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【医師監修】赤ちゃんがミルクを飲まない!原因や対処法を解説します

赤ちゃんがミルクを飲まないときってありますよね。その原因と対処法は?小児科の先生に取材しました。

「赤ちゃんがミルクをいやがる」「いつもよりミルクを飲んでくれない」そんなときママは心配になりますよね。ミルクを飲まない原因も気になりますし、もしかしたら病気の可能性もあるのでは?と不安になる方も多いはずです。
今回は、赤ちゃんがミルクを飲まないときに考えられる原因と、その対処法を解説します。おすすめの哺乳瓶も紹介するので、ぜひ読んでみてくださいね。

■赤ちゃんがミルクを飲まない!その原因の種類

ミルクを飲まない原因はさまざま。赤ちゃん側の原因、ママ側の原因がそれぞれ考えられます。まずは当てはまる項目を確認して、原因を探ってみましょう。

・赤ちゃん側に原因のある場合

まずは赤ちゃん側に原因があると考えられるケースです。

1.赤ちゃんのこだわり

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小さな赤ちゃんにもいろいろなこだわりがあります。ミルクを飲むときに使う哺乳瓶の乳首の素材や形状が赤ちゃんに合わなかったり、ミルクの味が気に入らなかったり。そういったことが原因で、ミルクを飲まないケースはよくあります。
また、こちらは特殊な例ですが、早くから自閉症を発症していて生後数ヶ月の段階からミルクを飲まないことも。おうちではミルクを飲むのに、外では飲まないなど、強めのこだわりがきっかけとなり、自閉症かもしれない、と推測される場合もあります。

2.アレルギー
ミルクアレルギーがある赤ちゃんの場合は、アレルギー反応の影響で以下のような症状が出る場合があります。

・お腹が張ってミルクをあまり飲めない
・消化が悪くて下痢を起こす
・飲んでも吐いてしまう

ミルクを飲むたびにこういった症状が出る場合は、アレルギーを疑ってみてもいいかもしれません。
また、実は完全母乳の場合でも赤ちゃんに同じ症状が出ることがあるんです。母乳に含まれるアレルゲンを赤ちゃんが摂取することで、同様のアレルギー反応が起こってしまうのです。

3.病的な問題
赤ちゃんの口周りに原因がある場合もあります。それは「口唇口蓋裂」と「喉頭軟化症」などです。

<口唇口蓋裂>
口唇(こうしん・くちびるのこと)が割れたり、口蓋(こうがい・上あご部分のこと)が裂けている状態の口唇口蓋裂。この形態だと、ミルクや母乳を飲むとき、哺乳瓶の乳首やおっぱいとうまく密着せず、空気を吸ってしまうことに。結果、ミルクや母乳をうまく吸うことができず、十分な哺乳量が確保できない場合があります。

<喉頭軟化症>
のどの目側の部分にあたる喉頭(こうとう)。この喉頭の発達が未熟な状態が喉頭軟化症です。ミルクを飲みこむ力(嚥下・えんげ)がうまくできず、誤嚥(ごえん)をしてしまったり、むせたりしてしまうことがあります。それにより、十分な哺乳量を得られないケースも考えられます。

その他、気管支と食道がつながっている先天奇形、腸管異常症のヒルシュスプリング病などもミルクを飲まない病的な原因となり得るでしょう。

・ママ側に原因のある場合

次はママ側の原因として考えられることを紹介します。

1.ママの育児環境

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2人目以降のママだと育児にも慣れていることが多いですが、特に初産のママは赤ちゃんをどのように扱っていいのかとまどう場合もありますよね。新生児ならなおさらです。そんなとき、飲ませる姿勢がぎこちなくなってしまうこともあります。敏感な赤ちゃんの場合、その雰囲気を感じ取ってミルクを飲むことに不安を覚えてしまうこともあります。初めての育児はドキドキしますが、できるだけゆったりした気持ちでいれるといいですね。

2.ママの栄養バランス
母乳の場合、ママが油分の多いものを食べることで、母乳の味が変わり、赤ちゃんが飲む量が減ってしまう場合もあります。こちらは医学的に実証されているわけではないようですが、実際に助産師さんに相談し、ママの食生活を改善したら、赤ちゃんがおっぱいを飲むようになったケースもあるようです。赤ちゃんも味の変化を感じ取り、選り好みをしているのかもしれません。

 

・その他:母乳育児をしていると赤ちゃんがミルクを飲まないということがある

母乳育児の赤ちゃんがミルクを飲まないことはよくあります。先ほど紹介したようにミルクの味、哺乳瓶乳首の質感や形状などを赤ちゃんが気に入らない場合ミルクを飲まない可能性があるでしょう。

■赤ちゃんが安心してミルクを飲めるには?

赤ちゃんにはたっぷりミルクを飲んでほしいもの。できるだけ安心して飲める環境について解説します。

・哺乳環境

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大切なのはママも赤ちゃんも、ともにリラックスした状態で授乳タイムを過ごすこと。
もし、何を飲ませればいいの?どんな姿勢で飲ませればいいの?いつ飲ませればいいの?などの疑問や不安があれば、ママ一人で考えずに、周りの人に相談してみてください。育児の先輩である祖母や、育児を経験した友だち。また、専門家である、小児科医、あるいは市の保健師さんなど。一人でためこまず、身近にいる人を頼ることも大切です。特に初めての育児を経験中の初産のママは育児書やネットに書いている通りにしなくては!と思い込みがち。赤ちゃんや家庭環境によってそれぞれ異なるものなので、赤ちゃんの体重が増えていたらどんな飲ませ方でも大丈夫!くらいの気持ちでいてくださいね。

・母乳かミルクか

母乳にするか、ミルクにするか、はママにとっても悩みがちなポイント。母乳の方が栄養面や母子ともに得られる安心感が大きいとはいわれています。ただ、ミルクの場合、パートナーや祖父母など、周りの協力が得られやすく、ママの時間的な負担や精神的な負担が軽減されるメリットも。「4ヶ月~5ヶ月くらいで保育園に入る予定」など、家庭状況によっては、ミルクで育てた方がスムーズな場合もあります。
一概に母乳育児がよい!というわけではないので、ママにとっていちばんよい方法を選択できるといいですね。


・哺乳する時間

授乳する時間は月齢によってまちまちです。でも、時間的に余裕のないときに授乳することは避けた方がよいでしょう。ママのちょっとしたイライラ感や、余裕のなさが赤ちゃんに伝わってしまうことで、赤ちゃんにも緊張が伝染。結果飲む量が減ってしまうという悪循環に…。
また、夜の授乳に関してはお風呂に入ったあとに授乳し、寝かしつけるほうが赤ちゃんの寝つきがよくなります。混合でも母乳でも、寝る前の授乳がおすすめです。

■ミルクを飲ませるコツ、ミルクを飲まない場合の対処法

・原因を突き止める

さきほど紹介したように、赤ちゃんがミルクを飲まない原因にはいろいろなものがあります。その原因がわかれば、乳首の形状を変える、病院に連れていく、など何をすべきかもみえてくるので、まずは原因を探ることが大切です。とはいえ、自分で判断するのは難しいですよね。たとえば、お腹がすいてるのにどうしてもいやがるのなら好みの問題、飲みたがっているのに飲めない様子なら病気の可能性、泣いてばかりいて飲まないなら不安を感じているのかな?など、赤ちゃんの様子をふまえたざっくりとした分析でも大丈夫!原因がわからないときは小児科医や周りにいる人に相談することが必要です。

・ミルクの温度を変えてみる

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基本的に、ミルクのパッケージに記載されている通りに作れば、ミルクの濃度自体に差は出ません。ただ、作る人によって差が出やすいのがミルクの温度。この温度によっては赤ちゃんの好みとならず、ミルクをあまり飲まないケースも発生するかもしれません。赤ちゃんが好んで飲むミルクの温度を探ってみてくださいね。

■体調が悪くてミルクを飲まない?と思ったときのママのセルフチェックリスト

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「赤ちゃんがミルクを飲まないのは体調のせい?」そう思ったときのセルフチェックリストをご紹介します

<セルフチェックリスト>
1.    哺乳量(母乳なら授乳時間)は正常?
2.    哺乳回数は正常?
3.ウンチの回数は正常?
4.おなかは張っていない?
5.嘔吐はある?

体調が悪いかどうかは、こちらの項目を総合的に判断します。1~3に当てはまる場合、1~2日は様子を見てもOK。でも、4、5がある場合は小児科を受診することをおすすめします。
4のおなかの張りについては、便秘や授乳の際に空気を飲んでしまっている場合もありますので、張っているときはいったん綿棒浣腸でガスを出してあげるなどの対応をしてみてもいいでしょう。

■ミルクを飲まない赤ちゃんに対して小児科医は何に注意している?

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小児科医は、ミルクを飲まない原因が、ママ・赤ちゃんのどちらにあるのか、それとも両方なのかを見極めるよう注意しています。
もし、ミルクを飲めていないとママの訴えがあったとしても、赤ちゃんに活気があり体重の増加も十分にあれば、哺乳はできていると判断に。それよりも、ママを含めた家族の心配の方が大きいと考えられるので、哺乳に関しては問題ないことをママや家族に伝えます。
また、病的な原因でも、ある程度の体重増加があれば、手術などの治療をすぐに行う必要はない場合も。家族と医療関係者が相談しながら、いちばんよいタイミングで治療を行うこともできます。
そのため、赤ちゃんの体重増加、全身状態がよいかどうかは授乳の問題があるかないかの指標となり、小児科が健診など特に注意しているポイントとなります。1ヶ月健診、3ヶ月健診などの際に、体重の増え方をチェックしてもらうと安心です。

■【レンジで消毒可能】ミルク育児におすすめの哺乳瓶2選!

哺乳瓶は基本的に何を選んでも大丈夫!でも、使ったあとにレンジで消毒できるものであれば、ママもより手軽に使うことができるでしょう。
ここでは、ママ人気&電子レンジで消毒可能な哺乳瓶を紹介します。

・【ピジョン】母乳実感

出典: pigeon(ピジョン)

「自然に飲める」を追求したピジョンこだわりの哺乳瓶「母乳実感」。赤ちゃんが哺乳するときの自然な口の動きのまま飲むことができるので、母乳とミルクの混合ママからも「赤ちゃんがいやがらずに飲んでくれた」という口コミ多数!おっぱいとの併用にもおすすめです。レンジでの消毒も可能で助かる!

「母乳実感哺乳びん プラスチック240ml」2,310円 (税込)
その他80mlや160mlなどのサイズもあります。

・【ドクターベッタ】のブレイン

出典: Dr.Betta(ドクターベッタ)

助産師の経験をもとに生まれたブレイン乳首が特徴、ドクターベッタの哺乳瓶。
赤ちゃんの口と舌にフィットしてくれるので、まるでママの乳首のように上あごと下あごを上下に動かしてしっかり飲める乳首となっています。こちらもレンジ消毒OK。

「ドクターベッタ哺乳びん ブレイン G4-150ml」2,530円(税込)意外に、240mlサイズなどもあります。

■赤ちゃんが飲まない原因を知って適切な対処を!

今回紹介したように、赤ちゃんがミルクを飲まない原因はさまざまです。まずは原因を把握して、どんな対処をするべきかを考えてみるとよいでしょう。
赤ちゃんに授乳ができる期間は、1年前後の場合が多いですよね。離乳食が始まると徐々に自分でごはんを食べるようになるので、それまでの授乳期間はママ・パパと、赤ちゃんとの絆を強くする重要でありかけがえのない期間です。
心配なこと、不安なこと、たくさんあると思いますが、ひとつひとつ問題を解決していくことで、より育児が楽しくなるはず。辛いときには周りのサポートを受けつつ、授乳期間を過ごしてみてくださいね。

【監修】たけつな小児科クリニック 竹綱庸仁先生

<プロフィール>
2004年、愛知医科大学医学部卒業。同大学で臨床研修終了後、小児科に入局。2013年、奈良県の病院で小児科の立ち上げに従事。2017年、たけつな小児科クリニックを開設。「すべては子どもたちのために」をモットーに、一般的な疾患からてんかんなどの神経疾患、食物アレルギーや喘息、日本でも数少ない小児頭痛を専門とするなど幅広い診療を行う。現在は病児保育室バンビを運営する他、言語発達遅延の子どもに言語訓練を行う児童発達支援施設「のびいく」を運営している。趣味は読書と神社巡り。

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tamago

アパレル→歯科衛生士に転身した3児のママです。ワーママ歴は10年以上!家事の時短テクや簡単レシピを取り入れながら、仕事と子育てを楽しんでいます♪音楽・ファッション・インテリアにも興味津々♡中古マンションを自分好みにリノベして、武骨で男前なインテリア空間で暮らしています。
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