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気持ちいい返事だけの子。行動に反映しないのは障害物があるから
vol.864【1日1成長お母さん】声かけと時間を区切る習慣化で切り替えて、気が散る元をなくす
返事だけはいい我が子。動かない=聞いてない、と思うことなかれ
「うちの子返事だけはいいのよね」「返事はするけれど違うことをしているのよね」「ご飯よ」の呼びかけにとても元気よく「はーい!」と返事をするけれど、気がついたらおもちゃで遊んでいる、テレビに釘付けになっているなど、お母さんの言うことを聞く気がないの?と思うことがよく起こります。「ご飯だって言ってるでしょ!」と怒鳴ってしまうというのも、大抵のお母さんが経験する子育てあるあるではないでしょうか。
子どもの脳は大人より未発達。ワーキングメモリーが少なく忘れやすい
実はこれ、お母さんの言うことをどうでもいいと思っている訳では決してありません。4歳前の子どもは、過去や未来のことを考えるのが苦手。今この瞬間、自分の身に起こっていることが全てなのです。これはワーキングメモリーと呼ばれる短期記憶がまだ十分に働かないことと関係しています。だからお母さんの言葉の通りにしようと動いていても、途中でテレビや大好きなオモチャなどが目に入って「あ!」と思ったら、その直前にしようとしていたことを忘れてしまうのです。
返事だけの子を叱る必要は全くない!指示を繰り返して覚えてもらおう
このときの子どもはお母さんの指示を忘れているので「何回言わせるの!」と言われても、急に叱られてびっくりしてしまうだけなのです。それよりもう一度はっきりと「ご飯だからお箸出してね」など、子どもの顔を見て指示を出した方が効果的。「あ、そうだった!ご飯だった!」と思い出し、行動してくれるようになります。このとき必要なのは思い出すきっかけを作ってあげること。叱らなくても大丈夫です。
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