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エアコンのファンの掃除は自分でできる!手順と注意点を解説します
■放置すると怖い!エアコンのファンが汚れているとこんな弊害が
エアコンのファンにカビやほこりが溜まったまま使用していると、さまざまな悪影響があります。
・呼吸器やアレルギーなどの健康被害を招く
ファンが汚れていると、エアコンから送風される空気にカビの胞子やハウスダストなどが含まれます。それにより喘息や肺炎、アレルギー性鼻炎などの呼吸器系疾患やアレルギー性疾患を招くことに。特に小さな子どもや元々アレルギー素因を持っている人には、より大きな影響を与えてしまいます。・運転効率が悪くなり電気代が高くなる
エアコンは室内の空気を取り込み、温度調整して送風しています。ファンが汚れていると吸い込みや送風が十分にできません。そのためエアコンの効きが悪くなり、電気代の増加につながってしまいます。・エアコンの故障原因になることも
エアコンの汚れをそのままにしていると、エアコンが急に故障する原因にもなります。修理費用や買い替えが必要になった場合、費用が高くつくでしょう。■エアコンのファンが汚れる原因は湿度や空気中のほこり
エアコンのファンは、エアコンの奥にあるパーツです。なぜファンが汚れるのでしょうか。
・温度や湿度が高いことでカビが繁殖しやすいから
冷房運転後や室内の湿度が高いときは、ファンの周りが結露したり多湿になったりするため、カビが発生するのに好環境です。梅雨の時期などは、エアコンを使用していなくてもエアコン内がカビだらけになる可能性があります。・室内の空気を取り込むためほこりがつきやすいから
エアコンが取り込む空気は、ファンの前にフィルターを通ります。しかしフィルターだけではすべてのほこりを防げません。特に子どもがいる家庭など室内にほこりが発生しやすい環境では、ファンにほこりが溜まりやすいでしょう。・タバコの煙はファンに汚れが付着する
室内で喫煙すると、ファンに黄ばみや茶色いヤニ汚れが付着する原因になります。ヤニはニオイが強いため、悪臭の原因にもなりかねません。■エアコンのファンを自力で掃除する方法を紹介
エアコンのファンは、準備をすれば自分で掃除することが可能です。自力で掃除する場合の手順を紹介します。なお使用している画像はイメージです。
・【ステップ1】エアコンのコンセントを抜いて電源を落とす
まずはエアコンの電源を落とします。電気が通っていると、感電するリスクや、エアコンがショートして故障してしまうリスクがあるためです。忘れがちですが、必ずコンセントを抜くようにしてください。
・【ステップ2】エアコンの周囲をビニールシートでしっかり養生する
エアコン周囲の壁や床を、ビニールシートやゴミ袋を使って養生しましょう。エアコンを掃除するときは、想像以上に水が垂れ落ちたり汚れが飛んだりします。隙間があると汚水が壁を伝ってしまうため、エアコンとシートに隙間がないように貼りましょう。
エアコン下から床まで養生するのもおすすめします。できれば、エアコン上部や左右の壁、床、周囲の家具なども養生できると安心ですね。万が一汚水が飛んでしまった場合に備えて、拭き取るための雑巾も準備しておきましょう。
・【ステップ3】表面についているほこりは先に掃除機で取る
効率的に掃除をするために、見えているところのほこりは掃除機やハンディモップで取っておきましょう。あらかじめ取れるところのほこりを取っておくと、外したときにほこりが舞い上がりません。
・【ステップ4】エアコンカバーやフィルター、ルーバーを順に外す
ファンはエアコンの奥にありますが、手前にあるパーツを取り外して掃除できます。エアコンカバーは、両サイドのくぼみを持って、手前に引っ張ると開きます。そのまま上へ跳ね上げて、左右どちらかに寄せ、片方ずつ手前に引いて外しましょう。
次に、左右2枚のエアコンフィルターを外します。ツマミを持って少し上に上げると固定が外れるため、そのまま静かに下に引き抜きましょう。
ファンを見やすくするために、ルーバーも外しましょう。ルーバーとは、吹き出し口についている羽根のことです。ほとんどの機種に共通するコツは、はじめにルーバーの中央の固定を外すことです。固定箇所が3つの場合や4つの場合がありますが、どちらの場合でもルーバー中央の留め具から外しましょう。
・【ステップ5】ファン全体にエアコン洗浄用スプレーをかける
フィルターやルーバーを外すと、奥のファンが見やすくなります。ファン全体に、エアコン洗浄用スプレーを噴射しましょう。100均などで販売されているアルカリ電解水のスプレーや「スクラビングバブル」などのアルカリ性洗剤も使用できます。まんべんなく洗浄液を行き渡らせるために、手でファン5~6回ほど回転させながら、洗浄用スプレーを噴射しましょう。
・【ステップ6】汚れが浮くまで20~30分放置する
全体に洗浄用スプレーがかかったら、汚れが浮くまで20~30分待ちます。汚れが浮いてきたら、再び回転させながら、歯ブラシや布を使ってやさしく全体の汚れを落としましょう。・【ステップ7】水をスプレーして洗浄液を流す
最後に、霧吹きで水を流してすすぎます。洗浄液や汚水がエアコン内部に残ってしまうと、詰まりやカビの原因になることもあるので、汚水が出なくなるまでしっかりすすぎましょう。すすいだ後はタオルなどで水分を拭き取り、1時間ほど送風運転させて、内部まで乾燥させるのがポイントです。