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Lifestyle
【冬至の食べ物一覧】かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりする意味は?由来やレシピ紹介
■冬至とはそもそも何をする日なの?今年の冬至っていつ?

冬至とは、1年間の太陽の動きを15日程度ごとに区切り、24分割にして季節の名前をつけた“二十四節気(にじゅうしせっき)”のひとつです。太陰太陽暦が使われていた古代中国において、季節を正しく示すための用語でした。
その後日本にも伝わり、現在でも季節や天候を判断する基準として使われています。
2022年の冬至は12月22日(木)です。地軸の傾きによりズレが生じるため、日にちが定まっていません。冬至は太陽の昇る位置が最も低くなり、1年で最も日照時間が短くなります。冬の寒さや収穫不足も相まって「最も死に近い日」と考えられ、無病息災や健康が祈られてきました。
また、冬至を境に太陽の出ている時間がのびていくことから、運気の上がる日として「太陽の生まれ変わる日」ともいわれています。
■こんにゃくや小豆も!冬至に食べられる食べ物の代表例

冬至を境に日照時間が伸びて太陽の力が増すといわれ、陽の力にあやかって運気が上がるといわれる食べ物を食べると良いとされています。冬至に食べると良いとされる食べ物をご紹介しましょう。
・古今東西でポピュラーなのは「冬至かぼちゃ」
全国的に冬至かぼちゃがポピュラーですが、一体なぜでしょうか。寒い冬において、昔は今よりも食べ物の収穫が難しかったことから、夏に収穫してから長期保存ができるかぼちゃがとても重宝されていました。冬でも栄養を摂れることから健康を願う思いが込められ、冬至の食べ物として根づいたのです。・別名・冬至粥!朝食は「小豆粥」を食べる
中国では小豆の赤色に鬼や悪い気を払う力があるとされ、口にすることで無病息災を祈りました。小豆粥は柔らかく優しい甘さもあるため、赤ちゃんから年配の方まで食べやすいのも特徴です。・名前に「ん」がつく食べ物で運気を上げる

「ん」がつく名前の食べ物を食べることで「運」を呼べるといわれます。「ん」が2回つくと、さらに縁起が良いそうです。
例えば、かぼちゃは漢字で「南瓜(なんきん)」、うどんはかつて「うんどん」と呼ばれていました。この他に、こんにゃくは「ん」がつくことに加えて体に溜まった砂(老廃物)を出す効果もあります。
こんにゃくを食べることを「砂おろし」「砂払い」と呼ぶ地域もあり、運気を上げながら健康も願ったのです。
■運気を上げよう!冬至に食べる縁起物のレシピ
冬至におすすめのレシピをご紹介します。手に入りやすい食材を使って作ってみましょう。
・優しい甘さの「小豆粥」

小豆粥は少ない材料で作れます。柔らかく優しい甘さに仕上がるため、赤ちゃんから年配の方まで食べやすいレシピです。
<材料>(2人分)
米 1/2合
小豆 20g
塩 小さじ1/3
水 800ml
1.洗った小豆と浸る程の水(分量外)を鍋に入れて強火にかけ、沸騰後は2分程中火でゆでて水気をきる。
2.小豆、水200mlを鍋に入れ火にかけて煮立ったら弱火にし、少し芯が残る程度まで30分程ゆでる。ゆであがったらゆで汁と小豆に分ける。
※小豆の鮮度でゆで時間が変わります。水分が足りなくなったり煮こぼれそうになったりしたら分量外の水を加えて調整しましょう。
3.鍋に2のゆで汁と水を合わせて800mlにして鍋に入れ、研いだ米を加えて30~60分置きそのまま吸水させる。
4.塩と小豆を加えて中火で熱し、ふきこぼれそうになったら火を弱め、30分程ふたをずらしてかぶせ炊く。途中、鍋底に米がくっつかないよう2回程度ざっくり混ぜる。
・ほっこり温まる「かぼちゃグラタン」

かぼちゃの甘みがほっこりする、子どもも喜ぶレシピです。市販のソースを使うことで時短になります。
<材料>(2人分)
かぼちゃ 200g
ソーセージ 6本
玉ねぎ 1/2個
ホワイトソース(市販品) 150g
牛乳 100ml
塩 少々
コショウ 少々
ピザ用チーズ 40g
バター 10g
刻みパセリ 適量
1.かぼちゃは種とワタを取り除いて一口大に切り、耐熱容器に並べてふんわりとラップをかける。
2.600Wに設定した電子レンジで3~4分、やわらかくなるまで加熱する。
3.玉ねぎは薄切りに、ウインナーは1cm幅に切る。オーブンは230℃に予熱しておく。
4.フライパンを熱してバターを入れる。溶けたら1と2の具材を投入し、中火で4分炒める。
5.ホワイトソースと牛乳を入れて塩コショウで味を調えたら耐熱容器に入れ、ピザ用チーズをのせる。
6.3で予熱したオーブンで6~8分焼き、焦げ目が軽くついたら取り出してパセリを散らす。
■出身地がわかる!?地域によって異なる冬至の食べ物
日本の地域別に、冬至に何を食べられているのかご紹介します。縁起物を組み合わせた料理が多いようです。
・北海道では「かぼちゃのおしるこ」

北海道では、かぼちゃと小豆で作る、かぼちゃのおしるこが有名です。お餅や白玉などを入れる家庭もあり、デザート感覚で食べられているようです。同じ材料で作る「いとこ煮」よりも小豆を多めに入れます。
・東北地域では「いとこ煮」
東北の地域では、いとこ煮が多く食べられます。堅いかぼちゃから小豆を順に「追い追い(甥々)煮て作る」ことから、この名前になったといわれています。また、青森県では朝に「かぼちゃ粥」を食べるようで、赤ちゃんや体調を崩したときにもおすすめの料理です。・関東で有名なのは群馬県の「冬至うどん」
群馬県では特産のこんにゃくを使った煮物や、かぼちゃやこんにゃく、にんじん、ねぎを入れたほうとう風の「冬至うどん」が食べられています。なお、首都圏は全国から人が集まり文化が入り交じったことから、冬至に食べる決まった料理は特にないようです。
・中部地域では「かぼちゃほうとう」に「かぼちゃ団子」

山梨県では、伸びにくく煮とけにくいほうとうを使った「かぼちゃほうとう」、長野県ではいとこ煮やかぼちゃのおしるこに似た「かぼちゃ団子」が有名です。
・関西の地域では具だくさんの煮込み料理
関西では、かぼちゃや名前に「ん」がつく食べ物をたくさん煮込んだ、野菜の煮物が多く食べられます。そのときに手に入りやすい縁起物の食材が使われるようです。・中国・四国地域では「しっぽくそば」に「かぼちゃぜんざい」
香川県では「しっぽくそば」が有名で、郷土料理にもなっています。麺といっしょにたくさんの具材を食べられるため、「ん」のつく食べ物を取り入れやすい料理です。また、山口県では団子にかぼちゃが練りこまれた「かぼちゃぜんざい」も食べられています。
・九州では「かぼちゃの甘煮」、沖縄では「トゥンジージューシー」

九州では「かぼちゃの甘煮」やかぼちゃぜんざいが多く食べられます。また、沖縄県では里芋やお肉、野菜を入れた炊き込みご飯「トゥンジージューシー」を食べ、子孫繁栄や健康を願うそうです。
■厄払いのため?冬至の食べ物以外ではゆず湯が定番

冬至にゆず湯に入る理由や、入り方をご紹介します。風情もあり気軽に取り入れやすい一方、注意する点もあるので詳しくみていきましょう。
・冬至にゆず湯に入る理由とは?
ゆず=「融通」がきく、冬至=「湯治」といった語呂合わせともいわれますが、「禊」の意味があるようです。昔はお風呂に毎日入る習慣はなく、大切な儀式の前に入浴する風習がありました。加えて強い香りは邪気を払うという考えから、冬が旬で香りの強まるゆずを湯船に入れて、禊の効果を高めたそうです。
また、ゆずは植えてから収穫までに長い年月が必要なことから、長年の苦労が実って欲しいという願いも込められていました。ゆず湯に入り「一陽来復」と唱えると、なお良いとされています。
さらには、ゆず湯には保温効果、美肌成分、リラックス効果といった効能がたくさんあるのがうれしいですね。
・効率的なゆずの入れ方
ゆずの入れ方にはこれといった決まりはないため、各家庭でやりやすい方法を選びましょう。<まるごと入れる>
ゆずをまるごと入れる場合は、なるべく無農薬を選び水洗いしてから入れましょう。ゆずの香りをより楽しみたいときは、皮を何カ所か削いだり浅く切れ込みを入れたりすると、香りがたちやすくなりますよ。
<中身は料理に使い、皮だけ入れる>
中身はゆずゼリーなどのデザート作りに使い、皮のみをお風呂に入れるのもおすすめです。最も無駄のない方法ではないでしょうか。
<果汁を絞って入れる>
絞った果汁のみをお風呂に入れるという手もあります。残った皮は料理に使いましょう。半分に切って絞り器で絞ると、たくさんの果汁を絞れますよ。
<半分や輪切りなど、カットして入れる>
切ってそのまま入れてしまうと種などの処理が大変になるため、ネットに入れるのがおすすめです。家庭にある洗濯用や生ごみ用のネットで大丈夫ですよ。
※ゆずには刺激性成分が含まれるため、肌がデリケートな方やお子様が入浴する際は特に注意が必要です。
・確認しよう!ゆず湯に入る際の注意点

敏感肌の方は、ゆず湯に入ると肌がピリピリすることがあるため注意が必要です。原因はゆずの皮に多く含まれるリモネンとされ、皮に切れ込みを入れたり揉んだりすると成分が出やすくなります。
心配な方は、入れる個数を少なくする、短時間で上がる、切れ込みなどを入れずにまるごと入れる、洗面器に皮だけ浮かべるといった対策がおすすめです。もしピリピリと感じたらすぐに湯船から上がり、その部分をシャワーで流しましょう。肌の弱い赤ちゃんは入浴を避けた方が無難です。
■体の中から運気をアップ♪冬至を楽しみましょう
冬至におすすめの食べ物についてご紹介しました。地域によって食べ方に違いがありますが、健康祈願という願いを込めているところはいっしょですね。食べ物やゆず湯で体をあたためて、運気を呼び込んでいきましょう。
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2018.10.01
冬至にかぼちゃを食べる理由。おすすめのかぼちゃ冬レシピも!
mamagirl WEB編集部
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