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Baby&Kids
指しゃぶりっていつまでならOK?やめる時期とやめさせるコツとは
指しゃぶりをしている赤ちゃんはとても多いです。おしゃぶりを受けつけない子でも、自分の指ならお気に入り♡赤ちゃんの頃には、指しゃぶりは周りをなごませてくれるかわいい仕草ですが、子どもが大きくなるにつれてお母さんの心には不安が…。「いったいいつまで指しゃぶりするの?」「指しゃぶりすることでデメリットは?」「どうやったら直る?」
そんなゆびしゃぶりについて、いろいろ見ていきましょう!
■指しゃぶりは、いつまでならさせて良いの?
指しゃぶりが子どもに与える良いことや悪いこと、あれこれ知ることで、関わり方が見えてきます。
・3歳ごろまでは、自然にまかせておいてもOK
指しゃぶりは、赤ちゃんの視覚・触覚・運動機能などの発達のために欠かせないものです。やがて、つかまり立ちや伝い歩きをし、おもちゃで遊ぶようになると指しゃぶりは減っていき、3歳ごろには約8割の子が自然に指しゃぶりを卒業します。
永久歯への害については、3歳ごろまでは心配しなくても大丈夫です。
また指しゃぶりには、不安定な子どもの心を落ち着かせる効果もあるので、自由にさせておくほうが良いと言われています。
ただし、1日中頻繁に吸っていたり、強く吸って指ダコができたりしている場合は、3歳以下でも小児科や小児歯科の先生などに相談しておくと安心です。
・それ以上やり続けると、どんなトラブルがあるの?
歯や骨などに、どんな悪影響があるのかご紹介します。
【上顎前突(じょうがくぜんとつ)】
上の歯が前に出る、出っ歯と言われる状態です。唇が閉じにくいので口呼吸になり、虫歯ができやすくなります。
【開咬(かいこう)】
前歯の間にすき間ができます。開咬でできた歯のすきまに舌を挟むのが癖になると(舌癖)、サ行・タ行・ナ行・ラ行などの発音が舌足らずになることがあります。
【片側性交差咬合(へんそくせいこうさこうごう)】
上下の奥歯が横にずれて、歯が噛み合わなくなります。しっかりと噛みづらくなるので噛む行為が減って、あごの骨の成長が不十分になってしまいます。
・無理にやめさせるのは厳禁!子どもの心に寄り添って
早く自然に卒業して欲しい指しゃぶりですが、子どもの精神安定剤の役割も担っています。
また、3歳を過ぎても続くのは、寂しさや欲求不満などのストレスが理由の場合が多いとも言われているのです。
やめさせようと大人が神経質になると、子どもは不安になり、かえって長引く場合も!
無理にやめさせるのではなく、子どもの心に寄り添いながら、自然にやめられるように手助けをしてあげましょう。
■指しゃぶりを自然にやめさせるには、どうしたら良いの?
まずは子どもに、“もう大きくなったんだから指しゃぶりはやめようね”などと優しく注意して、やめる気にさせましょう。そして、こんな方法をためしてみてはどうでしょうか。
・遊びで発散!手を使う遊びを増やすのがgood
指しゃぶりをする時間を、少しずつ減らしていきましょう。テレビやビデオを見るといった受け身の遊びが多いと、指しゃぶりが続きやすいので、体を使って元気に遊ぶ時間を増やすと良いです。
また、おもちゃや折り紙などの手を使った遊びも、指しゃぶりの時間を減らすのに効果的です!いろいろな遊びの中で、指しゃぶりをする時間を減らしていき、自然にやめられるようにサポートしてあげましょう。
・甘えたそうなときは、そばにいて手をにぎってあげて♡
不安な時間やさみしい時間を少なくすると、指しゃぶりも減っていきます。特に指しゃぶりが取れにくいのは寝るときです。本を読んだり、添い寝をして手をにぎってあげると、子どもは愛情に包まれていると感じ、安心して眠りにつくことができます。
子どもの不安な気持ちを、ふれあうことで防止しましょう。
・ついつい…そんなときには指にちょっと細工をしてみては☆
やめようと思っているのについつい指が口に行ってしまう場合には、指しゃぶりで使う指に絆創膏を貼ってみてはどうでしょうか。口に入れたときの違和感で、ハッと気づくことができます。
大好きなキャラクターがある子には、そのキャラクターの絆創膏を貼って、“お口に入れないでね”と約束するのも良いかも!絆創膏のほかに、手袋をはめさせる方法もありますよ。
・無意識にしゃぶっていたらサッと外すのもあり!
子どもの心が落ち着いているときなら、無意識にしゃぶっている指をサッと外しても良いでしょう。そのときに叱ったりしてはいけません。子どもがこちらを見たら、“お手伝いしてあげたよ”と言うようににっこり微笑んであげましょう。