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「ごちそうさまクッキングスクール」開講! 栗原心平さんインタビュー

撮影/mamagirl編集部

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「ごちそうさまクッキングスクール」開講! 栗原心平さんインタビュー

子どもには料理ができるようになってほしい。でも、毎日のご飯を用意するだけでも大変なのに、さらに子どもに料理を教えるのはハードルが高い! そんなママのために料理家・栗原心平さんがオンライン料理教室「ごちそうさまクッキングスクール」を開講! 今回、特別に栗原さんに取材を実施。スクールに込めた想いや、子どもが料理に興味を持つ方法、またママたちの料理に関するお悩みへのアドバイスまで、たっぷりお伺いしました。

■料理は、生きる上で大切な「段取り力」と「自己肯定感」を高める

――今回、子ども向けにオンライン料理教室を開講した理由を教えてください。

栗原心平さん(以下、栗原さん):子どものうちから料理ができるようになることで「段取り力」と「自己肯定感」を伸ばしてほしいと思ったからです。

料理は「創造力」と「組み立て」の組み合わせでプログラミングにも似ています。だから、子どものうちから料理をしていると、自然と物事を考えながら進行する「段取り力」が身に付きます。「段取り力」は、勉強でも仕事でも生きていく上でのあらゆる場面で必要です。さらに、料理は食べてすぐに評価ができるのもいいところ。自分で作ったご飯を美味しいと感じたり、親から褒められたりすると、子どもの「自己肯定感」も高めることができます。

――栗原さんも子どもの頃から料理をしていたのでしょうか。

栗原さん:僕は、小学校2年生の時から日曜日に家族分の朝食を作るようになりました。トースト、スクランブルエッグ、キャベツとコンビーフ炒めというメニューです。アニメを見るために僕が一番早起きで、親が起きるまで待っているとお腹が空くからという理由でしたが(笑)。
 

■料理のはじめの一歩、“お手伝い”では達成感を得られる工夫を。

――栗原さんのように「料理をしよう」という発想が出る子どもに育てるためには、どうしたらいいのでしょうか。

栗原さん:僕の場合、母が料理家で「作ってみよう!」と思ったときに食材が揃っている環境だったのも大きいです。でも、そうでなくても小さな頃から料理に触れさせる環境づくりがハードルを下げるコツもしれません。

未就学児だったら、お米を研ぐ、卵を混ぜる、納豆を混ぜるなどの簡単なお手伝いで十分。その際のポイントは、自分が食べるときに目に見えてお手伝いが反映されていること。納豆ご飯は混ぜてかけたものがそのまま一品として成立するので、達成感を得やすいですよね。自分で完結し成功体験を味わうことが、子ども自身の成長や料理への意欲につながります。

「ごちそうさまクッキングスクール」でも、キッズクラスの最初のメニューは「コーンのレンジピラフ」。基本工程は混ぜるだけなので子どもだけで完結できます。あとは餃子を包んでもらうのも、完成した時にその形が反映されているので、達成感を感じやすいと思います。

「ごちそうさまクッキングスクール」では、年代別に「キッズ(小学1年~3年)」「ジュニア(小学4年~6年)」「ユース(中学生)」の3コースにわかれている。着実にステップを踏んでいくので、達成感が得られやすい。

――子どもに達成感を味わってもらうためには、料理中に親は手や口を出し過ぎたりしない方が良い?

栗原さん:もちろん危ないことをしたときには「ダメ!」と大きい声をあげてしまうこともあるかと思います。でも、そもそも親も怒らなくて済む工夫を事前にしておく。例えば納豆だったら大きな器に入れておいて、こぼす心配をなくすとか。徐々に子どももサイズ感や手加減を理解するので、最終的に大きな器もいらなくなります。また、忙しくて子どもの「お手伝いしたい気持ち」を受け入れられないときもありますよね。そういう場合、日常のお手伝いではお皿を並べるとか、お箸を用意するとかでもOK。それだけでも自分で食事を用意する習慣が身に付きます。

■「食育」に囚われて頭でっかちにならないように

――一般的に子どもの料理は「食育」に含まれるかと思います。料理以外に「食育」ですべきことはありますか。

栗原さん:「食育」は親にとっても子にとっても重い言葉になってしまうので、実は僕はあまり使っていません。家庭では重く考え過ぎずに、大人になったときに食に関心が持てるよう、最低限の「食の常識」を教えてあげればいいと思っています。

――「食の常識」とは?

栗原さん:食事のマナーもそうですし、食材への知識もですが、第一歩は「家庭の味」を知ることだと思います。例えば今の世の中、インスタント食品を避けることはできません。なので、食べることを否定するのではなく、家庭の味もきちんと食べさせた上でインスタント食品がどういうものかを教える。それが偏りのない「食の常識」に繋がっていくと思います。

――「料理は全て手作りしなければ」と思っているママ達の肩の荷も下りると思います。

栗原さん:手作りにストレスを抱えるくらいなら、あえて頑張らない日を決めるとか、メリハリをつければいいんです。もしくは味噌汁など簡単な一品だけ手作りして、あとはレトルト食品に頼る。まったく作らないとなると子どもの中で食の基準となる「家庭の味」がなくなってしまいます。でも、最低限一品だけでも毎日親が料理しているという姿を子どもに残せば大丈夫。「食育」に頭でっかちになって食卓が険悪なムードになってしまっては元も子もない話です。
 

――では、食卓が険悪になりがちな「子どもの好き嫌い」は直すべきなのでしょうか?

栗原さん:ある程度味覚は変化していきますし、栄養バランスを重視し過ぎるよりも精神衛生を優先してあげる方が正しいとは思います。ただ、生活の中で避けて通れないものは克服してあげた方がいい。例えば、ピーマンやニンジンなどは給食でも絶対に出てくるので、食べられないと本人が困りますよね。

――直すコツはありますか?

栗原さん:「食べなさい」と追い詰めるのはアウト。絶対に食べなくなってしまうので。まずは、どうして嫌いなのか理由を聞いてあげる。味付けなのか、食感なのか、必ず理由があります。そして、その理由を消し去る工夫を料理でする。例えば、うちの子はナスが苦手なのですが、「今日はナスにこういう調理をしたんだ。だからいつもの嫌いな理由がここにはないよ」と伝える。でも子どもは「嫌」だと言う。そこで親が「絶対好きだから1cm食べてごらん!」と盛り上げる。ちょっとだけ我慢して口にすれば、嫌いな理由はそこにないので、食べてくれる。これを繰り返せば最終的に食べられるようになる。

嫌いな食べ物を急に好きになることはないので、子どものうちは「ちょっと嫌だけどあまり気にならないかな」くらいがゴールで良いと思います。料理のバリエーションによって色んな味を知ることで、大人になるにつれ自然と好き嫌いも減っていくと思います。
 

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