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画像/和田さん提供

Lifestyle

子どもと一緒に「楽しみながら」備える!ママ防災士・和田麻実子さんに聞く、今日からできる親子防災

日頃から親子で考えたい、防災について。今回はmamagirlでもお馴染み、ラジオ大阪アナウンサーで防災士の資格を持つ2児のママ・和田麻実子さんに親子防災の考え方や実践法をたっぷりお聞きしました!

親子で楽しみながら備えよう!

ーーまず、親子防災ではどのようなことを意識すればよいでしょうか? ‎

和田:子どもと家族の笑顔のために備える意識です!防災ってついついストイックに考え過ぎてしまいがち。そうではなく楽しみながら子どもたちと一緒に考えたり、実践してみたりすることがいちばん大切だと思います。
災害は避けられないものですし、どんなことが起こるかはニュースなどで子どもたちもわかっているはず。だから家族全員でワンチームとしてきちんと備える。ママだけではなく、子どもと一緒に防災に取り組むことが理想的なスタンスだと思います。

ーー地震の話などは怖がってしまう子もいますよね。子どもに正しく防災について伝える工夫はありますか? ‎

和田:阪神・淡路大震災や東日本大震災をテーマにした絵本を活用するのはどうでしょうか?学校や保育園・幼稚園で読んでもらっているお子さんも多いかも。家でも一緒に読んで、そこからママの実体験の話につなげると、子どもが怖がらずに聞いてくれやすいのかなと思います。「ママも経験している、でも大丈夫」というように。

和田さん私物。阪神・淡路大震災の体験をもとにした現役消防士の原案の絵本

和田:実は我が家の小学6年生の長男も、しばらく地震の話題が怖い時期がありました。2018年の大阪府北部地震の際に、すぐに保育園にお迎えに行けなくて、そのことがトラウマになっていたようで。でも、長男の方から「あの時めっちゃ揺れたよね」「保育園でこんなことをしていた時でさ」と、語ってくれるようになって。一緒に当時の記憶を振り返れるようになったことで、防災についても話せるようになったと感じます。

ーー防災について子どもと話すタイミングはいつが良いのでしょうか?

和田:絵本を読んだとき、学校や保育園・幼稚園で避難訓練をしたとき、あるいは地震のニュースがテレビで流れたときも話すきっかけになると思います。先日、熊本地震のニュースを見ていたときも「地震はどこにいても起こり得るから、こうなった時は家にいるんだよ」と親子で話をしていました。わざわざ「防災会議をします!」というかたちではなく、普段の会話の中でさりげなく話すのが良いと思います。

家族を守るために、自宅をいちばん安全な場所に

ーー自宅でできる防災として、ママたちにまず取り組んでほしいことは? ‎

和田:子連れでの避難所生活はとても大変なため、自宅をいちばん安全なシェルターにしておくことが最優先です。具体的には、まずはものを片付けること。そして高い場所や寝ている場所にものを置かない、背の高い家具は突っ張り棒で固定すること。
「台所の吊り戸棚のいちばん上に鍋が入っていたら危ないよね」「リビングのこの家具が倒れてきそうだね」と、部屋ごとに危険箇所を子どもと一緒に点検してみることが大切です。合格の部屋、不合格の部屋を把握して、不合格の部屋はあえて荷物部屋にして、寝室や子ども部屋を安全に保つという工夫も良いかもしれません。

ーー子どもと一緒にいる時に災害が起きたとき、焦らずに行動できるようにどんな心構えが必要でしょうか? ‎

和田:まずは子どものためにも、ママ自身が安全でいることが最も大切です。まず手早く自分の安全を確保して、子どもに100%パワーを注いであげられる状態にしてください。

ーー子どもとママが離れている時に災害が起きることも。事前にどんなルールづくりをしていますか?

和田:「家がいちばん安全だから家にいること」を前提として、家の中でもリビングなのか寝室なのか、絶対に安全な場所を事前に伝えています。また、我が家の場合はすぐ近くに小学校があるので、「どうしても大人が帰ってこなかったら小学校に行くように」とも話しています。家か学校かという二択に絞ったルールづくりをしています。
習い事や学校など、子どもが外出しているケースについては、「その場の大人の言うことをちゃんと聞いて勝手な行動をしないように。必ず迎えに行くから安心して待っていてね」と伝えています。

防災バッグの中身は、子ども自身が選ぶ!親子で楽しく備える防災グッズ

ーー実際に備えている防災グッズを教えてください!

和田:自宅での備えとして特に大切なのは「簡易トイレ」です!トイレ問題は災害時にすぐに直面する問題。ゴミ袋タイプの簡易トイレをひとつ用意しておくだけでも備えとして大きいですよ。災害時は暗い中で使用する可能性もあるので、できれば一度開封して使い方を確認しておくことをオススメします。
あとは外出時にいつも持ち歩いているポーチに、絆創膏と子ども用のマスク、子どもの常備薬を入れています。薬って意外と忘れがちですよね。我が子はアレルギーがあるので、飲み薬、発作時の吸入薬、塗り薬を多めに用意しています。

ーー防災リュックはどのようなものを用意していますか?

和田:夫と私はそれぞれ大人用のリュックを用意し、小学6年生の長男には自分用のリュックを持たせています。大人用リュックには災害時の必需品を。子ども用のリュックは、「避難所に行く時に何を持っていきたいか」を軸に自分で中身を決めさせました。好きなお菓子、折り紙、アナログな遊び道具などですね。防災リュックづくりは、子どももサバイバル感覚で楽しんでいましたよ。これこそ「楽しみながら備える」の実践で、大人が全部用意して終わるのではなく、子ども自身が自分ごととして考えることで、防災の気持ちも芽生えてくるものです。

和田家の大人用防災リュックの中身

防災食は「ローリングストック」で無理なく。普段の暮らしに防災を取り入れよう

ーー防災食はどのようなものをそろえていますか? ‎

和田:我が家の場合、防災用の長期保存食よりも「ローリングストック(使いながら補充する方法)」がライフスタイルにあっているんです。長期保存食を買っても、結局賞味期限を切らしてしまった経験があり…。
普段食べているレトルトカレーや缶詰、パスタソースなどを少し多めに買って、食べたら補充するサイクルにしています。なので、スーパーで買い物する際には、子どもたちにレトルトコーナーで好きな味を2つずつ選ばせるようにしているんです。ひとつは普段食べる用、もうひとつは何かあった時にも食べる用。そして食べたら補充する。この仕組みだと災害時だけでなくても、忙しい時の夕飯づくりにも役立ちます。子どもたちも「自分で選ぶ」というのを楽しんでいます♡
また、収納も防災用として特別な場所は設けず、普段の食品と同じ場所にストックを置いています。防災用として収納を分けてしまうと、結局その場所を開けなくなって、賞味期限がいつまでのどんな食材がどれくらいあるかを把握できなくなってしまうので。

和田家の食品ストック。あえて普段使いの食品と収納を分けていない

ーー普段使っているものをそのまま防災でも、というのは良いですね。食品以外にはどんなアイテムが災害時にも使えますか?

和田:キャンプ用品は災害時に役立つアイテムばかり。例えば電源やランタンは停電した時に使えます。キャンプをするご家庭は、災害時も転用できることをぜひ知っておいてください。

「ママのご機嫌のため」も立派な防災!家族を守るために、自分自身も大切に

ーー最後に、防災士としてママたちへのメッセージをお願いします!

和田:災害時も、やっぱりママがなるべく元気でいられることが大切だと思うんです。自分の心が落ち着いていないと、子どもを守れません。だから、防災リュックにはママ自身がご機嫌になれるアイテムも必ず入れてほしいです。例えば、好きな香りのハンドクリームやドライシャンプーなど。私も自分のご機嫌用アイテムとしてハンドクリームと煙が出ないタイプのお香を入れています。自分のことはどうしても後回しにしてしまいがちですが、ママがご機嫌でいるためにどうするかを考えることも、立派な防災対策ですよ♪

家族の笑顔を守るために。楽しみながら防災を始めよう

防災を、大変なこと・難しいことと考えず、家族みんなで楽しみながら備える。子どもと一緒に「これがあったら安心だね」「これをリュックに入れておこう!」と話すことも、立派な防災。家族の笑顔を守るためにも、普段の暮らしのなかに無理なく防災を取り入れていきましょう♡

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菱山恵巳子

ライター

1991年生まれのライター・コラムニスト。エンタメからビジネスまで、執筆ジャンルは多岐に渡る。恋愛漫画の原作も手掛ける。2016年に出産、男女の双子を育てる母。男性アイドルウォッチャー。
https://www.instagram.com/emiko_hishiyama/

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