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家庭菜園の土作りのポイント 野菜のおいしさを左右する!土作りのノウハウをチェック

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家庭菜園の土作りのポイント 野菜のおいしさを左右する!土作りのノウハウをチェック

家庭菜園をするときに大切なポイントとなる土作り。今回はそんな土作りのノウハウを解説します!家庭菜園というと芽が出たあとの工程に目がいきがち。でも、野菜のできばえやおいしさには土が大きく関係しているんです。畑やプランターの土が整っていないと水分や栄養が野菜に十分に行き届かず、やせ細って栄養価も低く味も薄くなってしまう可能性大!そこで今回は、おいしい野菜を育てるために良い土を作る方法を詳しくご紹介しましょう。すでに家庭菜園を初めているけれどうまく野菜が育たない人や、これから家庭菜園を始めようと思っている人は最後まで必見ですよ!

■家庭菜園の土作りに必要な道具とは?

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道具なしでは土作りをすることはできませんよね。そこでまずは、土作りに必要な道具をチェックしていきましょう。

・シャベル
・鍬(くわ)
・スコップ
・レーキ
・メジャー

土を掘り起こして収穫時にも役立つシャベルや、畑を耕す鍬(くわ)、細かい部分の土をならすスコップやレーキを用意しましょう、スコップは、子どもがお手伝いをする際にも便利です。一見土作りとは無縁そうなメジャーは、畝作りや畑の大きさを測る際に必要。畑の大きさを知ることで、肥料がどのくらい必要か知ることができます。

■家庭菜園の土作りの基本をチェック!

家庭菜園の土作りと聞くと、掘って耕すところまでをイメージする人も多いはず。しかし実はもう少し奥が深く、掘って耕したあとに土の酸性度を測ったり、石灰や堆肥(たいひ)を入れて土の環境を整えたりする作業があります。ここでは家庭菜園初心者さんのために、順を追って畑の土作りの基本的なやり方をチェックしていきます!

・何をどこに植える?まずは場所決めから始めよう!

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家庭菜園を始めるには、まずはどこに種や苗を植えるかを決めましょう。1つの作物がどのくらいの間隔を空けて種を蒔かなければならないかを意識して、十分な広さが確保できる場所を選ぶことが大切です。また、複数の野菜を育てる場合はどこに何の種を蒔くのかをイメージすると、最適なスペースを確保しやすいでしょう。
さらに、日当たりや風通しの良い場所を選ぶことも重要ポイント!

・野菜が元気に根を張れるように!鍬で耕す

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畑の土が固いと野菜の根が思うように伸びず、栄養や水分もうまく取り込めません。また、土の粒が粗いと酸素が取り込めず、野菜が酸欠状態になります。そのため家庭菜園での土作りでは、できるだけ土の粒を細かくすることが大切です。鍬を使って20~30cm程度の深さまで掘り返し、土の塊をできるだけ減らしましょう。このとき小石や雑草があれば、ふるい落とすなどして取り除いておくことも忘れずに!

・土壌の酸性度を知り、石灰で酸度調整

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野菜を育てるうえで、重要なのは土の酸性度です。酸性度を整えずに育てようとすると野菜が傷んでしまい、おいしく育ちません。日本では酸性の雨が降る傾向があり、土は酸性に傾いていることがほとんど。野菜によっては酸性に弱い種類もあるので、弱酸性~アルカリ性に整えておきましょう。
土の酸性度は、水素イオン指数値である「pH」で表します。何も手を加えていない日本の畑の土は、一般的に酸性度の高いpH5.0~pH 5.5程度。野菜作りに適している弱酸性~アルカリ性の土はpH5.5~pH7.0程度の数値です。

野菜作りに適したpH値の土に整えるために必要なのが石灰です。家庭菜園では消石灰や生石灰ではなく、反応が穏やかな苦土石灰を使うと良いでしょう。使い方は、まず土のpHを測定し、必要な量の苦土石灰を土にまぜて2週間ほどなじませ、再度測定してpH5.5~pH7.0程度になっていればOKです。石灰の種類によって、土になじむまでの時間が違うので注意してくださいね。
目安として1m2(平方メートル)当たり約200gの苦土石灰を巻くことで数値を1上げることができるので、pH測定器がない場合は参考にしてみてください。手を加えていない一般的な日本の畑の数値と言われるpH5.0~pH 5.5程度を基準にして、野菜に適した苦土石灰を混ぜると良いでしょう。

よりおいしい野菜を育てるために、家庭菜園で人気の野菜に適したpH値をご紹介しておきます!
・じゃがいも…pH 5.0~pH 5.5
・とうもろこし、いちご…pH 5.5~pH 6.0
・トマト、ナス、キュウリ、いんげん、かぼちゃ、大葉…pH 6.0~pH 6.5
・たまねぎ、ほうれん草、ゴボウ…pH 7.0

・堆肥(たいひ)をまいて土に栄養補給をしよう!

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肥料と堆肥。似ているように思われますが、それぞれ用途が異なります。肥料は植物や野菜が元気に育つようにするもので、堆肥は土を元気にするためのものです。
堆肥にはたくさんの種類があり、大きく「育度堆肥」と「養分堆肥」に分けられます。
赤土や粘土質な土には、水はけや通気性を良くする「育度堆肥」が向いており、野菜に養分を与える「養分堆肥」は肥料に似た働きをします。土に合った堆肥を選んで、1m2あたり2~3kgくらい混ぜましょう。畑の土作りには、野菜くずなどの有機物に米ぬかを混ぜて作ったぼかし肥料を混ぜるのもあり!玄米を精製するときに取り除かれる米ぬかを、堆肥としても使えるなんて驚きですよね。

・おいしい野菜を育てる肥料をまく

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野菜の成長を助ける肥料。肥料にも「有機肥料」と「化学肥料」があります。肥料には窒素やカリウムなどの成分が含まれているので、成長段階に合わせて肥料をまく必要があります。
植物に水を与えすぎると枯れてしまうように、肥料も必要以上に与えてしまうと上手に大きくなれなくなってしまうので注意が必要です。基本的には1m2あたり100~200g程度を土に混ぜ込むと良いと言われています。肥料をまいたあとは、レーキを使って土を平らにして仕上げましょう。

・いよいよ野菜の寝床作り!畝の作り方をチェック

種や苗を植える場所である畝は、野菜の寝床のような場所。畝を作ることで水はけが良くなります。そんな重要な役割を担う畝には、高さ10~20cm程度の「平畝」と、高さ20~30cmの「高畝」があります。
平畝はキュウリやナス、トウモロコシなどの耐湿性のある野菜向き、高畝はトマトやニンジン、葉野菜などの耐湿性の弱い野菜向きです。育てる野菜に適した高さの畝を作りましょう。畝の幅はおよそ60~70cmほどが目安で、畝と畝の間隔は30~41cm程度離して作るのが一般的です。

畝の具体的な作り方は以下の通りです。
1.作りたい畝の長さと幅をメジャーで測り、四隅に支柱を立ててひもを張ります。
2.ひもの外側の土を鍬で掘って、畝を作りたい部分に土を寄せましょう。このとき、両サイドから畝に土を盛るのが基本的なやり方です。
3.畝が目標の高さになったら、レーキを使って土の塊をほぐしながら表面を平らにならします。
4.最後に支柱とひもを取り外して完成です。

・畑がなくてもできる、プランターで土作りする場合は?

出典:@ kinako_710さん

庭や畑がなくても始められるのが、プランターでの家庭菜園です。ブログやSNSでもベランダで家庭菜園をしている人が多くいますよね。プランターで家庭菜園するときも、もちろん土作りが必要になります。庭や畑のように耕したりする重労働がない分、ママでも始めやすいのが魅力です。
プランター選びの際の注意点は深さです。深さがないと根を十分に張ることができず、野菜が大きく育ちません。上記で石灰や堆肥、肥料について説明しましたが、もっと簡単に家庭菜園を始められるのが“培養土”です。
培養土には堆肥や肥料などがあらかじめブレンドされているので、土作りの手間がかかりません。

■家庭菜園の土作りで土をふかふかにする方法

出典:photo AC

畑の土をふかふかにするとおいしい野菜が育ちやすくなります。土に水を少し含ませ、手で握るとほろほろと崩れるのがベストな状態です。籾殻を混ぜて通気性を良くしたり、バーク堆肥を混ぜたりすることで土を膨軟化させる方法があります。
他にも腐葉土を混ぜて、土の中にいる微生物やミミズなどを増殖させる方法もあるので、試してみてください。

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