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お盆の送り火にはどんな意味があるの?知っておきたいお盆のしきたり

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お盆の送り火にはどんな意味があるの?知っておきたいお盆のしきたり

みなさんはお盆はどのように過ごしていますか?またお盆の本来の意味や、お盆の迎え方、過ごし方をご存じでしょうか。お盆にお墓参りをしたり、家族で集まることには意味があります。お盆休みはなんとなく家族で集まって過ごしている方、必見。今回はお盆の迎え火や送り火といったしきたりについて調べてみましたので、ぜひチェックしてみてください。この夏は、ぜひ意味を知ってお盆を過ごしてみてくださいね。

■あなたはお盆についてどのくらい知っていますか

お盆=夏にある長期のお休み。なんとなく、そんなイメージを持っていませんか?まずはお盆の本来もつ意味を解説していきます。

・お盆とはどのような行事?

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お盆は、正式には「孟蘭盆(うらぼん)」といい、語源は古代インド語のひとつサンスクリット語の「ウランボン」、「ウランバーナ」からきたものといわれています。その意味は「逆さ吊りの苦しみ」、そしてその苦しみを取り除くのが「お盆」です。日本では約1400年も前からお盆行事がありましたが、一般家庭に広がったのは江戸時代以降だそう。お盆にはご先祖様の霊が帰ってくるといわれており、家庭では提灯やお供えを飾ってご先祖様をお迎えし、家族と共に過ごします。お盆の時期はお寺では法要を執り行います。

・2019年のお盆はいつ?

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お盆の日取りがどのように決まったのか、2019年のお盆はいつにあたるのか解説します。かつて、お釈迦様の弟子の目連が、死後の世界で苦しむ亡くなった母親をお釈迦様の教えに従い功徳により極楽浄土におくりました。目連が功徳を積んだ日が7月15日であったため、その日が先祖供養の大切な日になったそうです。この説話から明治時代以前は、7月15日を中心として7月13日から16日をお盆としていました。ところがお盆が農作業の忙しい時期と重なるため、ひと月ずらして8月13日から8月16日をお盆とする地域が増えました。また明治以降新暦が導入されたこともお盆の日程が変化した要因として挙げられます。お盆がいつなのかは地域により異なりますが、東京を中心とした一部の地域は7月のお盆が主流となっており、2019年は7月13日(土曜日)から7月16日(火曜日)がお盆になります。その他の地域は、2019年は8月13日(火曜日)から16日(金曜日)がお盆となり、8月18日(日曜日)までがお盆休みの方が多いでしょう。

■お盆の迎え火送り火について

お盆の行事として送り火、迎え火というものがあります。

・迎え火とはなにか?

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迎え火は、お盆にご先祖様が迷わず家に帰ってこられるよう、目印になるよう焚く火のことです。ご先祖様はその煙を頼りに帰ってくるといわれています。

・送り火とはなにか?

送り火は、お盆の間いっしょに過ごしたご先祖様を死後の世界へ送る火のことです。

・迎え火、送り火の焚き方は?

お盆の迎え火は、玄関や庭先で、焙烙(ほうらく)という素焼きのお皿におがらをのせて焚きます。火が完全に消えたら迎え火は終わりです。お盆の送り火も、迎え火と同じ場所、同じやり方で行います。焙烙は仏壇店、おがらはスーパーやお花屋さんで購入できます。おがらは麻の茎の部分からできており、魔よけの意味があるそうですよ。ホームセンターなどではお盆のために「迎え火セット」を販売しているのでそちらを購入すると便利です。

・時間はいつやるの?

お盆の迎え火や送り火は時間が決まっています。迎え火はお盆初日の夕方に行います。2019年は7月13日(土曜日)または8月13日(火曜日)の夕方になりますね。日中はご先祖様を迎える準備をしたり、お盆のお墓参りをしたりして過ごします。送り火はお盆最終日の16日夕方(地域によっては15日夜)に行います。

・マンションでやっても大丈夫?

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マンションやアパートでは、玄関先やベランダで火を焚くことは難しいですよね。その場合は盆提灯を迎え火、送り火の代わりにする方法があります。盆提灯用のローソク電池灯があるのでそちらを用意するといいでしょう。

■地域ごとに異なる迎え火送り火

お盆の迎え火や送り火は地域により特色があります。

・夏の風物詩として有名な京都の送り火

出典:photoAC ※写真はイメージです

京都には、お盆の精霊を送る「京都五山送り火」という伝統行事があります。お盆の最終日8月16日に行われます。東山に「大文字(だいもんじ)」が、松ケ崎に「妙」「法」、西賀茂に「船形」が浮き上がり、大北山に「左大文字」、嵯峨に「鳥居形」が灯ります。これらは京都市登録無形民俗文化財として受け継がれています。美しくてとても見応えがありそうです。一度は見てみたいですね。

・長崎の精霊流し

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長崎には、お盆前に亡くなった方へ追悼の意を込めて、精霊流しという行事があります。毎年8月15日に行われ、盆前に亡くなった方の遺族が故人の霊を弔うため、手作りの船をひきながら街中を練り歩き、故人を極楽浄土へ送り出すという伝統行事です。手作りの船は大小さまざまで、カラフルなものや故人の趣味を反映させたものなど、こだわりの船が並びます。爆竹の音とともに、「ドーイドーイ」という掛け声が響き渡り、賑やかな雰囲気の行事だそうです。

・浄土真宗は迎え火送り火はやらない

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浄土真宗では、亡くなった人はすべて極楽浄土にいくと説いています。お盆にご先祖様の霊が帰ってくるという教えはありません。そのため迎え火や送り火はしないそうです。宗派によりお盆の過ごし方が違うのですね。

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