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【生理の血の簡単な落とし方】古い経血の落とし方、下着や寝具のシミ抜きまで
生理中はいくら気をつけていても、漏れた血でパンツや衣類、シーツなどを汚してしまった経験のある人は多いはず。特に、時間がたった経血汚れはなかなか落ちないため、「Yahoo!知恵袋」などで対処法を調べたことがある人もいるでしょう。この記事では、生理の血の落とし方について解説します。他にも、生理の血が落ちにくい原因や、汚れてから時間がたったパンツをキレイにする方法、注意点などもあわせて紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
生理の血はどうして落としにくい?
生理中、約9割の女性が経験したことがあるという経血漏れ(※)。下着についてしまった経血をうまく洗い落とせず、困ったこともあるでしょう。なぜ生理の血はなかなか落ちないのかを探っていくと、その理由に落とし方のヒントがあります。
経血にはタンパク質が含まれており、時間がたつと固まってしまいます。これは、怪我をしたときにかさぶたができることと同じ原理です。固まってしまうと血液を分解する必要が出てくるため、落としにくくなります。また、タンパク質は時間がたつにつれて酸化して赤黒くなり、シミとして残りやすくなるのです。
※出典:PAIRCARE|生理中の下着や寝具の汚れに!経血の上手な落とし方(「経血のモレを経験したことはありますか?」アンケート調査)
【簡単にできる】生理の血の落とし方
経血は時間がたつにつれて落としにくくなるため、とにかく早めの対処が重要です。
汚れてから時間がたっていないようなら、まずは水で洗ってみます。それでも落ちなかった場合は、タンパク質汚れを落とす力がある「中性洗剤」を使ったシミ抜き方法を試しましょう。中性洗剤の中でも、食器用洗剤が手軽に使えておすすめです。
<簡単な生理の血の落とし方>
- 下にタオルを敷く
- 汚れ部分に洗剤をつける
- 洗濯機にかける
手順に沿って、詳しい落とし方を紹介します。
1.下にタオルを敷く
経血がついた部分の下にタオルを敷きます。このタオルに汚れを移すことでシミ抜きをするので、汚れてもいいタオルを選びましょう。
2.汚れ部分に洗剤をつける
下着などの汚れ部分に中性洗剤をつけ、掃除用の歯ブラシを使って軽く叩きます。タオルに下着のシミを移動させるイメージで行いましょう。
3.洗濯機にかける
ある程度汚れが落ちたら、通常通り洗濯機で洗いましょう。中性洗剤は生地への負担が少ない洗剤なので、他の洗濯物といっしょに洗っても問題ありません。
【時間がたった経血】生理の血の落とし方
時間がたった古い血液を落とすには、酸化型漂白剤を使用したつけ置きがおすすめ。
酸化型漂白剤には、塩素系と酸素系があります。アルカリ性である塩素系漂白剤のほうが、酸性の血液に対する洗浄力は強いのですが、色落ちするリスクも考えられます。色柄物は色落ちの心配が少ない「OXI CLEAN(オキシクリーン)」などの酸素系漂白剤を使用すると安心です。生地の洗濯表示に合わせて選んでもいいでしょう。
<時間がたった生理の血の落とし方>
- 漂白剤を水に溶かす
- 汚れのついた下着や衣類をつける
- 洗濯機にかける
順番に見ていきましょう。
1.漂白剤を水に溶かす
3~5Lの水に規定量の漂白剤を溶かし、つけ置き用の液を作ります。濃いめに作ると効果が得られやすいですが、生地を傷める可能性もあるので、商品ごとの使用方法を確認しましょう。
2.汚れのついた下着や衣類をつける
汚れた下着や衣類を液につけ、30分~2時間ほど放置します。色落ちに注意しながら、使用する洗剤の表示や生地の洗濯表示を参考に、時間を決めましょう。
3.洗濯機にかける
最後は通常通り洗濯しましょう。酸素系漂白剤なら色落ちの心配は少ないので、他の洗濯物といっしょに洗うことができます。詳しくは下着や衣類の洗濯表示に沿ってください。
【ピンポイントで落とす】生理の血の落とし方
タンパク質汚れに特化した洗剤で、経血汚れをピンポイントに落とす方法もあります。中でも、経血専用の洗剤を使えば効果的に落とすことができますよ。時間がたった汚れも簡単に落とせるので、ドラッグストアなどで探してみましょう。
その他、血液汚れをピンポイントでシミ抜きする場合は、オキシドールも使えます。消毒液として使われているオキシドールの主成分「過酸化水素」には、タンパク質を分解する力や漂白作用があり、時間がたった血液汚れにも効果的!ただし、色落ちする可能性があるため、色柄物に使用する際は注意しましょう。
同じ消毒液でも、アルコールを主成分にしたものは、血液に含まれるタンパク質を固めてしまうのでおすすめできません。また、除光液も経血汚れには不向き。油性の汚れには効果を発揮しますが、水溶性の汚れである血液を落とすことはできないので、使用は控えましょう。
【洗濯できないもの】生理の血の落とし方:重曹を使用!
ベッドのマットレスやソファーなど、洗えないものの経血汚れを落とす場合は、安全性の高い重曹を使った方法を試してみましょう。経血は酸性のため、アルカリ性の重曹は効果的に汚れを落とすことができます。
まず、濡れタオルで汚れ部分を濡らします。汚れを広げないために、叩くように濡らしましょう。濡らした部分に重曹を振りかけ、5~10分ほど待ち、濡れタオルで拭き取ります。1回で落ちなかった場合は、汚れが落ちるまで数回繰り返しましょう。もし重曹が散らばってしまったら、最後に掃除機で吸い取ってくださいね。
意外なものでも生理の血を落とすことができる!
経血を落とすのに効果的な意外なものとして、大根があります。血液に作用するのは、タンパク質を分解する酵素“ジアスターゼ”です。汚れ部分におろした大根をかけ、優しく叩きながらシミ抜きをします。終わったら、早めに水洗いしましょう。
また、セスキ炭酸ソーダもタンパク質汚れに効果的です。実は、重曹より高いアルカリ性の洗浄力を持つセスキ炭酸ソーダ。時間がたった頑固なシミには、重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使ってみましょう。水で薄めて汚れ部分にスプレーして使うと、簡単で便利ですよ。
その他、お掃除グッズとしてイメージの強い「マジックリン」や、コンタクト洗浄液にも血液汚れに有効な成分が入っています。シミ抜きの要領で使いましょう。
出先での応急処置として使用するなら、メイク落としシートがおすすめ。汚れをサッと拭いておきましょう。洗浄力は弱いので、帰宅後にしっかり洗ってくださいね。ただし、同じメイク落としでも、クレンジングオイルなどのオイル系のものはシミになる可能性があるのでNGです。
生理の血を落とすときの注意点とは?
生理の血はタンパク質汚れなので、他の汚れのように洗ってしまうと逆効果となってしまう場合があります。以下の注意点を頭に入れておけば、効率良く落とせますよ。
<生理の血を落とすときの注意点>
- 放置せずになるべく早く水洗いする
- お湯ではなく水を使用する
- 洗濯表示をしっかり確認する
- 血液汚れは中心から落とさない
ひとつずつ解説します。
・放置せずになるべく早く水洗いする
経血の汚れは、早ければ水で簡単に洗い流すことができます。生理中は身体的負担もあるので、つい放置してしまうかもしれませんが、時間がたてばたつほど汚れは頑固に。見つけたら早めに対処したほうがキレイに落とせますよ。
・お湯ではなく水を使用する
オキシクリーンのような酸素系漂白剤は、水ではなくお湯の使用をメーカーがおすすめしている場合もあるでしょう。しかし、熱いお湯をかけると血液のタンパク質が固まってしまいます。血液を落とす場合は、水かぬるま湯(40℃以下)を使用するのがベターです。
・洗濯表示をしっかり確認する
生地によっては、使えない洗剤がある、手洗いがNGなど、注意点がさまざまあります。汚れが落ちても、生地が伸びたり色落ちしたりしては元も子もありません。生理の血を落とす方法を試す前に、洗濯表示を確認しておきましょう。
・血液汚れは中心から落とさない
血液汚れのシミ抜きで生地を叩く際、中心から外側に叩いてしまうと汚れが広がってしまう場合があります。外側から中心に向かって、優しく叩くようにしましょう。生地を傷める可能性があるので、こすらないよう注意してくださいね。
生理の経血漏れを予防する方法とは?
できることなら、汚れる前に防ぎたい経血漏れ。漏れを気にしながら生活することはストレスにも繋がります。ここでは、経血漏れを予防する方法について紹介します。
<生理の経血漏れを予防する方法>
- 生理用品をこまめに交換する
- ホールド力の高い下着を身につける
- ショーツ型のナプキンを使用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・生理用品をこまめに交換する
各生理用品は、耐えられる吸収量が決まっています。長時間の使用は経血漏れのリスクが上がるだけでなく、衛生的にも良くないのでこまめに交換したほうがいいでしょう。
また、使用している生理用品の経血吸収量と自身の出血量が合っているかどうかも確認すべきポイント。漏れるようなら、より吸収力の高い生理用品を試してみるのもおすすめですよ。
・ホールド力の高い下着を身につける
ナプキンのずれが気になるという方は、ホールド力の高い下着に変えてみましょう。経血漏れを防げるだけでなく、ずれることへの不快感も減るので、日常を気持ち良く過ごせますよ。生理パンツ(サニタリーショーツ)は、体にフィットして漏れにくいだけでなく、汚れてしまっても洗い方が簡単なのでおすすめです。
・ショーツ型のナプキンを使用する
就寝時は発見が遅れやすい上に、洗濯できないベッドのマットレスを汚してしまうリスクもあって心配ですよね。その他、スポーツ中や子守中などの動きまわる際も、漏れないか気になるもの。
ナプキンがズレることによる経血漏れが気になる場面には、「ショーツ型ナプキン」がおすすめです!安心感が高いので、ストレスなく過ごせるでしょう。
生理の血の落とし方をマスターしてストレスフリーな日々を過ごそう!
生理の血は落としにくい汚れではありますが、正しく対処すればキレイにできます。汚してしまっても落ち込むことのないよう、経血汚れに効果的な洗い方をマスターしておきましょう。また、生理以外の血痕やおりものもタンパク質汚れなので、同じ取り方で落とすことができますよ。今回紹介した生理の血を落とす方法を、ぜひ活用してみてください!
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鹿児島いずみ
男の子と女の子の双子を育てる2児ママです。ファッションやメイク、雑貨など、かわいくておしゃれなものが大好き!わくわくが続く日々を過ごすために、育児や趣味、仕事に励んでいます☆