【うたまろ石鹸の使い方】頑固な汚れの落とし方を解説！注意点やコツも伝授

ウタマロ石けんとはどんな石けん？種類も解説

ウタマロ石けんとは、1957年に誕生して以来、長きにわたり頑固な汚れを落としてきた部分洗い用洗濯石けんのこと。

ウタマロを生み出した宮井慶太郎氏は、⽇本版画が好きで現在でいうティッシュペーパーの「京花紙」を販売していました。そのときヒット商品となったのが、京花紙を半分折にして数⼗枚組にした「歌麿」。そこから宮井慶太郎氏は、「歌麿」ブランドの商品展開を⽬指し、洗濯⽯けんの販売に乗り出したのです。「歌麿」という名前は、江戸時代の浮世絵師「喜多川歌麿」が由来となって、石けんの名前が「ウタマロ」に決まりました。

ウタマロ石けんには、現在4つの種類があり、用途によって使い分け可能です。すべての商品が「さわやかなハーブ」系の香りで、除菌・消臭効果があるものも。
それでは、ウタマロ石けんの種類とそれぞれの特徴を紹介していきましょう。

＜ウタマロ石けんの種類＞

• ・固形ウタマロ石けん
• ・ウタマロリキッド
• ・ウタマロクリーナー
• ・ウタマロキッチン

特徴を見ていきます。

・固形ウタマロ石けん

衣類の泥汚れや襟、袖汚れなど生活の中のさまざまな頑固汚れを簡単・キレイに落とせるのが、部分洗い用の洗濯石けんです。水に溶けやすく塗りやすい固形石けんなので、生地や汚れに馴染みやすく、衣類も傷めにくいのが特徴。通常の洗濯では失われていく、衣類の白さを取り戻すための蛍光増白剤を配合しています。
蛍光増白剤配合で弱アルカリ性の固形ウタマロ石けんは、白い衣類には適していますが、オフホワイトやきなりなどの淡色の衣類は、白っぽくなってしまうことが。色柄物は色落ち、変色する可能性もあるので、注意が必要です。

＜商品概要＞
商品名：ウタマロ石けん
品　名：洗濯用石けん
液　性：弱アルカリ性
成　分：純石けん分（98％、脂肪酸ナトリウム）、蛍光増白剤
　　　　植物性のリサイクル油を使用
重　量：133g

・ウタマロリキッド

色物や柄物、おしゃれ着についた頑固な汚れも落とせるのが、部分洗い用液体洗剤です。中性・無けい光で、主成分はアミノ酸系洗浄成分。手肌にも生地にも優しいのが特徴です。通常ではなかなか落ちない、食べこぼし汚れや化粧品汚れなどの油汚れをしっかりと洗い落とせます。手洗いはもちろん、洗濯機でも使用でき、服をまとめ洗いしたいときに便利です。

おしゃれ着洗いにはぴったりなので、白い衣類にはウタマロ石けん、大切な衣類にはウタマロリキッドを使用すると良いでしょう。

＜商品概要＞
商品名：ウタマロリキッド
品　名：洗濯用合成洗剤
液　性：中性
成　分：界面活性剤（12％、アルキルベタイン）
内容量：本体400ml、詰め替え350ml

・ウタマロクリーナー

頑固な油汚れや水アカなどを、すっきり落とす中性のマルチクリーナー。主洗浄成分はアミノ酸系洗浄成分で、嫌なニオイもなく素手でも使える手肌に優しい洗剤です。キッチン周りやお風呂など、これ1本で手軽に本格的な掃除ができます。泡で出る仕組みとなっており、使い方はスプレーして拭き取るだけ。しっかりとした泡なので、汚れに密着してくれます。水拭きできる箇所であれば、家中使用可能なのもうれしいポイントです。
しかしウタマロクリーナーは、カビ汚れは落ちないなどデメリットもあるので注意しましょう。 

＜商品概要＞
商品名：ウタマロクリーナー
品　名：住宅用合成洗剤
液　性：中性
成　分：界面活性剤（5％、アルキルベタイン）、水軟化剤、安定化剤
内容量：本体400ml、詰め替え350ml

・ウタマロキッチン

頑固な油汚れもしっかりと落とす、食器洗い用洗剤です。手肌に優しいアミノ酸系洗浄成分が主洗浄成分なので、毎日の洗い物で手荒れを心配する方にもぴったり。便利なポンプタイプで使いやすく、コンパクトなのでキッチンのスペースも取りません。使用後のスポンジを固く絞り、原液を8プッシュしたらまんべんなく浸透させ、次の使用時までおいておくと、スポンジの除菌もできる優れものです。

＜商品概要＞
商品名：ウタマロキッチン
品　名：台所用合成洗剤
液　性：中性
成　分：界面活性剤（14％、アルキルベタイン、脂肪酸アルカノールアミド）、安定化剤
内容量：本体300ml、詰め替え250ml

ウタマロ石けんで落とせる汚れの種類は？

固形のウタマロ石けんでは、どんな汚れを落とせるのでしょうか。そこで、ウタマロ石けんで落とせる汚れの種類を詳しく見ていきましょう。

＜ウタマロ石けんで落とせる汚れ＞

• ・泥汚れ
• ・食べこぼし
• ・襟や袖の皮脂汚れ
• ・黒ずみ
• ・インク汚れ
• ・化粧品汚れ

詳しく解説していきます。

・泥汚れ

ユニフォームや靴下、運動靴など、諦めていた泥汚れもしっかりと落とし、白くします。

・食べこぼし

しょうゆやソースなどの食べこぼしがついた服も、キレイに洗うことが可能。

・襟や袖の皮脂汚れ

通常の洗濯ではなかなか落とすことができない、シャツの襟や皮脂汚れの黄ばみもすっきりキレイにでき、衣類を清潔に保てます。

・黒ずみ

上履きやスニーカー、軍手や白衣など、いつのまにか黒ずんだ汚れが付着していることも。そんな黒ずみ汚れにもウタマロ石けんは最適です。

・インク汚れ

水性はもちろん、油性やボールペンなどのインク汚れも落とすことができます。

・化粧品汚れ

ファンデーションやマスカラ、口紅などが衣類についてしまったときにも、ウタマロ石けんで簡単キレイ。

このように、ウタマロ石けんは衣類のさまざまな汚れに対応しているのです。

ウタマロ石けんの使い方をチェック！

次に、ウタマロ石けんの使い方や汚れの落とし方を紹介していきましょう。

＜使い方＞

1. 汚れている部分に水を含ませる
2. ウタマロ石けんを塗り込む
3. もみ洗いをする
4.  洗濯機に入れて洗う

詳しく説明します。

1．汚れている部分に水を含ませる

まずは汚れが気になる部分を水で濡らしましょう。水気をしっかりと衣類に含ませることによって、ウタマロ石けんが馴染みやすくなります。

2．ウタマロ石けんを塗り込む

次に、汚れている部分にウタマロ石けんを直接塗り込みましょう。ウタマロ石けんの緑色が、うっすらとつくくらい塗るのがポイントです。

3．もみ洗いをする

しっかりともみ洗いをし、汚れを落としていきます。頑固な汚れには、歯ブラシや布を使ってたたき洗いするのもおすすめです。

4．洗濯機に入れて洗う

泡がついたままの衣類を、洗濯用洗剤が入った洗濯機に入れて洗濯します。このとき、洗剤は粉と液体どちらのタイプを使っても構いません。
手洗いで汚れが十分に落ちていれば、洗濯機を使わずそのまますすぎ洗いをしても良いでしょう。

ウタマロ石けんを使うときの注意点

さまざまな衣類汚れを落とせるウタマロ石けんには、使うときの注意点がいくつかあります。その注意点を見ていきましょう。

＜ウタマロ石けんを使うときの注意点＞

• ・色柄物に使うのはNG
• ・水気がある場所での保管は控える
• ・肌が弱い方は直接ふれない
• ・すすぎ残しがないようにしっかりとすすぐ

詳しく解説します。

・色柄物に使うのはNG

ウタマロ石けんには、蛍光増白剤が含まれています。そのため、色柄物に使用すると変色・色落ちする可能性があるのです。
ただし、すべての色柄物が色落ちする訳ではないので、使いたい場合は、目立たない所で試し洗いすると良いでしょう。変色させたくない大切な衣類には、ウタマロリキッドを使うのがおすすめです。

・水気がある場所での保管は控える

ウタマロ石けんは繊維の奥へ入り込み、汚れに石けん成分をしっかりと馴染ませるため、柔らかくて水に溶けやすいように作られています。しかし、汚れを落としやすいというメリットの反面、お風呂場など水気のある場所で保管すると、溶け崩れる可能性があるのがデメリット。そのためウタマロ石けんは、水気のない乾燥した場所で保管をしましょう。

・肌が弱い方は直接ふれない

ウタマロリキッドとウタマロクリーナーは手肌に優しい石けんです。しかし、ウタマロ石けんには蛍光増白剤が入っており、洗浄力が強い分、肌荒れの原因となる場合もあります。そのため、肌が弱い方はゴム手袋を着用し、直接ふれないようにしましょう。

・すすぎ残しがないようにしっかりとすすぐ

すすぎ残しがあった場合、ウタマロ石けんに含まれる弱アルカリ成分が、紫外線によって変色し衣類が黄ばんでしまう危険性があります。使用した際は、しっかりとすすぎましょう。

ウタマロ石けんでもっと効果的に汚れを落とすコツ3つ

ここでは、ウタマロ石けんでもっと効果的に汚れを落とすコツを、3つ紹介していきます。

＜ウタマロ石けんで効果的に汚れを落とすコツ＞

• ・泥汚れは歯ブラシで掻き出すように洗う
• ・時間が経った汚れにはつけおき洗いが効果的
• ・シミ汚れにはたたき洗いを

詳しく解説しましょう。

・泥汚れは歯ブラシで掻き出すように洗う

泥汚れには、ブラシ洗いがおすすめです。汚れた部分を水でしっかりと濡らし、ウタマロ石けんを塗って歯ブラシなどで汚れを掻き出すようにこすり洗いしましょう。スニーカーなど洗濯機で洗えないものにも適しています。ただし、毛羽立ちやすい生地をブラシ洗いするのは避けた方が良いでしょう。

・時間が経った汚れにはつけおき洗いが効果的

時間が経って落ちにくくなった汚れには、つけおき洗いがおすすめ。ウタマロ石けんを使ってもみ洗いした後、ぬるま湯が入ったバケツなどにつけおきします。30分～1時間経ったら、洗濯機や手洗いで洗いましょう。

・シミ汚れにはたたき洗いを

食べこぼしやインク汚れ、化粧品汚れのシミには、たたき洗いが有効です。ウタマロ石けんでもみ洗いした後、汚れがついた衣類の下に当て布を敷き、上から布や歯ブラシで、汚れた部分を軽くたたいてシミ取りをします。たたき洗いは当て布に汚れが移るので、不要な布を使いましょう。その後、洗濯機や手洗いですすげば完了です。

ウタマロ石けんを使いやすくする方法

最後に、さまざまな汚れを落とせる便利なウタマロ石けんを、より使いやすくする方法を紹介しましょう。

＜ウタマロ石けんを使いやすくする方法＞

• ・専用ケースに入れて握りやすくする
• ・キューブ状にカットして使う
• ・ピーラーでリボン状に削って使う
• ・粉状にして使う

詳しく見ていきます。

・専用ケースに入れて握りやすくする

ウタマロ石けんには、公式の「ウタマロ石けん専用ケース」が販売されています。ケースをつけることで、石けんを持つ手がヌルヌルすることがなく握りやすくなり、汚れにピンポイントで石けんを塗ることができます。また、内側にはリブがあり、石けんをしっかり固定することが可能。そのまま立てておけるので、おき場所に困ることもありません。

ウタマロ石けん専用ケースに関して「どこで買えるの？」「ダイソーやニトリで販売されているのでは」という声もネットに寄せられています。しかし、実際にはハンズやロフトなどの店舗のみで販売されています。値段は販売店によって異なるので、インターネットや店舗で確認しましょう。
近くにハンズやロフトがない方は、100均のバターをスティック状にして保管するバターケースを代用している方もいます。ダイソーやWattsなど多くの100均で販売されているので、近くでウタマロ石けん専用ケースが手に入らない方は参考にしてみてください。

・キューブ状にカットして使う

ウタマロ石けんをキューブ状にカットして使うのもおすすめ。SNSなどでは通称「チビマロ」と呼ばれているようです。キューブ状にカットすることで、1回の洗濯に必要な量だけ使えたり、使わない分は未使用の状態で保存できたりすることが可能。
切り方は簡単で、使いたい大きさを決めて、カッターや包丁を使ってキューブ状にカットするだけ。このとき、ウタマロ石けんを電子レンジ600Wで10～20秒ほど加熱しておくと、カットしやすいですよ。カットしたチビマロは、空き瓶など使わない容器に保存しておきましょう。

・ピーラーでリボン状に削って使う

キッチン用品のピーラーを使って、ウタマロ石けんをリボン状に薄く削って使う方法もあります。ピーラーで薄く削ったウタマロ石けんを汚れの上におき、こすり洗いに使ってみてください。固形のままだと溶けにくかった石けんも、リボン状にすることであっという間に溶け、簡単かつ時短にもなりますよ。

・粉状にして使う

粉状にしたウタマロは、靴など立体的なもので固形では塗りにくい箇所にぴったり。水にも溶けやすくなるので、つけおき洗いの洗剤として溶かして使うと便利です。
作り方は、まずウタマロ石けんをカッターや包丁を使って適当な大きさにカットします。この後粉状にするので、ザックリとで大丈夫。電子レンジにクッキングシートを敷いて、カットしたウタマロ石けんをのせ、500Wで2分間加熱しましょう。加熱後、2重にした袋の中に、加熱したウタマロ石けんを入れて、粉々に砕きます。このとき火傷しないよう注意しましょう。キッチン用品のめん棒を使うのもおすすめです。

ウタマロ石けんの使い方をマスターすれば頑固汚れもすっきり♡

さまざまな汚れを落とせる、万能なウタマロ石けん。ウタマロには固形石けん以外にも液体の洗濯洗剤や住宅用の洗剤がそろっています。使い方をマスターして、自分流に使いやすく形を変えれば、より簡単・便利に使えますよ。ウタマロ石けんで、頑固な汚れをキレイに落とし、快適な生活を送りましょう♡