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ファスナーの簡単な付け方解説!基本~応用まで 初心者でもキレイに仕上がるポイントも伝授
裁縫初心者でも簡単にチャレンジできるファスナーの付け方を画像付きでレクチャーします。
■まずは知っておきたいファスナーの基礎知識【裁縫初心者向け】
ファスナーといえば、洋服やバッグなどさまざまなアイテムに用いられている身近なもの。しかし、ファスナーの各パーツの名称や種類までは知っている!という人は少ないかもしれません。そこで、まずはファスナーの基本情報からご紹介しましょう。
・基礎知識1:ファスナーのパーツ名称
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ファスナーのパーツごとの名称は以下のとおりです。
- エレメント:中心のかみ合っているパーツ。務歯(ムシ)ともいいます。
- テープ:生地に取り付ける部分。
- スライダー:ファスナーを開閉する際の持ち手の部分。
- 上止め(うわどめ):上部のスライダーが止まる部分。
- 下止め(したどめ):下部のスライダーが止まる部分。
・基礎知識2:ファスナーの種類
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ファスナーの仕様別・エレメントの素材別に、それぞれの主な種類をご紹介します。
【ファスナーの仕様】
- ○片開きファスナー:スライダーが1つで、下止め具でスライダーが止まる一般的なタイプ。ポケットやスカートのファスナー、ズボンの前立など、さまざまな用途に用いられます。
- ○両開きファスナー:スライダーが2つあり、両方向に開閉できるタイプ。大きめのバッグやポーチなどに用いられます。
- ○オープンファスナー:止め具がなく、左右のテープを分離することができるタイプ。アウターの前立などに用いられます。
【エレメントの素材】
- ○金属製ファスナー:エレメントが金属でできたタイプ。
- ○樹脂ファスナー:エレメントがコイル状の樹脂(プラスチック)でできたタイプ。
- ○ビスロンファスナー:プラスチック製のエレメントがテープに射出成型されたタイプ。なお、ビスロンファスナーは『YKK株式会社』の登録商標です。
樹脂ファスナーとビスロンファスナーは、エレメントのカラーが豊富!また、エレメントとテープの色をそろえてあるファスナーもあります。
・基礎知識3:ファスナーの長さの測り方
ファスナーの長さを測る際には、テープの長さではなく、上止めから下止めまでの長さを測ります。片方の止め具がないファスナーの場合には、スライダーを端まで動かした状態で、スライダー本体の末端から止め具までの長さを測りましょう。■ミシンでファスナーを付ける前に準備しておきたい3つのこと
ミシンを使って、キレイにファスナーを取り付けるためには事前の準備が大切!押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
・ポイント1:ファスナー用のミシン押さえを準備する
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ファスナーを取り付ける際には、ファスナー用のミシン押さえを使うのがおすすめ。ツメが2本ある通常のミシン押さえとは異なり、生地を押さえるツメが片方しかないのがファスナー用押さえの特徴。エレメントが押さえにひっかかることなく、キレイに取り付けることができます。ファスナー用の押さえは、ミシンに付属されているケースが多いので探してみましょう。
・ファスナー押さえがないときは事前にしつけをしておく
通常のミシン押さえを使っても取り付けられないことはありませんが、まっすぐに縫うのが難しくなります。そのため通常の押さえを使用する際には、生地とファスナーがずれないよう、しっかりしつけをしましょう。アイロンでしつけをしたり、両面テープを貼ったりするのもおすすめです。・ファスナーの長さが合わないときは工具などを使って調整しておく
手持ちのファスナーが必要な長さより長い場合は、エンドニッパーやペンチを使って短くすることが可能です。エンドニッパーとは、刃が持ち手に対して直角になった特殊な形状のニッパーのこと。金属ファスナーの場合、下止めからカットしたい長さのところに印をつけます。次に、印の部分までファスナーを開け、印から上へ2cmまでの間に付いている務歯(かみ合うパーツ)を、工具を使って取り外します。そして、工具で上止めを慎重に取り外し、印の位置に再度取り付け、印から上へ2cmの部分でカットすれば長さ調整の完了です。
・ファスナーの端を始末しておく
これから紹介する下準備をしておくことで、取り付ける際のズレを防止することができますよ!下準備の手順はこちら。1.ファスナーの端を折りたたみます。
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2.エレメント側の角を折り上げ、三角形に折りたたみます。
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3.三角形の端を2針ほど縫って留めます。ここでは、わかりやすいよう色の付いた糸を使っていますが、本来はテープの色と同系色の糸を使うのがベスト!
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4.4ヶ所とも同様に処理したら、下処理の完了です!
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ここからは、実践編としてファスナーの付け方をご紹介していきましょう。
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