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沐浴のタイミングはいつ?お風呂に入れる手順や頻度、準備するもの
小さくふにゃふにゃとした新生児期の赤ちゃんの沐浴は緊張しますよね。特に初めての育児だとなおさらです。「沐浴しようと思ったら寝てる」「泣いていて沐浴のタイミングを逃した!」のような場合もあるでしょう。沐浴のタイミングはいったいいつがベストなのでしょうか。そもそも沐浴の時間は毎日そろえたほうがいいのか、また、沐浴に適さないタイミングはあるのでしょうか。沐浴の手順や注意点、沐浴に必要なおすすめアイテムについてもあわせてお伝えしていきます。
新生児期の赤ちゃんのお風呂「沐浴」ってどんなもの?
沐浴の指導は出産した病院で受けられることもありますが、実践回数はそう多くないでしょう。初めてのママや経験が浅い人は、気になる点も多々あるのでは?沐浴を行う目的や頻度、開始時期と終了時期などについて解説していきます。
・そもそも沐浴とは?
沐浴とは、お湯をはったベビーバスで新生児期の赤ちゃんの体を洗うことです。沐浴は体をきれいにする目的もありますが、赤ちゃんを裸にすることで、体に異変がないかを確認できる良い機会でもあります。
・沐浴はいつからいつまで行えばいい?
出産した病院の方針や赤ちゃんの状態にもよりますが、生後4日前後でママ本人が沐浴を始めます。退院後からが本格的な沐浴の開始時期になるでしょう。期間はおよそ1カ月が目安。大人と一緒のお風呂に入ってもいいのか不安な場合は、1カ月健診のときに確認しましょう。
・沐浴の頻度 基本は毎日!
新生児期の赤ちゃんは、母乳やミルクの飲みこぼしや、緩いうんちがおしりに付着するなど、体が汚れる場面も多いです。また、一見汚れていないように見えても、新生児は新陳代謝が活発で汗もかいています。そのため、毎日沐浴をしてあげるのが理想です。ただし、ママや赤ちゃんの体調を考慮しながら進めましょう。
・沐浴の回数は 1日に何回もするの?
基本的に、沐浴の回数は1日1回でOKです。夏場で汗をよくかいているようであれば、回数を増やしても構いません。冬場は冷えるため、沐浴時の室温には注意しましょう。・赤ちゃん用のお風呂を用意する理由とは?
よく洗っていても、大人の入る浴槽には見えない雑菌が存在しています。生まれて間もない赤ちゃんはまだ抵抗力が弱いため、感染などから守るためにも赤ちゃん専用のお風呂が必要なのです。
特にへその緒がついている時期や取れて間もない時期は、炎症を防ぐためにも沐浴が適しているといえるでしょう。
・赤ちゃんの体調が悪いときはどうしたらいい?
赤ちゃんの機嫌がなかなか良くならない、体調が悪いという日は無理をする必要はありません。お湯につけて絞った温かいガーゼで体を拭き、きれいにしてあげるだけでも違いますよ。【沐浴の準備】用意するアイテム
沐浴に必須なアイテムや、あるとよりスムーズに過ごせるアイテムについて、お伝えしていきましょう。
・用意するアイテム
- ・ベビーバス
- ・ガーゼ(もしくはやわらかいスポンジ)
- ・湯温計
- ・沐浴布(ガーゼなどを大小各1枚ずつ)
- ・ベビーソープ(もしくは沐浴剤)
- ・洗面器やおけ
- ・スキンケア用品(保湿剤や綿棒など)
- ・へその緒を消毒する薬(産院でもらった消毒薬)
- ・バスタオル(湯上り時に体を拭く用)
- ・バスタオル(湯上り後に寝かせる場所に敷く用)
- ・着替え(ロンパースなどの服と肌着)
- ・おむつ
これらの沐浴の際に用意するアイテムについて、詳しく見ていきましょう。
・ベビーバスはコンパクトになるタイプも
ベビーバスは赤ちゃんを細菌感染などから守るため、生後1カ月ごろまでを目安に使います。空気で膨らませて使うタイプ、折りたたみ可能なタイプなど、あまり収納スペースをとらない便利なタイプも販売されています。また、沐浴マットを使ってシンクや洗面台で沐浴をしたり、衣装ケースで代用したりする方法も。
・スポンジでふわふわの洗い心地を
基本的には、ママやパパの手とガーゼで洗えば沐浴は可能です。しっかりと泡を立ててより滑らかに洗いたい方は、天然海綿素材の肌に優しいスポンジなどをチェックしてみましょう。・湯温計できちんと温度管理
沐浴のお湯の適温は夏場が37℃~39℃くらい、冬場は少し上げて39℃~41℃ぐらいです。適温になるように、湯温計で確認してから赤ちゃんを入れましょう。適温ゾーンがわかりやすく示されているタイプがおすすめです。
・沐浴布は赤ちゃんにかけて使おう
大判ガーゼを使用すればOKです。赤ちゃんをお湯に入れる際、安心させるために沐浴布を体にかけておきます。体にかける沐浴布とは別に、顔を拭くための小さめのガーゼも用意しましょう。・沐浴剤はワンオペ沐浴のお助けアイテム
沐浴剤は必ずしも必要なアイテムではありませんが、ベビーソープよりも滑りにくく洗い流しも簡単で済むというメリットがあります。そのため、ひとりで赤ちゃんの沐浴を行う場合は、手間が省ける沐浴剤の使用が適しているかもしれません。・ベビーソープは使いやすいタイプをチョイス
ベビーソープは、赤ちゃんのデリケートな肌に適した成分でできています。泡で出てくるタイプや液体タイプ、固形石鹸タイプが挙げられますが、使いやすいタイプを選べばいいでしょう。
泡立てる手間が省けて使いやすいため、泡で出てくるタイプがおすすめです。
・スキンケア用品で赤ちゃんの肌を守ろう
バリア機能が未熟な赤ちゃんの肌を乾燥から守るため、湯上りは保湿を心がけましょう。秋冬に新生児期を過ごす赤ちゃんは、特に肌の乾燥に注意が必要です。保湿剤の種類はさまざま。ローションは比較的さっぱりしており、クリームや軟膏タイプはよりしっとりした使い心地です。季節や赤ちゃんの肌の状態によって使い分けてみましょう。
・綿棒は使用用途もたくさん
綿棒は使い道の多いアイテムです。沐浴後の赤ちゃんの鼻や耳の穴を掃除する際や、おへその消毒などで使います。赤ちゃん用として売られている細いタイプを選ぶといいでしょう。
・着替えは季節や室温に応じて準備を
服や肌着は、季節や室温によって選ぶものが異なります。夏は短肌着やコンビ肌着だけで過ごせる場合もありますが、冬は短肌着に長肌着やコンビ肌着を組み合わせ、さらにベビードレスを着せて暖かくします。季節に応じた服を沐浴後にも着せてあげましょう。また、赤ちゃんが湯上り後に湯冷めするのを防ぐため、バスタオルや服は事前にセッティングしておくのがおすすめ。バスタオルを広げ、その上にベビー服と肌着を置きます。ベビー服の袖に肌着の袖もくぐらせておくのがポイント!着替えさせやすくなりますよ。
・おむつも開いて準備
紙おむつの場合、新生児期のおむつはテープタイプを用いる場合が多いでしょう。沐浴後にはおむつを開いて、服や肌着の上にセットしておくと着替えがスムーズです。【沐浴のやり方・手順】不安定な新生児期の赤ちゃんを上手に沐浴するには?
まだ首の座らない新生児期の赤ちゃん。体を支えながら洗ってあげるのは緊張するものですよね。沐浴をスムーズに進めるための準備や、洗う順番やコツなどを解説していきましょう。
・沐浴の前にする準備とは?
特に冬場は湯冷めが心配。沐浴を行う場所は、空調の調節が可能で快適な室温が保てるリビングやキッチンなどがおすすめです。室温は事前に整えておきましょう。
ベビーバスにお湯をはったら湯温計を使い、温度の確認も忘れずに行います。
・やっぱり日中?沐浴を行うタイミングとは
沐浴時間は家庭によってさまざまです。上の子どもが保育園や幼稚園などに通っている場合は、午前中に沐浴を済ませると落ち着いてできるメリットがあります。冬場は、比較的暖かいという理由から昼に沐浴を行うケースも多いでしょう。今後、成長してからの入浴時間に合わせるため、夕方に沐浴をする方法もあります。赤ちゃんの体を冷やさないために日中に沐浴を済ませるといいですが、パパが仕事から帰宅してママとパパで夜に入れるパターンもあります。夜間の沐浴時間は夜9時ごろまでが理想です。あまりにも深夜遅くにはならないように気をつけてくださいね。
このように、沐浴をする時間帯に明確な決まりはありませんが、授乳直後のタイミングは避けるようにしましょう。
生活リズムを整えてあげるためにも、毎日決まった時間帯に沐浴を行うのがおすすめです。とはいえ、赤ちゃんの機嫌は毎日同じとはいかず沐浴のタイミングがずれることも。焦ることなく、赤ちゃんが落ち着いてから、機嫌の良いタイミングを見計らって入れてあげましょう。
・沐浴を避けるべきタイミング
沐浴は各家庭のスケジュールに合わせて行うといいですが、いくつか避けるべきタイミングがあるので注意しましょう。
まず、授乳後の満腹状態では、赤ちゃんが吐き戻してしまう恐れがあるので沐浴を控えます。逆に、授乳前の空腹状態もぐずりやすい傾向にあるため、避けたほうがいいでしょう。
沐浴前のタイミングで赤ちゃんが寝ている場合、起こすかどうかはケースバイケースです。起こす場合は体を優しくさする、くすぐるなどの刺激を与えて徐々にしっかり起こしていきます。沐浴の直前に寝てしまったのであれば少し様子を見ましょう。赤ちゃんの機嫌が悪いと沐浴がきちんと行えないだけでなく、ママも赤ちゃんも辛くなってしまいます。タイミングを改めるのも方法のひとつです。
また、産後のママは育児の疲れを感じやすいもの。ママの体調が優れないときは、温かいガーゼで体を拭いてあげるだけでも構いません。無理をしない範囲で、赤ちゃんのお世話が楽しめるような気持ちで過ごしましょう。
・長風呂に注意!沐浴1回にかける時間は?
生後間もない新生児は、お湯につかるだけでも体力を消耗します。1回あたりの沐浴時間は5分~10分ほどが適切です。赤ちゃんの様子を見ながら手早く進めましょう。・季節に応じて設定を!理想のお湯の温度
適温は夏場が37℃~39℃、冬場は少し上げて39℃~40℃くらいです。慣れるまでは湯温計でチェックしてから沐浴をすると安心でしょう。・慣れれば大丈夫!沐浴時の赤ちゃんの洗い方
小さくてまだ安定感のない新生児期の赤ちゃんの洗い方には、コツがあります。洗う順番もポイントですよ。
<手順>
- 1.片手を広げて赤ちゃんの首・頭・肩甲骨付近を支え、もう片方の手で赤ちゃんのお尻を包みベビーバスに入れる
- 2.沐浴布で赤ちゃんの肩から腹部を覆う
- 3.小さいガーゼにお湯を含ませ、ガーゼの面を変えながら目と目頭を拭く
- 4. そのまま顔全体を優しくなでる
- 5.お湯を含ませたガーゼで頭を濡らし、泡立てたベビーソープで頭全体を洗う
- 6.お湯を含ませたガーゼで泡を洗い流す
- 7.仰向けのまま首から洗い、胸・脇・腕・手のひら・お腹・足と洗っていく
- 8.赤ちゃんをうつ伏せにし、背中からお尻に向けて洗う
- 9.最後に股間を洗い、きれいな上がり湯をかける
赤ちゃんが驚かないように、手順2のように体に沐浴布をかけてあげるといいでしょう。手順3で目元を先に洗いますが、体をお湯につける前に服を着た状態で顔だけ拭く方法もあります。目元を拭く際はガーゼの面を変えて清潔な状態を保ちながら、優しくふれていくのがポイントです。
ベビーソープは泡で出るタイプや液体タイプ、固形石鹸などがあり、どのタイプもしっかりと泡立てます。泡が残らないよう、しっかりとお湯で流しましょう。
また、首や足のつけ根、脇などのしわ部分は、汗や汚れがたまりやすいのでよく洗います。股間を洗う際は、女の子は指先で優しく前から後ろ方向へ。男の子はしわ部分も丁寧に洗うのがポイントです。
手順7で赤ちゃんの体勢を仰向けからうつ伏せに替えますが、慣れるまでは緊張する場面かもしれません。片手で首を支えながら、もう片方の手を赤ちゃんの脇に入れ、赤ちゃんの上体を起こします。腕全体に赤ちゃんの胸を乗せれば体勢替えができます。
・お風呂上りにしっかりやってあげたい沐浴後のケア
湯上り後、おむつをつけたあとのケアも順序に沿ってお伝えしていきます。
<手順>
1.綿棒でおへその水分を優しく拭き取り、新しい綿棒で根元まで消毒をする
2.保湿剤で保湿をする
3.服を着せる
4.耳の入り口やくぼみの水分を綿棒で拭き取る
5.鼻の穴の入り口付近の汚れを掃除する
6.授乳をする
へその緒の炎症を防ぐためには、水分を優しく拭き取りよく乾燥させることがポイントです。消毒する期間は、産院の指示に従いましょう。
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。保湿は全身にしっかりと施します。耳や鼻の穴に綿棒を入れる際は、奥まで入れ過ぎないように注意!
沐浴後はすぐに水分補給しなければと思いがちですが、体が温まった状態のときは消化機能が働きにくい場合があり、吐き戻しの恐れがあります。沐浴後30分ほど経ってからの授乳がおすすめです。
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