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【不登校解決のカギは親の接し方】幼児期からできる、子どもの自立を促す方法とは!?

【PR:スダチ株式会社】撮影/mamagirl編集部

Lifestyle

【不登校解決のカギは親の接し方】幼児期からできる、子どもの自立を促す方法とは!?

年々増加している子どもの不登校。現在約30万人が不登校とされ、小学校では60名に1人の割合と言われています(※)。「うちの子は大丈夫」「まだまだ先の話」と思っていても、意外と身近なこの問題。そこで、不登校の子どもを再登校に導くサポートを行う株式会社スダチ代表の小川涼太郎さんと、現役ママ3人による座談会を開催しました。そもそも不登校って何でダメなの? 不登校にならないように幼いうちからできることは? など、一緒に考えます。
(※2022年度 文部科学省調べ)

学校は、学力・体力・社会性がバランス良く身に付く場所

右奥・小川さん(株式会社スダチ代表取締役)。左奥・松村さん(小学2年生の男の子・男の子・女の子の三つ子ママ)。左前・佐藤さん(2歳男の子のママ)。右手前・mamagirlライター菱山(小学3年生の男女双子のママ)。

菱山:年々不登校が増えている、ということですが、松村さんは小学生ママとして実感はありますか?

松村:私の子どもたちも含め、周りに不登校の子はいないので、こんなに不登校が多いことにまずは驚きです。

菱山:それは良い環境! 私は子どもが通っている小学校で結構聞くんですよね…。例えばお姉ちゃんが不登校で、妹も不登校になっちゃうとか。

小川:兄弟間で不登校の連鎖が起きるのはよくあることなんです。不登校になったら、家でゲームやスマホなど好きなことをずっと続けられますよね? 上の子のそういった姿を下の子が目の当たりにすると「学校に行くより楽しそう」と感じて、学校に行きたくなくなるんです。

松村:その感覚はちょっとわかるかも…。三つ子だと、何事にも兄弟間で「ずるい」という感情が強くなりがち。体調不良で一人が休んでいたら、他の二人は「ずるい」と言いますし、もし今後、誰かが不登校気味になったらつられてしまうのかもという気はします。

菱山:でも最近はフリースクールなども増えて、学校に行かない選択肢も広がったと感じます。それでもなるべく学校に行った方が良いと思いますか?

小川:そうですね。学校生活を過ごしていないと、学力、体力、社会性といった面で、社会に出た時に大変な思いをするかと思います。
例えば、不登校で小学生時代から昼夜逆転していたら成長ホルモンも出ません。運動も全くしていなかったら体力もつかない。学力も、学校と同じように自宅で1日5〜6時間あらゆる教科をバランス良く勉強することは難しい。どうしても学力に差がついてしまいます。
スダチが対応した不登校児の中では、体力がなくて自力で立てなくなっていたお子さんや、漢字を勉強していなかったから電車に乗れないお子さんなど、社会で生活することが困難になってしまっているパターンもありました。だからこそ「学校に行かなくてもいいよ」とは僕は言えなくて。

株式会社スダチ代表取締役社長・小川涼太郎。平均3週間で不登校児を再登校に導く、不登校のスペシャリスト。

松村:そう思うと、学校ってとても良い場所ですよね。教員免許を持った先生が全ての教科を教えてくれて、体育もあって、バランスの良い給食もあって。家で私が毎日それらを提供し続けるのは無理ですから。

小川:まさに、そうですね。そのためお子さんが不登校になったら親御さんがとても大変になるんです。お子さんが家にいるから仕事を休んだり退職しなければならなかったり、それに伴い収入も減ったり。メンタル面にも負担がかかってしまいます。

不登校が増えているのは、デジタル機器の普及が原因!?

佐藤:そう思うと、やっぱり子どもには元気に楽しく学校に行ってほしいのが親心です。不登校児が年々増えている原因ってあるんですか?

フルタイム勤務で働く佐藤さん。お子さんは保育園の学年が上がり、やや行き渋りをすることも。

小川:いくつか原因はあるのですが、まず大きなところでは「デジタル機器への依存」です。

佐藤:ええー! 関係あるんですね。

小川:現代の親御さんはとても忙しいので、どうしてもお子さんにタブレットを渡す場面も多いと思います。でも、そこにお子さんが依存してしまうと、1日中タブレットを見てどんどん生活習慣も悪くなって、朝も起きられなくなって、という悪循環に。そうすると最終的に不登校へつながってしまうケースは多いです。
様々なデータはありますが、文科省のデータでは、不登校の理由としてもっとも多いのが、約50%を占める「無気力・不安」なんです。

菱山:ふわっとした理由ですよね…。

小川:そうなんですよ。はっきりとした理由がわからない。友だちとケンカしたとか、先生に怒られたということはあくまできっかけであるケースが多いんです。学校に行くよりも家でゲームしたい、YouTubeを見たいといった、家に留まる理由が増えていることが不登校になってしまう原因のひとつだと、現場を見ていて感じます。20年前は自由に使えるスマホがなかったので、たとえ家にいても日中やることがないし、面白くなかったんじゃないかと思います。
特に、小・中学生はGIGAスクール構想で、2020年から各児童に1台タブレットが配られていると思います。「学校からもらっているものだからいいでしょ」という言い訳もできてしまう。そういう部分も難しいんですよね。

菱山:デジタル機器の使い方には気を付けたいですよね。学校も配らないでほしい!(笑)

佐藤:うちの子はまだ2歳ですが、夕飯を作っている時など、子どもに構ってあげられない時には、どうしてもデジタル機器を与えてしまいます。やはり良くないのでしょうか…?

小川:できればパズルやおもちゃなど、他に集中できるものを与えてあげてはどうでしょうか?

佐藤:あ、最近はトミカの大きなタワーを買って、夕ご飯準備の間は集中して遊んでもらっています。

小川:とても良いと思います!

菱山:松村さんのおうちでは、ゲームやスマホ・タブレットの使用について、なにかルールを決めていますか?

松村:私は、ゲームもタブレットも禁止にはしていません。ただ、「やりたいことは、やるべきことをやってから」というルールにしていて。「やるべきこと」というのが学校や習い事の宿題で、けっこうな量なんですよ(笑)。だから結局、ゲームができるのは1日1時間くらいですね。

三つ子ママ松村さん。「今のところ3人とも楽しく学校に通っています」

小川:素晴らしいと思います。やるべきことをやらずにやりたいことはできない。これは社会のルールですし、スダチの基本方針でもあります。
例えば、「学校を休みたい」と言った時も、「やるべきことをやらずに、やりたいことはできない」というルールをまず提示する。そうすると、休んだとしても家でずっとゲームやYouTube視聴はできませんよね。

菱山:ダラダラとすることができないとなると、「なんとなく家でゲームしたいから休む」という不登校の選択肢はなくなりますね。

幼児期からできる自立のサポート。挑戦した「がんばり」を褒める

小川:もう一つ不登校の原因として、核家族化が進んでいることも挙げられます。親御さんの負担がどんどん増えて、親子の時間もなかなか取れなくなってきていますよね。

松村:親子の時間が減っていることと不登校にはどんな関係があるんですか?

小川:幼少期に必要な密接な親子関係が形成できていないことで、お子さんが親御さんのことを「安心できる場所」と思えなくなってしまいます。すると困難に対して立ち向かう力も弱くなってしまうんです。また、例えば親御さん平日共にフルタイムで働かれている場合、土日にしかお子さんと一緒に過ごせないケースも多くなります。やっと可愛いお子さんと一緒に過ごせるとなると、どうしても親御さんは必要以上に甘やかしてしまいがちなんです。なんでもやってあげたくなって過干渉気味になってしまう方は多いです。これは親御さんが悪いと言いたいわけではまったくなく、現代の社会の構造上仕方ないと思っています。お子さんは本当に可愛いですからね。

佐藤:我が家も共働きなので、週末は甘えさせてあげたい! という気持ちはとてもわかります。

小川:前提として、不登校になって私たちへ相談に来る親御さんの9割は過保護・過干渉気味な方なんです。これが現代の不登校のご家庭で共通する特徴です。幼い頃から親御さんが周りのことを色々やってくれているので、小学校入学時の環境の変化にお子さんが対応できなくなってしまうんです。例えば、友だち間との理不尽なトラブルも自力で解決できなくなってしまいます。だからこそ、自立を促すための日々の接し方がとても大切なんです。

佐藤:すでに過干渉気味かもしれない…と、耳が痛いです(笑)。まだ保育園児ですが、今から意識すべき接し方はありますか?

小川:身の回りのことを、少しずつ自分でやらせてあげると良いと思います。靴下を履く、トイレのあとにお尻を拭く、食事の後に食器を下げるなど。いずれ自分でやらなければならないことのやり方を教えて、少しずつ挑戦させる。失敗しても「がんばったね」と認めて、「次はここを気を付けよう」と伝えることを日々繰り返すと、できることが増える。できると褒められるから、自己肯定感も上がるんです。

自己肯定感を育むために。子どもには「期待」よりも「信用」を

菱山:親が丁寧に手をかけてあげたり、子どもが自由に過ごすことをサポートしたりすることで、「認められている」と子どもが感じ、自己肯定感が育まれるのかとも思っていました。

mamagirlライター菱山。ワンオペ育児で手が足りない分、「自分のことは自分でやる!」と双子を育ててきた。

小川:実はそうではないんですよね。世の中で言われている「子どもの意見を尊重しましょう」「子どもに好きなことをやらせましょう」という方針は素晴らしいことです。でも、ずっとゲームをしていても注意をしないという行き過ぎた尊重はダメですよね。あくまでルールは親御さんが決めた上で、お子さんの意見を尊重する。
そうでないと、過去には、お子さんの意見を尊重し過ぎるあまり、小学2年生で親子関係が逆転。親御さんがお子さんに遠慮して何も言えなくなっているパターンもありました。

松村:自己肯定感を育てる上で、なんでも比べて競争してしまいがちな三つ子への対応をどうして良いのか悩みます。

小川:難しいですよね。その子個人としてどう成長したかを見て褒めてあげることが大切なのだと思います。「この子もできてるんだからあなたもできるよね」「○歳だからもうできるよね」ではなくて、「前はできなかったのに、今はできるようになった」というところを見て、褒める。そうするとどんどん自己肯定感が上がっていくんです。
つまり、お子さんに期待するのではなく、信用をしてあげる。期待は結果だけを見ていますが、信用は「この子は絶対できるようになる」という過程に目を向けることなのです。

子どもが学校でトラブルに直面した時、親がすべき声掛け

菱山:今後、先生との相性や友人トラブルで子どもが学校へ行くことを嫌がる場合、親としてどう対応すればよいのでしょうか?

小川:イジメだったら、学校側が対応しなければならない問題です。でも、それ以外のお子さんの些細な口喧嘩やトラブルは無限に発生してしまうのが学校です。社会に出てもそれは同じだと思っています。そのためにお子さんがそれを乗り越えられるようにしてあげるのが、親御さんができることかなと思っています。
そのためには、マインドセットを変える。ネガティブなことが起きた時には、「このトラブルを乗り越えたらもっとすごい人になれる」という考え方を声掛けしてあげる。お子さんと相性が悪い先生がいても「この先生に耐えられたら、来年ずっと楽になるよ」とか。そういった声掛けを日々行っていれば、「今のトラブルは大した問題じゃないんだ」と、お子さん自身が気付いて乗り越えられるようになります。

菱山:先生との相性が悪くて学校に行けなくなる…という話は私の周りでもよく聞きますが、それも親次第で乗り越えられることもあるんですね。

小川:実は、不登校は学校と家庭の二軸で決まるというのが私たちの考えです。お子さんにとってどちらの環境でも問題があった場合に不登校になるとお伝えしています。でも、学校を常に良くし続けることは親御さんには難しいですよね。だからこそ、今親御さんができるのは家庭を良くしていくことと考えて、私たちは親御さんへアドバイスさせていただいています。
社会に出ると理不尽なこともあります。それを乗り越えるということを学ぶ意味でも、学校はとても良い場所です。そして、学校に行く行かないにかかわらず、親子関係をより良くしていくことは親子の人生にとってもとてもいいことだと思っています。

【企業情報】
株式会社スダチ
不登校を3週間で解決する支援サービスを提供しています。
詳しくはこちら→ https://sudachi.support/lp/3weeks_mamagirl/

菱山恵巳子

ライター
1991年生まれのライター・コラムニスト。エンタメからビジネスまで、執筆ジャンルは多岐に渡る。恋愛漫画の原作も手掛ける。2016年に出産、男女の双子を育てる母。男性アイドルウォッチャー。Twitter:@kaerita_i
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