60度のお湯を溜めましょう。 水ではなくお湯を使うことで、汚れが落ちやすくなります。

・3．2に洗剤を入れてつけ置きする 

さらに、重曹やアルカリ性の洗剤を入れてつけ置きします。もし部品がアルミ製の場合は、変色の恐れがあるため、中性洗剤を使用します。

・4．3のゴミ袋の口を結んで30分ほど放置する

洗剤を入れたらゴミ袋を縛って、そのまま30分ほど置いておきます。

・5．時間が経過したら取り出す

時間が経って汚れが浮いてきたら部品を取り出しましょう。

・6．部品の細かい部分を擦り洗いする

つけ置きでふやけた油汚れを、歯ブラシやスポンジで擦り落とします。タワシなど硬いブラシの使用は塗装が落ちる恐れがあるため、注意が必要です。隅々まできれいになったらよくすすぎましょう。

・7．乾かした部品を取りつけて完了

すすいだ後は、水アカなどの汚れを防ぐためにしっかり水気を取って乾燥させましょう。元のように取りつけて掃除は完了です。

■外せない部品の掃除の仕方

次は、換気扇やレンジフードの取り外しができない部品の掃除法です。効率よく油汚れを取る手順をお伝えします。

＜外せない部品の方法＞

1. スプレータイプの洗剤を汚れに直接かける
2. 雑巾やキッチンペーパーで拭き取る
3. 仕上げに水拭きして完了

外せない部品の掃除では、スプレータイプの洗剤が活躍します。40度ほどのお湯1Lに重曹を小さじ2.5杯入れた重曹水を、スプレーボトルに入れて使用するのもいいでしょう。
油汚れに直接スプレーし、しっかり拭き取ります。なかなか落ちない汚れがあるときは、重曹水に浸したキッチンペーパーで5分～10分パックしてみましょう。ねじや部品の溝、すきまがある場合は、ブラシや綿棒で擦ってください。
最後に、雑巾でしっかり水拭きして掃除は完了です。

■落ちない汚れはプロに頼むのもアリ！

自身で換気扇や換気扇フィルター、レンジフードなどを掃除してみても、油汚れがどうしても落ちないこともあるでしょう。また、毎日忙しくて掃除をする時間がとれないという人もいるはず。
そんなときは、プロに依頼するのがおすすめです。換気扇やレンジフード内部の、素人では取り外しが難しい部品まで分解してくれます。さらに、業務用洗剤を使用するため、長年蓄積した油汚れもすっきり洗浄してくれますよ。

■換気扇の油汚れを自分で簡単に掃除しよう！ピカピカの換気扇で新年を迎えて♪

重曹やアルカリ性の洗剤を使用すれば、意外にも簡単に換気扇やレンジフードの油汚れが落とせます。換気扇の掃除で油汚れをしっかり落とし、すっきりした気持ちで新年を迎えましょう♡