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子どもの作品“上手い、下手”の評価より、個性をさがしてみよう

Baby&Kids

子どもの作品“上手い、下手”の評価より、個性をさがしてみよう

vol.644【1日1成長お母さん】作品には正解がない。全てを認めて子どもの気質を探ろう

丁寧な作業が得意なタイプが作品に求めることは、記憶に残る見栄えの良さ

年齢の近い兄弟は、だいたい学校で製作するものが一緒。小さい頃は気にもしなかった作品の出来栄えが、小学生にもなると一つ一つの作品が大きくなるのでお母さんの記憶にも残りやすくなります。決められたルールを守るのが得意なお兄ちゃんK君。家庭科でミシンを使って作ったエプロンは縫い目もきれい。生地に入っているロゴの見栄えや、ポケットの位置、全て考えられて作られていました。

製作過程にも出る個性。タイプの違いで作品に求めるポイントも違います

3年後、楽しいことが大好きな弟S君にも同じ課題がやってきました。ところが、その日に限って熱を出してしまいミシン作業が皆より2日間遅れてしまいました。心配していたお母さんですが、完成したエプロンを見て大笑いです。時を経てもK君と同じデザインの色違いの生地を選んで作っているのですが、縫い目もまっすぐではないし、ロゴの位置も適当。ポケットは半分はがれているし、お兄ちゃんと同じ時期に作ったとは思えません。

楽しむ天才を型にはめないで。出来栄えを気にしないタイプもいるのです

お母さんはK君と同じしっかりタイプなので、雑ともいえるS君の今までの作品に対していつも不満がありました。けれどS君にエプロンの製作について話を聞いてみると「皆より遅く始めたけど、俺が一番最初に作り終わった。ミシンって楽しいね」と話してくれました。S君にとって見栄えは関係なかったのです。見栄え良くエプロンを作りたいと思うK君と違って、ミシンを使う事だけが楽しかったのです。K君とS君で求めるポイントが違ったのです。

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