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【ワーママ1日密着】職場行事は子どもも! 設計事務所経営一級建築士ママ

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【ワーママ1日密着】職場行事は子どもも! 設計事務所経営一級建築士ママ

育児も仕事も頑張りながら、トレンドにも敏感なママに1日密着する今週のワーキングママガール企画。第26回は、 一級建築士の小嶋綾香さんの1日についてうかがいました。月の半分は上海へ出張という旦那さま。“ワンオペ育児”になりがちな中、家族や周囲のサポートを受けて一級建築士の資格を取得。娘ちゃんも職場のイベントに積極的に連れていきます。小嶋さんの24時間をチェックしていきましょう!

■旦那さまは公私共にパートナー ママ&経営者の顔をもつ小嶋さんとは?

・小嶋綾香さん(一級建築士・33歳)

2019年5月6日時点で2歳の女の子のママ

・怖かった先輩が旦那さまに! 一番の魅力は「ありえないぐらいのポジティブシンキング」   ~結婚から出産まで~

小嶋さんが旦那さまとは26歳の時就職した隈研吾建築都市設計事務所で出会いました。「元上司だったこともあり、仕事にはとても厳しく、私にとってはただただ怖い先輩でした。私の成長のために厳しくアドバイスをしてくれていること、それにとても面白い人でいつも回りに人の輪ができていて笑わせてくれるところに段々惹かれていきました。私もポジティブな方ですが、主人はありえないくらいのポジティブシンキングで、後のことを考えずにまずは行動する人だったので、結婚したらどんな未来が待っているかとても楽しみでした」約2年の交際を経て結婚。小嶋さんのご両親への挨拶前には記念に京都でフルマラソンを走ったそうです。「出勤前に二人で代々木公園を走って練習しました。毎日5~10キロ一緒に走るという健康生活!今では二人ともぷにょぷにょのお腹になってしまっていますが…『あの頃は若かったね~』と良く話しています(笑)」

妊娠は結婚から半年後。元の会社を退職し、旦那さまと会社を設立した後のとても忙しい時期でした。「勤務が深夜まで続く時もあり、妊娠前からかなり不規則な生活を送っていました。体調も良くない時期が続いたり、妊娠中も自宅安静になったりと、色々なトラブルが重なりました」出産は予定日を一週間過ぎたため、促進剤を使用しての出産。陣痛のあまりの痛さに「もう無理~」と何度も叫んでしまったのだとか。「生まれた瞬間はまず指の数がちゃんとあるかとか、足があるかとか、喜びより心配が勝ってしまって色々確認をして、その後にまずやっと生まれたーという安堵でぐったり。無事に生まれてきてくれたことを、ただただ感謝しました」

・娘ちゃんが産まれてから一級建築士の勉強をスタート! 義理のご両親やスタッフのサポートに感謝   ~就職から復帰まで~

小嶋さんは南カリフォルニア建築大学院で修士卒業後に帰国し、志望していた隈研吾建築都市設計事務所に入社しました。「外国人も多く、様々なバックグラウンドを持った人が集まっていたので、常に刺激があり活気のある環境で働くことができました。オープンでフラットな職場環境や、色々なことに挑戦させてもらえた会社にはとても感謝しています。ここで学んだことが独立したあとの一つの指標となっています」3年間働いた後に退職し、旦那さまと株式会社小大建築設計事務所を共同設立しました。上海と東京で法人を立ち上げ、約2週間ずつ日本と上海を行き来し2拠点で生活をし始めました。「留学時代に日本から離れて日本のことを考えたように、上海にいると、日本の良いところや足りないところが沢山見えるので、子育ての考え方にも影響しているように感じます」

娘ちゃんを出産後、旦那さまは単身で上海へ、小嶋さんは在宅で働き始めました。「子どもを連れて行ってよい現場や視察などは一緒につれていき、できるだけ子どもと一緒に過ごす時間を確保するようにしました」。在宅でできない仕事の時は会社にも連れて行ったそうですが、泣いたりミルクをあげたりで長時間の職場滞在は想像以上にハードなものに。そのため、「家でも良く携帯でメモをしたり、スケジュールをいれたり、スタッフに指示をしていました。LINEやWECHATを良く使います」最も大変だったのが、娘ちゃんの生後3ヶ月頃から開始した一級建築士の資格勉強でした。「産まれる前までは『上海で子育ても良いね』と言っていたのですが、0歳の頃は夜泣きがひどく、保育園でもらってくる風邪や、私自身の過労もあり、上海と東京を行き来できる感じではなく、育児を甘く見ていたと感じました」と小嶋さん。子育てに追われて思うように仕事も勉強も進まず、ストレスが溜まりがちに。そんな時は助けてくれたのが旦那さまやそのご両親。「車で1時間の場所に主人の両親が住んでいるので、試験直前などは時々お泊りで娘を預かってもらいました」「保育園に入園してからは、自分の時間も確保できて仕事も勉強も集中できたのでとてもありがたかったです」と話す小嶋さんですが、0歳の時は近所の園に全て落ちてしまい、入園できた保育園は電車を乗り換えして約1時間かかる園でした。「自営業なので育休などの保活の点数が少なく苦労しました。在宅で仕事をするのは限界を感じていたので、1時間かかっても保育園の存在が有難かったです。ただ熱や病気などで引き返すことも多く、通勤も負担が大きかったので途中で家を引っ越しました」。翌年は家の近くの保育園に受かり自転車登園ができて負担は減ったそうですが、現在の悩みは「今、キャリアを積むべきかどうか」。「本当はシッターを利用して出張へも行きたいのですが、高くて利用できていません。それでもシッターを利用してキャリアを積んだ方が良いのかとも思いますが、結局未だあまり踏み切れていません」現在は第二子妊娠中。しかし、旦那さまは出張で日本にいない時が多いため、ほぼ“ワンオペ”育児になっています。つわりがしんどい時などは、旦那さまのご両親が助けてくれるそうです。「娘も一人でお泊りに行くのも喜んで行くほど、じーじとばーばが大好きで本当に感謝しています。また、子供が熱を出したときや、つわりで体調が悪い時、その分主人やスタッフがカバーしてくれています。出産して落ち着いたら恩返ししていきたいと思います」。スタッフへの思いも話してくれました。「スタッフに子どもができても働きやすいよう、常に柔軟に対応して職場環境もより良い場所にしていきたいと思います」


■小嶋さんの1日のスケジュールを紹介!

【7:15】起床 「妊娠中は眠いのでギリギリまで寝ます。娘が起きる前に朝食の用意をしておきたいのですが、結局、私がいつも起きてから15分の超スピードで準備します。娘は起きて15分くらいは遊んでいます。毎日基本お味噌汁を作り、夜も食べます。あとは目玉焼きとしらすご飯、納豆、ヨーグルトが定番です」【8:00】朝食「娘は食べるのに時間がかかるのでパパと一緒に食べてもらい、私は食べ終わり次第、洗濯や食器洗いをします。娘とパパがコミュニケーション取れる時間なので、できるだけパパにやってもらいます。海外出張の際はこの時間帯にテレビ電話をします」

【9:00】娘と一緒に出勤【10:00】打ち合わせ【12:00】ランチ「週に2回くらいは夫婦2人でランチをして、会社のこと、育児のことをゆっくり話せるようにしています」

【16:00】打ち合わせ「18時には会社を出られるように計算して、打ち合わせの予定を入れます。社外での打ち合わせで遅くなるときは延長保育を利用し、19時まで預かってもらいます」【18:00】退社&娘のお迎え【18:30】夕食「朝作ったお味噌汁に、基本魚か肉を焼き、あとは1品作りおきの品を足します。パパは日本にいないことが多く、日本にいる時は基本21時~24時に帰ってくるので、後でパパの分を作るか外食することが多いです。時々保育園のママ達と一緒に、近所で夜ごはんを食べて帰るのが楽しいです」

【19:00】片付け「娘はブランコと滑り台付きのジャングルジムで良く一人で遊んでくれるので、喋りかけながら片付けをしてしまいます」【20:00】娘と一緒にお風呂【21:00】翌日の支度【21:00】寝かしつけ「寝る前に絵本は1冊と決めて、娘に選ばせます。『もう一回』といいますが、一回読んだら寝るという決まりにしています」【22:00】パパ帰宅「以前は夜も仕事をしたり、パパと晩酌をしていましたが、妊娠してからは子供と一緒に就寝しています」


■小嶋さんのとっておきのマル秘テクニック

・圧力鍋で10分セット!

「パパが月の半分くらい海外出張のため、娘と二人きりの時は、料理は本当に簡単なもので済ませます。圧力鍋をよく使っていて、帰ったらすぐ野菜や肉を入れて10分。あと娘は野菜をあまり食べないので、毎日味噌汁の中に入れるか、ミキサーでつぶしてパンケーキに混ぜます。時間を優先させるため、夜は生協のすぐ作れる料理セットやお弁当を注文していた時もありました」

・マイペースにお互いのタイミングを尊重

「主人は掃除以外の料理、買い物、全て一緒にやってくれます。特に分担は決めてなくて、どっちか手の空いている方がやると言う感じで、ゆるく成り立っています。時々、朝、私が起きられなくてベッドに籠っている時はパパが朝ごはんを作って、娘の準備をしてくれることもあれば、時にはパパはゆっくりベランダでコーヒー飲んで、私がバタバタ用意していたりすることも。お互いのタイミングを尊重しています。お互いが片づけない時は部屋も汚くなり、食事も簡単なものになりますが、誰も文句は言いません。今は主人の夜ご飯もほとんど作らず娘と寝落ちしていて、申し訳なく思っています。でも無理はせず自分を優先させてもらっています」


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