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5歳で思いやりを身につけると自分も人も大切にできるようになる
vol.1671【1日1成長お母さん】本当の思いやりの心を育てるには努力と協力を経験させよう
共感力や想像力は教えるだけでは育たない。年齢に応じた発達の順序がある
子どもたちは、先生やお母さんに小さな頃から「お友だちとは仲良く、優しくしましょう」と教わります。もちろんお友だちと仲良くすることは大切です。ただ、人に優しくするための共感力や想像力などの力は教えるだけでは育ちません。
子どもの心の発達には年齢に応じた順序があり、各年齢での経験を積み重ねることが必要です。
その上で、自分も誰かから大切にされて嬉しいという気持ちの経験が共感力や想像力を育むために必要なのです。
努力した経験があれば人から言われなくても自然と思いやりのある子になる
子どもは5歳くらいになると“相手の気持ちを考える”ことができるようになります。共感力や想像力が育まれる証拠なのですが、この力はただ成長するだけで身に付く力ではありません。
その前に“できるようになりたい”と努力することや、我慢した経験が必要です。その努力や我慢の中で自分に向けられた優しさや尊重してもらった経験に感謝する気持ちを知ることで相手の気持ちを想像することができるようになります。
自分が頑張っているときに優しくされた経験が思いやりの心を育てる
Kくんはサッカーが大好きな5歳の男の子です。お母さんはKくんに「お友だちには優しくしなさい」といつも言っていますが、なかなかお友だちと協力することができず小さな揉め事が絶えません。
ある日、Kくんはうまくシュートが入らずに困っているお友だちを見つけシュート練習に付き合いました。
初めてお友だちに優しくする姿を見たお母さんは驚いて理由を尋ねるとKくんは、「僕が苦手なドリブルを教えてくれたとき嬉しかったから」と答えました。
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