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夜泣きは放置するのもひとつの方法!?原因や年齢別対策をチェック
■赤ちゃんの夜泣き…放置して大丈夫?
“夜泣きするわが子を放置する”という言葉だけ聞くと、「大丈夫なの?」と心配になりますよね。ここでは海外で一般的な夜泣き対策も交えつつ、夜泣きの放置について見ていきましょう。
・夜泣きをそのまま放置したらどうなる?
お腹が空いていない、おむつも替えた、それでも泣いている理由がわからないときは少し子どもの様子を見てみましょう。夜泣きを放置された子どもはママがすぐに来てくれない不安もあり、泣き続けます。しかし、ママが来ないとわかると、そのうち寝てしまうことも。
ママがすぐに抱っこなどをすると「泣くとすぐにママが来てくれる」と思い、夜泣きが続いてしまう原因になる可能性もあります。
・放置=ほったらかすことではない!
“放置”という言葉を聞くとマイナスのイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、放置はほったらかしにするということではありません。海外では子どもが泣いていたら側で5分から10分ほど見守るようです。はじめは不安な赤ちゃんも次第にまた眠ることがあります。様子を見て泣き止まないときはそっと近づいて優しく声をかけてあげてくださいね。
欧米では自主性や自立性を養うために、生後半年頃から一人寝を始めるといわれています。ひとりで寝させるといっても、ベビーモニターなどで常に様子を確認。また、欧米では「赤ちゃんは泣くもの」と認識されているので、すぐに抱っこせずに様子を見るのが一般的と考えられています。
夜泣きは子どもが寝る練習をする過程で起こるものといわれることもあるため、親は子どもの練習シーンをそっと見守ってあげることも大切。NHKの教育番組などで特集されることもあり、参考にしているママもいるみたいですよ。
・夜泣きを放置するなら注意点をチェック
夜泣きを放置するときにはいくつか注意点があります。
夜泣きを放置していいとされるのは、泣いている理由がわからないときだけ。熱があるなどの体調不良のとき、お腹が空いている、おむつを替えてほしいなどと泣いている理由がある程度わかるときには、夜泣きを放置しないようにしましょう。
また、嘔吐する可能性がある授乳後も放置を避けるのが正解です。吐いたものを喉に詰まらせる危険性もあるので、授乳後に泣いているときはしっかり様子を見守ってください。
夜泣きを放置する場合は、必ず赤ちゃんの安全を配慮してするようにしましょう。ベビーベッドなら転落の危険がないようにしっかり柵をする、転がっている赤ちゃんが窒息しないように枕などを遠ざけておくなど、子どもから目は離さないように工夫することを忘れずに。
夜泣きでママがすぐに来てくれないと、子どもが不安を感じるかもしれません。そのぶん日中はしっかりスキンシップを取ってあげましょう。声かけや抱っこなどママからの愛情が感じられれば、子どもの安心につながります。
また、日中しっかり子どもと遊べば、疲れて夜はしっかり寝てくれ、自然と夜泣きがなくなるという場合もあります。
■生後1ヶ月から3歳までの夜泣きの特徴と対策
夜泣きは月齢や年齢によって理由や対策も変わってきます。ここでは生後1ヶ月から3歳以降までの年齢別の夜泣きの特徴や、赤ちゃん夜泣き対策の王道などをご紹介します。
・【生後1ヶ月頃】夜中に起きる回数が多い
新生児期は昼夜関係なく1日のほとんどの時間寝ている赤ちゃん。2時間から3時間ごとに目を覚ますことが多く、体内時計ができていないことから夜中に起きてしまう場合も。
新生児期の夜泣きの対策としては、安心できる空間を作ってあげることを試してみてください。赤ちゃんがママのお腹の中にいたときをイメージして包み込むように抱っこしてみましょう。抱っこしたまま優しくゆらしたり、背中をトントンしたりしてあげると赤ちゃんは安心して寝やすくなります。
もちろん個人差もあり、どうしても泣き止んでくれないこともあります。新生児期のお世話は忙しく、ママも大変なもの。中には1時間おきに子どもが起きてしまいママも睡眠不足で体調を崩してしまうことも…どうしても泣き止まないときは、赤ちゃんを布団やベッドに置いて少し離れるのもいいでしょう。
・【6ヶ月頃】夜泣きが当然はじまることも
生後6ヶ月頃に突然夜泣きがはじまるということがあります。夜泣きの理由としては、生活リズムの変化が考えられます。例えば日中初めての場所に連れて行った、いつもとお風呂の時間が違った、など。また、生後6ヶ月頃から離乳食が始まり、お腹が苦しいということもあります。
まず夜泣きしたときには、子どもの様子をしっかり確認しましょう。体調が悪いなどの理由がないときには、そのまま様子を見るのもいいでしょう。喉が渇いて泣いているときもあるので、そのときは水分補給を。
夜泣きの対策としては、生活リズムをしっかり作ってあげることが大切です。授乳、離乳食、お昼寝などリズムを整えた結果、自然と夜泣きが減ってきたということもあります。そして日中はしっかり遊ぶこと!体を動かしていっしょに遊ぶことで、夜ぐっすり眠りやすくなります。
反対に、絶対にやってはいけない夜泣き対策は、すぐに抱っこしてしまうことです。これは寝言泣きの可能性もあるからです。寝言泣きの場合はそのまま様子を見ていると再び眠ります。子どもにとってはふにゃふにゃと寝言を言っているだけなのにそこで抱っこされると刺激を与えられ起きてしまいます。夜泣きか寝言泣きの区別をつけるためにも、まずすぐに抱っこせず子どもの様子を見るようにしましょう。
・【1~2歳頃】夜泣きが再開することも
1歳から2歳は歩行や言葉が話せるようになるなどいろいろなことができるようになり、コミュニケーションも取りやすくなります。「夜泣きがなくなっていたのに急に再開して驚いた」という人も。
夜泣きの理由としては、恐怖や情緒不安定などが考えられます。例えば怖い夢を見て現実と夢の区別がつかなかった、日中いやなことがあった、などのケースも。
1歳から2歳の夜泣きは、成長しているからこその理由が考えられます。対策として、日中しっかり遊んで生活リズムを整えてあげることや、寝るときに添い寝をして安心させてあげることなどがいいでしょう。
また断乳や卒乳後に不安で夜泣きするということもあります。そのときはとにかく子どもが安心できるように背中をトントンしてあげる、お茶や水をあげるなどの対策をしてみましょう。
・【3歳以降】不安やストレスで夜泣きすることも
3歳以降も夜泣きをする子がいます。夜驚症をご存知ですか?
夜驚症とは3歳から7歳頃の子が深い睡眠のなかで突然泣き叫ぶことをいいます。夜驚症は、脳の1部だけ起きてあとは寝ている状態なので、声をかけても反応はなく本人も覚えていません。何かの不安からストレスを感じ、夜驚症になることが多いようです。例えば、ママが妊娠して雰囲気や環境が変わったため夜泣きをするようになったなどのケースも。
対策としては、子どもの不安をなくしてあげることが一番でしょう。原因を解決できるのが一番ですが、それだけではなく子どもに寄り添って安心できる環境を作ってあげることも大切です。
寝る前のルーティーンなどを決めておくと自然と寝ることができ安心感も与えやすくなることもあります。
■夜泣きの理由は十人十色!子どもに合った方法で乗り切ろう
夜泣きはママにとっても子どもにとってもつらいことが多く大変です。しかし、ママが睡眠不足になったり、悩んだりしていると子どもにもそのしんどさが伝わって悪循環になってしまいがち。
大切なのは、ママと子どもそれぞれに合った対策をして解決することです。今回ご紹介したように、夜泣きを放置するというのもひとつの方法ですが、すべての子に有効というわけではありません。
夜泣きの対策は子どもの数だけ種類や方法もあります。ひとりで抱え込まずに周りの手も借りながら子どもと夜泣きを乗り越えていきましょう!
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