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床暖房の電気代ってどれくらいかかる?エアコンとの比較や節約方法ご紹介
まずは、床暖房の種類にはどんなものがあるのか見てみましょう。
■床暖房ってどんな種類がある?
床暖房は、大きく分けて電気式と温水式の2種類があります。電気式床暖房から見てみましょう。
・電気式床暖房の仕組みと種類を詳しく見てみよう
電気式は、蓄熱式床暖房、PTCヒーター式床暖房、電熱線ヒーター式床暖房の3つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴は、次のとおりとなっています。
<蓄熱式床暖房>
深夜電力を利用して蓄熱材を温め、日中に放熱します。広い範囲に敷設した際に最も効果が得られ、住居内を均一に暖めることができます。場所だけでなく、時間帯による温度差も少ないので、一日を通して快適に過ごせます。
<PTCヒーター式床暖房>
自動温度調整機能があるので、暖房面の一部の温度が上がるとその部分は発熱を抑えます。床全体が温度センサーになっているので、無駄な電気を使わずに部屋を暖めることができます。
<電熱線ヒーター式>
床下に電熱線のヒーターを内蔵し、床面を暖めます。電熱線パネルを敷いた部分だけ暖かくなり、設定によって部分的に暖めることができます。時間によっては料金が上がることもあるため、一部屋だけに施工するのが主流です。
・温水式床暖房の仕組みと種類を詳しく見てみよう
温水式は、温水式電気床暖房と温水式ガス床暖房があります。まずは、温水式電気床暖房から見てみましょう。
<温水式電気床暖房>
電気ヒートポンプで温めた温水を使用した床暖房です。ヒートポンプとは、空気の熱を冷房や暖房に有効活用するシステムです。一般的なオール電化を使用中のご家庭は、追加で床暖房専用のヒートポンプを設置する必要があります。すでに多機能型オール電化を導入しているご家庭は、ヒートポンプの追加をする必要はなく、温水パイプのみで床暖房の環境が整います。
<温水式ガス床暖房>
ガス給湯器でお湯を沸かし、温水を床下のパイプに循環させて部屋を暖めます。暖めたいときに都度お湯を沸かすので、湯切れの心配がありません。早く暖めたい場合は、高めの温度のお湯をパイプに流すとスピーディーですよ。
■電気料金の目安!1時間あたりと1カ月あたりで見てみましょう
部屋を暖めて快適に過ごせる床暖房は、魅力的ですよね。しかし、気になるのは月々の料金…。いったいどれくらいの料金がかかるのでしょうか。部屋の広さ別に見ていきましょう。
料金の目安は、室温が約20℃を一定状態とし、1日8時間の連続使用を30日間としてご紹介します。
・6畳 の場合
<電気式>
960Wで1,800~3,900円/月
7.5円~16.25円/1時間
<温水式>
1,800~2,800円/月
7円~11円/1時間
・8畳 の場合
<電気式>
1,500Wで2,800~6,800円/月
11円~28円/1時間
<温水式>
2,800円/月
11円/1時間
・10畳 の場合
<電気式>
2,100Wで3,900~8,500円/月
16円~35円/1時間
<温水式>
3,900円/月
16円/1時間
・12畳 の場合
<電気式>
2,100Wで3,900~8,500円/月
16円~35円/1時間
<温水式>
4,900円/月
20円/1時間
・16畳 の場合
<電気式>
2,850Wで5,200~11,500円/月
21円/1時間
<温水式>
6,500円/月
27円/1時間
電気式は、つけたり消したりするので電気代の開きがあります。一方、温水式の方は開きがなく一定です。これは、温水式の場合、ガス代にプラスして一定額の電気代がかかるためです。月々の電気料金だけで考えると温水式の方が一定なので安心感はありますが、加えてガス代や灯油代(選ぶものによって必要な場合があります。)がかかることを覚えておきましょう。