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芯のある子にしたければ、ご褒美をあげるポイントを間違えないで!

投稿写真:「息子の蒼空10カ月です」(絢子・37歳)

Baby&Kids

芯のある子にしたければ、ご褒美をあげるポイントを間違えないで!

vol.313【1日1成長お母さん】良いご褒美はやる気を引き出し、悪いご褒美は自立の芽を摘む

ご褒美が子どもの意欲を奪い、自立の芽を摘むことになるかもしれません

子どもがぐずったり、言うことを聞かない時にアメをあげると良いという話があります。それもできるだけ大きいものを。大きければ口の中がいっぱいになって話ができなくなるからだそうです。お菓子とアメの違いはあっても誰もがやったことのある光景ですが「いい子にしていたら〇〇をあげる」というのは言うことを聞かせるための条件です。こうしたご褒美の難点は永遠に要求が続くこと。そしてエスカレートしていくことです。

制御のためのご褒美の効果は一時的。その後の意欲は継続しません

M君のお母さんからの相談です。仕事をしているためいつも時間に追われているそうです。M君は車のチャイルドシートを嫌がります。危険だし、言い聞かせても聞かないのでアニメのDVDを必ず見せるそう。ほっと胸をなでおろした頃、今度は飽きてしまいお菓子をせがむようになったそう。次はDVDとお菓子をセットで要求するようになったそうです。このようにご褒美作戦では意欲が継続しないことは心理学的にも実証されています。

行動を促す“トリガー”(引きがね)として、しつけの中にご褒美を取り入れ

別のご相談では「朝の準備がダラダラし、何度言っても準備が整わず毎朝大変」ということでした。朝はテレビをつけない約束をしていましたが「出かける準備が整ったら、家を出るまでに時間がある時はテレビを見ていい」と言うと少しずつ自分で工夫するようになったそうです。このように全部のご褒美が悪いわけではありません。「テレビを見たい!」というきっかけのもと行動ができたのです。

ご褒美のポイントは“目標達成のため”と決め、できたら速やかに終わらせましょう

普段ダメだと約束していたことも、“自分で用意ができれば見られる”というルールがトリガーとして有効に働き、子どもは工夫しました。結果的には自分でできた!という達成感や成功体験が積まれました。子どものモチベーションは自分の中からしか生まれないのです。やみくもに子どもをご褒美でつるのはやめて、自分の意志で頑張れる芯のある子に育てましょう。

今日の1日1成長

お母さんの都合でのご褒美はやめて!自立を促す対応をしましょう 子どもの意欲も1成長、ママの踏ん張りも1成長。 森みきこ(文)竹内エリカ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/

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竹内 エリカ

ライター
幼児教育家 日本キッズコーチング協会理事長。2児の母。20年にわたり発達心理について研究し、約15,000人の親子に携わる。発達支援では多動症・不登校の克服、運動指導では全国第1位他、14賞のコーチ実績がある。「竹内エリカのわくわく子育てCafe」パーソナリティ。竹内エリカから直接メッセージが届く「ママのためのワンポイントコーチング100」登録受付中
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