人気のキャットフードおすすめランキング7選！安全性や食いつきの良さを徹底比較

■キャットフードの種類は大きく分けて2つ！

キャットフードには大きく分けて2つの種類があります。猫ちゃんの体調や好みにあわせて使い分けてあげましょう。

 

• ・ドライフード
• ・ウェットフード

以下で詳しくご紹介します。

・ドライフード

ドライフードとは、カリカリとした固い食感と小さな粒状が特徴のペットフードのことをいいます。「総合栄養食（※）」で、手頃な価格の商品が多いので、主食におすすめです。
水分含有量が10％程度で乾燥しているため、常温で長期間保存することが可能。ウェットフードと比較すると歯石が付きにくく、口の衛生管理に役立つ成分を配合した商品もあります。
ただし、湿気による腐敗や脂質が酸化しないよう、保管には注意が必要です。フードが酸化してしまうと、食いつきが悪くなるだけでなく、下痢や嘔吐の原因となる恐れがあります。
ちなみに、ドライフードは大袋入りで販売されている製品も多く、まとめ買いに便利です。フードに含まれている脂質の酸化を防ぐためには、1ヵ月ほどで食べきるようにしましょう。フードストッカーの利用や小袋に分けるなど、保存方法を工夫するのも良いでしょう。
※ 「ペットフード公正取引協議会」によって定められた、キャットフードと水だけで健康を維持できる栄養バランスのとれた製品。

・ウェットフード

ウェットフードとは、缶詰やレトルトパウチに入った水分含有量が高いペットフードのことをいいます。食感のタイプは、フレークやパテ、スープなどさまざまです。
水分量が多いので、香りがたちやすいのもウェットフードの魅力です。猫ちゃんの食いつきが良いため、食欲が落ちているときやドライフードのトッピングにおすすめ。
メリットは、ごはんを食べながら水分補給ができること。野生の猫ちゃんは、生肉から水分を摂取しているため、自然に近い形の食事といえるでしょう。一方、ドライフードに比べて、栄養補助食の商品が多いのがデメリットと言えるでしょう。栄養補助食は主食の栄養を補うことを目的としているので、栄養が不足してしまうことがあります。 ウェットフードを主食として選択する場合は、総合栄養食であることを確認しましょう。

■獣医師監修！キャットフードの選び方5つ

キャットフードを選ぶ際の5つのポイントをご紹介します。

• ・成分
• ・年齢
• ・安全性
• ・食いつきの良さ
• ・続けやすさ

以下でそれぞれ詳しくご説明します。

・成分で選ぶ

キャットフードは、栄養成分や健康サポート成分で選ぶと良いでしょう。成長に合った栄養成分や、悩みに合ったサポート成分を選ぶことが、猫ちゃんの健康につながるからです。

＜栄養成分＞  
栄養価の高いキャットフードを選ぶ際は、パッケージの成分分析表示を確認しましょう。成分分析表示とはキャットフードに含まれる栄養成分の割合を表したものです。 成分表示には「ペットフードの表示に関する公正競争規約」により「5大栄養素（タンパク質・脂質・繊維質・灰分）と水分」の含有量の表示が定められています。

〈5大栄養素と水分の含有量の表示〉

タンパク質は体の基礎となる必要不可欠な栄養であり、脂肪はエネルギー源、食物繊維は腸内バランスを整える役割があります。 なかでも、ミネラル（灰分）は、猫ちゃんにとって、特に重要な栄養素です。ミネラルは、歯や骨をつくったり、血圧や筋肉を調節したりする役割がありますが、体内で合成されないため食事から取り込む必要があります。
このとき注意したいのが、カルシウム・リン・マグネシウムのバランス。それぞれ「1.2：1：0.08」の比率が推奨されています。ミネラルバランスが崩れてしまうと、泌尿器系の疾患にかかりやすくなると言われています。 例えば、マグネシウムに偏った食事を与えていると、おしっこがアルカリ性に傾くことで結石ができる「ストルバイト尿石症」という病気にかかりやすくなります。
一方で、マグネシウムを制限した食事にすると、血中のカルシウムが多くなることで結石ができる「シュウ酸カルシウム尿石症」にかかりやすくなってしまうので、バランスよく摂取することが大切です。 しかし、成分表示の規約では、ミネラルの内訳に関する記載は義務付けられていません。ミネラルのバランスが気になる場合は、カルシウム・リン・マグネシウムの含有量がしっかり記載された商品を選ぶと良いでしょう。

＜健康サポート成分＞

健康サポート成分とは、猫ちゃんの健康を維持する働きのある成分のことです。悩みにあった成分が配合されているフードを選ぶことで、長く健やかに過ごせるでしょう。 猫ちゃんに多い悩みと、サポート成分には次のようなものがあります。
 

しかし、健康サポート成分はあくまで健康を維持するための栄養成分です。病気の治療や予防を目的としたものではないため、健康を害している場合は、担当の獣医師に相談しましょう。

・年齢にあわせて選ぶ

キャットフードを選ぶ際は、猫ちゃんの年齢にあわせたものがおすすめ。なぜなら、猫ちゃんは、成長期・維持期・高齢期の3つの成長段階ごとに、必要なカロリーや栄養素が異なるためです。

キャットフードの対象年齢はライフステージにあわせて、大きく次の3つに分けられます。

成長期の猫ちゃんには、体の発育に必要なタンパク質や、エネルギー源となる脂質が豊富な食事が求められます。 対して、維持期や高齢期の猫ちゃんは、代謝が落ちてくる傾向があります。徐々に摂取する栄養カロリーを抑えながら、食欲を満たすようなボリュームのある低カロリー食を与えるのが良いでしょう。
猫ちゃんは、人間より成長する速度が早いので、今がどのライフステージなのかを確認することが大切です。 猫ちゃんの年齢を人間に置き換えて考えると、猫ちゃんの1歳は人間の20歳に相当し、その後1年ごとに4歳ずつ歳をとっていきます。若い頃と同じ食生活を続けていると、肥満や消化不良になりやすくなってしまうので、年齢にあわせて食事の内容や量を調整してあげましょう。
年齢ごとに使い分けが難しい多頭飼いの場合は、オールステージ対応のキャットフードがおすすめです。どの年齢でも使えるように栄養バランスが調整されています。
与える際は年齢・体重にあった給与量を確認しましょう。 ちなみに、避妊・去勢手術後には食欲が20％増え、必要カロリーが30％減ると言われています。太りやすくなる傾向にあるので、手術のタイミングを考慮してフードを選ぶことも大切ですよ。

・安全性の高さで選ぶ

安全なキャットフードを選ぶ際には、次の3つの点に注意が必要です。
 

• ・あいまいな名称の主原料「〇〇ミール」「肉副産物」「動物性油脂」
• ・人工添加物「プロピレングリコール」「亜硝酸ナトリウム」「赤色102号」
• ・アレルゲンとなる材料「牛豚肉」「小麦」「卵」「乳製品」

キャットフードの原材料には、肉副産物や動物性油脂など、あいまいな表現を使用しているものがあります。これらの表記は、「4Dミート」と呼ばれる死にかけの家畜の肉を誤魔化すために使われていることもあるため、注意が必要です。

さらに、人工添加物にも注意が必要です。特に「プロピレングリコール」には気をつけましょう。プロピレングリコールは保湿剤として、人間の食べ物やドッグフードにも使われている添加物です。人体やワンちゃんには無害ですが、猫ちゃんが摂取すると、赤血球に異常をきたして死に至る可能性があります。
プロピレングリコールが入ったキャットフードを避けるのはもちろんですが、人間がよく口にする麺類やコンビニのおにぎりなどにも使用されているので、間違って食べないように気を配ってあげるのも大切です。

なお、日本の「ペットフード安全法」には、キャットフードにプロピレングリコールを用いてはならないと明記されています。国内で製造されたフードや、日本に販売会社がある場合は問題ありませんが、個人輸入などで製造元がはっきりしないフードは注意しましょう。
また、人間と同じく猫ちゃんにも食物アレルギーがあるため、注意が必要です。主に、小麦・鶏牛豚肉・卵・乳製品などが比較的アレルギーを起こしやすい食材とされています。 しかし、該当する食物アレルギーでなければ問題ありません。実際にこれらが入っていないものを選ぼうとすると選択肢がかなり限られてしまいます。病院でアレルギーと言われた場合に検討すると良いでしょう。

・食いつきの良さで選ぶ

キャットフードを選ぶ際は、食いつきの良さを確認しましょう。猫ちゃんがおいしいと感じるキャットフードには次の3つの要素が大きく関係しています。
〈香り〉・〈食感〉・〈動物性タンパク質の含有量〉

〈香り〉は、食いつきを左右する重要な要素です。猫ちゃんは嗅覚に優れているので、食べる前に香りで美味しさを判断します。特に魚や鶏肉などを多く使っている商品は、お肉の香りがしっかりするので食いつきも抜群です。 しかし、なかには人工的な香料によって食いつきを良くしているフードがあります。添加物を使用していない自然な香りで食いつきの良い商品を選びましょう。

〈食感〉にも、猫ちゃんの好みがあります。カリカリした硬めの粒を噛み砕くのが好きな猫ちゃんから、しっとりした軟らかめのフードが好きな猫ちゃんまでさまざま。食いつきを見ながら猫ちゃんの好きな食感のフードを選んであげましょう。

また、猫ちゃんは〈動物性タンパク質の含有量〉が多いキャットフードに対して、食いつきが良い傾向にあります。これは、動物性タンパク質に含まれる「アミノ酸（旨味成分）」をおいしいと感じているからです。

・続けやすさで選ぶ

キャットフードを選ぶ際は、続けやすさも大切です。いくら高品質でも価格が高いと負担が大きく、続けられなくなってしまいます。 しかし、安さだけを重視すると、粗悪なキャットフードを購入してしまうリスクがあります。価格と品質のバランスを考えて、猫ちゃんにあったコスパの良いフードを選びましょう。

ちなみに、キャットフードには、初回割引や定期便割引を利用できる商品が多い傾向があります。上手に活用して、お得にキャットフードを購入すると良いかもしれませんね。

■人気のキャットフードのおすすめランキング7選

ここでは、人気のキャットフードをランキング形式でご紹介します。主原料や定期便価格も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

※ 今回は、mamagirl編集部が6つの観点（「安全性」「原材料」「栄養バランス」「食いつき」「コスパ」「健康サポート」）で、商品のスコア・商品選定を行っています。

・1位.GRANDS

・2位.モグニャンキャットフード

・3位.カナガンキャットフード チキン サーモン

・4位.ジャガーキャットフード

・5位.カナガンデンタルキャットフード

・6位.カナガンキャットフード ウェット

・6位.ねこひかり

■その他おすすめのキャットフードはこちらをチェック

人気のキャットフード以外にも安全なキャットフードを記事にしました。
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▼安全なキャットフードのおすすめランキング8選！添加物や生産国を徹底比較
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■【Q&A】キャットフードに関するよくある質問まとめ

Q.キャットフードはどうやって保管すればいい？

A.直射日光が当たらず、湿気の多いところを避け、涼しい場所で保管をしてください。
ドライフードは開封後から空気にふれることで、香りや食感が失われていきます。開け口をしっかり閉じ、密閉できる容器などに入れ保管してください。鮮度を保つために1ヵ月程度で食べられるパッケージサイズを選びましょう。

Q.オールステージ対応のフードを子猫やシニア猫に食べさせても大丈夫？

A.総合栄養食の基準を満たしたオールステージ対応フードであれば大丈夫でしょう。
オールステージ用のフードは、子猫から老猫まですべての年齢に必要な栄養が満たせるように設計されています。パッケージの推奨量を参考にして、猫ちゃんの年齢や体型ごとに適切な量を与えるようにしましょう。 なお、ライフステージごとの栄養バランスが気になる場合は、成長期・維持期・高齢期ごとにフードを切り替えることで、成長に適した栄養バランスの食事を摂取できます。

Q.キャットフードを切り替えるときの注意点は？

A.新しいフードに切り替えるときは、10日ほどかけて徐々に切り替えましょう。
いきなり新しいフードに切り替えると、警戒して食べなかったり、嘔吐や下痢の原因となったりすることがあります。1日目は新しいフードを1割、2日目には2割、と段階的に新しいフードの割合を増やして慣れさせると良いでしょう。

Q.通販のキャットフードって大丈夫なの？

A.安全性はネット販売かどうかではなく、原材料や成分表から判断しましょう。
ネット販売の特徴は、流通経路や在庫が最小限で済むため、賞味期限を無理に伸ばすための添加物を使用する必要がないことです。原材料や成分も公開されているので、安全性を確認しやすいというメリットもあります。

Q.外国産のキャットフードって安全なの？

A.ペット先進国は日本より厳しい安全基準をクリアしています。
イギリスやドイツをはじめとするヨーロッパのペット先進国にはFEDIAF（欧州ペットフード工業会連合）、アメリカにはAAFCO（アメリカ飼料検査官協会）など、ペットフードの製造や栄養価に関する厳しい規則があるので、安心して猫ちゃんに与えられるでしょう。

【監修】ガイア動物病院 院長 松田唯（まつだゆい）

埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。 2019年7月、ガイア動物病院（東京都杉並区）開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主様が選択できる診療を心掛けるようにしています。

▼ガイア動物病院公式HP