【産婦人科医監修】コンビニで買える生理痛を和らげる食べ物・飲み物！避けたほうがいいものも紹介

■生理痛の時におすすめの栄養素や食べ物・飲み物

生理の時に、不足しやすい栄養素を補ったり、温かい食べ物や飲み物を摂取することで、生理痛を少しでも抑える効果が期待できます。早速、生理痛を緩和させるおすすめの栄養素や生理痛に効く食べ物・飲み物をチェックしていきましょう。

・【鉄分】ほうれんそうやひじきなど

鉄分は体に必要とされるミネラルのうちのひとつで、血液中のヘモグロビンに多く含まれます。生理中は、子宮内膜といっしょに血液が排出されるため、鉄分が不足し貧血になりやすいもの。貧血を放置すると、血行不良や冷えにつながり生理痛が悪化しかねません。そのため、生理中は鉄分の摂取を意識しましょう。
鉄分が多く含まれる食材には、ほうれんそうやひじき、赤身肉やレバー、プルーンなどがあります。多くのビタミンCを含むブロッコリーやレモンといっしょに摂取すると、鉄分の吸収率がアップします。

・【マグネシウム】ナッツ類やバナナ

細胞中のカルシウム量が増えると、子宮収縮が強くなるため生理痛を強く感じてしまうことがあります。マグネシウムは、余分なカルシウムを排出する働きがある栄養素。そのため、マグネシウムは、生理中に摂取するといいとされているのです。
マグネシウムは、アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類やバナナ、豆腐や納豆といった大豆製品に含まれます。暴食しやすい生理中のおやつは、ナッツ類やバナナがおすすめです。

・【ビタミンE類】アーモンドなど

ビタミンEは、血行促進作用がある栄養素です。血液の流れをよくし血管を拡張させるため、生理中の子宮収縮や筋肉の緊張を和らげてくれ生理痛の緩和に期待できます。
また、ビタミンEには抗炎症作用もあります。生理中は子宮内膜が炎症することがあり、これが生理痛の原因のひとつとも。ビタミンEの作用により、生理痛を抑えることが期待できます。
ビタミンEを含む食べ物には、アーモンドやかぼちゃ、うなぎ、たらこなどがあります。

・【ビタミンB群】豚肉や豆類

ビタミンB群は、生きるためのエネルギーを作るのに欠かせない栄養素です。ビタミンB群の中でも、特にビタミンB6の血中濃度が生理前に低下するため、イライラしやすくなることがわかっています。またビタミンB6は、鉄分の効果を活かすのに必要なポルフィリン環を作るために必要です。そのため、ビタミンB6が不足していると、鉄分を補充しても十分な効果が得られないことも。生理中はビタミンB6の摂取も大切です。
ビタミンB群（ビタミンB6）を多く含む食べ物には、豚ひれ肉やレバー、ひよこ豆などの豆類、玄米、マグロやかつおといった赤身魚などがあります。

・【オメガ3系脂肪酸】魚介類

オメガ3系脂肪酸には、α－リノレン酸やEPA（エイコサペンタエン酸）、DHA（ドコサヘキサエン酸）があり、プロスタグランジンの生成を抑える働きがあります。プロスタグランジンはホルモンのひとつで、子宮を収縮させ経血の排出を促進させますが、過剰に分泌されると、子宮収縮が強くなり生理痛を引き起します。そのため、オメガ3系脂肪酸が生理痛の緩和につながるのです。
オメガ3系脂肪酸は、さばやいわしなどの青魚や貝類をはじめ、アマニ油やえごま油、くるみに多く含まれます。

・【イソフラボン】豆乳など

イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをするときいたことがあるかもしれません。イソフラボンが体内で代謝されてエクオールという成分に変換されると、女性ホルモンに似た働きをしてくれたり、過剰に働く女性ホルモンを抑えたりと、バランスを整えてくれます。イソフラボンは、豆乳や豆腐、納豆、油揚げなどの大豆製品に多く含まれています。ただし、イソフラボンをエクオールに変えることのできる体質の人は日本人では半分くらいといわれています。

・【ポリフェノール】ココアなど

生理中に体が冷えると、子宮の筋肉が凝ってしまいます。子宮収縮がスムーズにいかないと、プロスタグランジンが多く作られ、強い生理痛を感じてしまうという結果に。そのため生理痛の軽減には、冷え対策も欠かせません。
ポリフェノールは、血管を拡張させる作用があり、血液量が増えて体を温める効果に期待ができます。
ポリフェノールを多く含む食品は、ココアや緑茶、チョコレートがありますが、カロリーや糖質が高いものもあるため、飲み過ぎや食べ過ぎには気をつけてください。

・【体を温めるもの】しょうがや根菜類

体を温める食品で、冷えからくる生理痛の症状を和らげることが期待できます。生理中は普段より体が冷えやすいため、なるべく体を温める食材を意識して選びましょう。
しょうがに含まれるショウガオールやジンゲロールという成分は、体を温める効果があり、お茶やスープで手軽に摂取できます。また、ごぼうやにんじん、大根などの根菜類も体を温める効果があります。野菜たっぷりスープにして食べると生理痛の緩和につながるでしょう。

・【抗炎症作用があるもの】はちみつなど

抗炎症作用は、炎症による痛みを鎮めてくれる作用。はちみつは、抗炎症作用や殺菌効果があり、自然由来の鎮痛剤の役割を持ちます。生理痛の緩和に効果的な食べ物といえるでしょう。
生理中は、甘いものが欲しくなりやすいですが、砂糖を多く摂取すると生理痛が悪化することも。はちみつによって砂糖の摂取を減らせば、痛みを悪化させずに済みます。はちみつしょうが湯やはちみつヨーグルトがおすすめです。

■コンビニで買える！生理痛を和らげる食べ物

ここからは、コンビニで買える生理痛を和らげる食べ物を紹介します。コンビニにある生理中にいい食べ物を知っておくと、自分で買い物に行く時役立つだけでなく、生理痛で動くのが辛い場合も夫や彼氏に頼みやすいもの。これから紹介する食べ物を参考に、コンビニで買うものを覚えておくと安心です。

・黄金生姜スープで体がほかほか「1/3日分の野菜　黄金生姜スープ」

「1/3日分の野菜　黄金生姜スープ」は、生理中に食べたい『セブン-イレブン』のスープです。かつおと昆布の出汁、そして体を温める黄金しょうがが香る和風スープが口いっぱいに広がります。白菜・玉ねぎ・ねぎ、そして大根・にんじん・ごぼうなどの根菜類と鶏団子入りです。口コミには「しょうがが効いて具だくさんで食べ応えがある」「体がポカポカしてくる」と、しょうがスープの効果を実感する声がありました。

・ほくほくかぼちゃを堪能できる！「かぼちゃのメープルナッツサラダ」

生理中、『NATURAL LAWSON（ナチュラルローソン）』の商品でぜひ食べてほしいのが「かぼちゃのメープルナッツサラダ」です。メープル風味に仕上げたほくほくかぼちゃの上に、くるみ・カシューナッツ・アーモンド・パンプキンシードの4種のナッツをトッピング。ビタミンEを含むアーモンドとかぼちゃで血行促進、くるみに含まれるオメガ3系脂肪酸で生理痛の軽減に期待できる食べ物です。「ほくほくのかぼちゃは、さっぱりした甘さで食べやすい」「4種のナッツの食感がいい」といった口コミがありました。

・一口サイズで食べやすい「こだわり納豆の納豆細巻寿司」

『FamilyMart（ファミリーマート）』でおすすめの食べ物は、「こだわり納豆の納豆細巻寿司」です。かつお節と昆布の旨味エキスなどで味つけし、低温熟成で納豆の味を引き立てた、一口サイズの細巻納豆寿司。納豆には、エストロゲンに似た大豆イソフラボンやマグネシウムが含まれており、生理痛の緩和をはじめ、腸内環境を整える効果が期待できます。「12個にカットしてあるので、体調に合わせて食べられる」「納豆が苦手でも食べやすい」といった口コミがありました。この他、各社では1本巻タイプの納豆巻きなども販売。生理中に、おにぎりコーナーでどれにするか迷った時は、ぜひ納豆巻きを選んでみてくださいね。

・ヘルシーなおやつにぴったり「丸成商事　焼き干しいも」

セブン-イレブンで買える「丸成商事　焼き干しいも」は、蒸した中国産のさつまいもを天日乾燥させ、囲炉裏焼き風にじっくり焼き上げた干しいもです。干しいもは、生理中に必要な鉄分や腸内環境を整える食物繊維、鉄分の吸収を促進するビタミンCなどのさまざまな栄養素を含みます。口コミには「甘いものを異常に欲する生理中のおやつにぴったりで、少しずつ食べている」「甘すぎなくて食べやすい」といった声がありました。

・さば缶で手軽に栄養補給「さば水煮」

『LAWSON（ローソン）』の「さば水煮」は、国産さばを塩のみで煮込んだ缶詰。さばには、DHAやEPAが豊富に含まれます。DHAやEPAには、子宮を収縮させるプロスタグランジンを抑制する作用があるため、生理痛を和らげる効果が期待できます。また、鉄分も多く含まれるので、鉄不足になりやすい生理中にはぴったりの食材です。1缶あたりDHA1,963mg、EPA1,729mg配合しています。「さばのくさみがなくていろんな料理にアレンジしやすい」「生理中は意識してさば缶を食べている」といった口コミがありました。

・サラダを選ぶならコレ！「たことブロッコリーバジルサラダ」

セブン-イレブンの「たことブロッコリーバジルサラダ」は、ブロッコリーとじゃがいも、枝豆、歯ごたえのいいたこに、香りがいいバジルソースがかかったカップデリ。ブロッコリーには、子宮の収縮を抑えるマグネシウム、食物繊維、鉄分の吸収率をアップさせるビタミンCが多く含まれます。また、たこには十分な血液量を作るために必要なたんぱく質、枝豆には鉄分が豊富。「バジルが効いておいしくて、いつもリピートしている」「栄養価が高いので生理中にぴったり」とおいしさと栄養素を評価する口コミが多く見られました。

・さっと鉄分補給「手軽に野菜が摂れるほうれん草ベーコン」

ファミリーマートの「手軽に野菜が摂れるほうれん草ベーコン」は、生理中に不足しやすい鉄分やビタミンCが含まれるほうれんそうがたっぷり食べられる冷凍食品です。風味豊かなバターソースがほうれんそうとベーコンに合わさった一品。そのまま食べられて、副菜にするのもおすすめです。「鉄分不足が気になる生理中に、ほうれんそうを簡単に食べられるのがいい」「温めるだけなのでファミマに行ったらよく買っている」といった口コミがありました。

・ご飯のお供にぴったり「8種具材の豆腐とひじき煮」

ローソンの「8種具材の豆腐とひじき煮」は、にんじんや豆腐、あさりなど8種の具材がたっぷり入ったひじき煮です。体を温める根菜類、生理痛の緩和に期待できるイソフラボンに、鉄分豊富なひじきやあさりと、生理中にぴったりな栄養が一度に摂れます。「味が濃すぎないので食べやすい」「これだけで栄養が摂れそうなので生理中はよく買っている」といった口コミがありました。

・甘いものを食べたくなったらおすすめ「くるみとココナッツのキャラメリゼ　素焼きアーモンド入り」

生理中に欲しいものといえば甘いお菓子ではないでしょうか。そんな時は、くるみとココナッツに甘いキャラメルがたまらないローソンの「くるみとココナッツのキャラメリゼ　素焼きアーモンド入り」がおすすめです。ナッツは、オメガ3系脂肪酸やマグネシウム、鉄分、食物繊維など、生理中に不足しやすい栄養素が補給できます。「ナッツで栄養が摂れるロカボ商品だから、生理中でも食べやすい」「チャックつきなので食べ過ぎを防げる」などの口コミがありました。

・鉄分と葉酸を手軽に摂れる「おいしく健康プラスベビーチーズ　チーズDE鉄分」

『六甲バター』のQ・B・B「おいしく健康プラスベビーチーズ　チーズDE鉄分」は、1個で1日の鉄分所要量（6.8mg）と葉酸所要量（240μg）の1/4が摂れる個包装のチーズです。小さいサイズで生理中にも手軽に食べられます。「生理中に不足しやすい鉄分や葉酸を手軽に補えるので、よく食べている」「体のためというより、おいしいのでおやつ感覚で食べられていい」といった口コミがありました。

■コンビニで買える！生理痛を和らげる飲み物

次に、コンビニで買える生理痛を和らげる飲み物を紹介していきます。

・鉄分も摂れる！「NL　1食分の鉄分が摂れる　ココア」

ローソンの「NL　1食分の鉄分が摂れる　ココア」は、1本で1食分の鉄分やカルシウム、ビタミンD、食物繊維を摂取できるココアです。まろやかな甘さにコクが感じられます。ココアには、体の冷えを緩和するポリフェノールや鉄分が含まれるので、生理中にもらって嬉しい飲み物だと言う人も多いでしょう。「ココアで鉄分や食物繊維など手軽に摂れるし、キャップつきだから少しずつ飲める」「カップに移してホットココアにしている」といった口コミがありました。

・豆乳でイソフラボンを摂取！「調整豆乳」

『キッコーマン』の「調整豆乳」は、大豆の独特なにおいを極限まで抑え、飲みやすいようまろやかな味わいにした豆乳です。大豆イソフラボンを摂ると、生理痛の緩和に期待ができます。「生理痛がある時はホット豆乳にして体を温めている」といった口コミがあるように、体が冷えないよう、工夫して飲みましょう。無調整豆乳もあるのでお好みで選んでくださいね。

・温かいカモミールミルクティーでホッと一息「日東紅茶ミルクとけだすカモミール」

生理痛で悩む時、セブンでおすすめの飲み物が「日東紅茶 ミルクとけだすカモミール」です。お湯を注ぐとミルクがティーバッグからとけだし、約90秒でカモミール香るミルクティーが完成。ノンカフェインで砂糖も不使用です。カモミールティーはリラックス効果もあり、体を温めつつ、気分の落ち込みやすい生理期間の心をホッと癒してくれるでしょう。「生理痛で辛い時に飲むと自然に落ち着く」といった口コミがありました。

・嬉しい効果がたくさん「Afternoon Tea監修　ルイボスティー」

ファミリーマートのルイボスティーは、『Afternoon Tea』が監修。南アフリカ産のルイボス茶葉を100％使用し、ノンカフェインで飲みやすいよう苦みを少なくしました。冷えを引き起こすカフェインが含まれていないルイボスティー。冷えを遠ざけることで、生理痛も和らぐでしょう。睡眠の質をよくする効果や、抗酸化作用なども期待できます。口コミには「生理中はルイボスティーを温めて飲むとホッとする」といった声がありました。

・おいしく鉄分を摂ろう「プルーンFe 1日分の鉄分 のむヨーグルト」

『雪印メグミルク』の「プルーンFe 1日分の鉄分 のむヨーグルト」は、1日分の鉄分6.8mgが入った飲むヨーグルトです。他にもビタミンB12や葉酸など、生理中に補いたい栄養をおいしく簡単に摂れます。「ちょうどいい甘さで、すっきりして飲みやすい」「生理中に鉄分や葉酸など手軽に摂れて便利」といった口コミがありました。

・1本で鉄分や野菜もばっちり「カゴメ 野菜一日これ一本 超濃縮 鉄分＆葉酸」

『KAGOME（カゴメ）』の「野菜一日これ一本 超濃縮 鉄分＆葉酸」は、トマトやにんじん、ほうれんそう、ケールなど30品目の野菜350g分が125mlにぎゅっと濃縮されたジュースです。30品目の野菜にプルーンを使用し、鉄分と葉酸を補います。「生理中に鉄分や葉酸だけでなく、30品目の野菜がジュースで摂れるのは嬉しい」といった口コミがありました。

■生理痛の時に避けたい食べ物・飲み物

最後に、生理中の時になるべく食べてはいけないものを紹介します。

・辛いもの

生理中に辛いもの、特にカプサイシンを摂ると、神経を刺激し、痛み・熱さを感じやすくなります。そして体の中でプロスタグランジンを産生します。この量が過剰になると生理痛が強くなったり、腸管の収縮を引き起こして下痢になりやすかったりすると言われます。生理中は、辛いものを避けておくと安心です。

・揚げ物やファストフード

揚げ物やファストフードを多く食べると、血液の循環が悪くなってしまいます。ファストフードに多く含まれる油の大半は、オメガ6系と呼ばれ、摂りすぎると痛みや炎症の原因に。
生理中に揚げ物やファストフードが食べたくなったら、えごま油などのオメガ3系の油を使った食べ物を意識してみてください。

・インスタント食品

手軽に食べられるインスタント食品には、添加物が多く含まれます。添加物は栄養の吸収を阻害し、血流を悪くして生理痛の悪化につながるため、なるべく控えましょう。

・砂糖を多く使ったお菓子・スイーツ

生理中は甘いものが食べたくなります。しかし、糖分の摂りすぎは血糖値を急上昇させ、それを下げる働きが発生すると同時に体が冷えてしまいます。さらに、イライラしやすくなることも。特に、白砂糖は体を冷やす食材なので注意が必要です。

・アイスなど冷たいもの

体が冷えると、血の巡りが滞ってしまいます。生理中は、アイスなどの体を冷やす食べ物をなるべく控え、飲み物は常温で摂るようにしましょう。

・カフェインを多く含む飲み物

コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、血管を収縮させる働きがあり、体が冷える原因になります。また、鉄分の吸収を阻害してしまうので注意が必要です。カフェインは、烏龍茶や緑茶、エナジードリンクにも含まれるため、なるべく控えましょう。

・アルコール

アルコールは適量であれば問題ありませんが、経血により血液が減少している状態なので、アルコールの分解に時間がかかりやすくなります。お酒を飲む場合は、普段よりも水分を多めに摂るよう意識してください。
また、生理痛を抑えるために鎮痛剤を服用している場合、アルコールと薬の作用で体調不良が起こりやすくなるため控えるのがベターでしょう。

■生理痛に効くコンビニの食べ物・飲み物で無理なく過ごそう！

多くの女性が毎月生理によって何かしらの不調を抱えています。ですが、生理痛に効果的な食べ物や飲み物がコンビニで買えるとわかれば少しでも気が楽になるのではないでしょうか。今回紹介した商品を参考に、自分の体調に合わせて取り入れられるものを見つけて無理なく過ごしてくださいね。