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失敗は意外に覚えていない。子どもの記憶は興味で蓄積されていく
vol.788【1日1成長お母さん】3歳までは興味の幅を増やすとその後、工夫や努力に変化する
発達中の子どもの記憶はスポンジ級の吸収力はある。でも持続しないのも特徴
生まれてすぐの赤ちゃんは、毎日お世話をしてくれる家族のことはなんとなく記憶しています。“なんとなく”の積み重ねや繰り返しで記憶として定着していきます。そして成長と共に記憶量が増え、持続していくには“言葉”を理解したり“時間の概念”が発達することなのです。それが少しずつ定着するのは3歳以降になってから。なのでそれまでお母さんが子どもの言動を見て「どうして毎日同じことばかりやらかすのかしら」「昨日も言ったじゃない!」と嘆く必要はないのです。
毎度同じことで失敗する子どもは“記憶力の差”ではなく“興味の差”の違い
人が記憶することのできる容量はもともと決まっていて、訓練などでその量を増やすことはできません。でも、もともとの量を最大限に活用できるかどうかで記憶力に差が出ると言われています。子どもが生まれながらにもっている記憶力を最大限に生かすための一番のポイントは“興味をもつこと”です。早期に“しっかりとしつけなければ”と意気込むよりも、子どもがどんな分野に大きな興味を示し、どの分野は苦手としているかよく観察する時期に最適です。
長期記憶にするためには“繰り返す”そして興味の分野を大切にすること
子どもの興味は千差万別です。例えば電車が好きな男の子が様々な車種の名前をスラスラ憶えて言えるようになるのは実にシンプルに“大好きだから”です。大好きだから昼夜問わず電車図鑑を見たり、模型おもちゃを触ったりしているからです。そして一過性ではなく繰り返しているからなのです。このように子どもの記憶は“興味があることを繰り返す”ということで記憶力として蓄積されているのです。
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