
Baby&Kids
5歳を過ぎてもすぐ泣く子。心の安定はお母さんの共感がカギ
vol.1152【1日1成長お母さん】泣き虫っ子には、抱きしめながら気持ちを代弁するだけでいい
ちょっとしたことですぐ泣く理由。お母さんの愛情不足ではありません
“子どもが些細なことですぐ泣く”と悩んでいるお母さんは多いです。じゃんけんに負けた、色鉛筆を落としてしまったなど、ちょっとしたことでワンワン泣かれることがありますね。
5歳を過ぎてもそれが続くと、お母さんは「いつまで泣き虫が続くのかしら」と不安になったり、「私が愛情をかけてないからかしら」と悩んだりすることも。これは愛情不足ではありません。子どもは泣きたい感情を抑える方法が、まだ分からないだけです。
子どもの気持ちを大人が代弁してあげることで、感情を把握できるようになる
子どもが泣いてしまったときは「悲しいのね」「怒っているのね」と感情を言葉にしてあげてください。子どもは自分が感じている感情が“怒り”なのか“悲しみ”なのか“恐れ”なのかよく理解できません。
お母さんが感情を受け止め言葉にするという経験を繰り返すと、子どもはだんだんと気持ちの整理ができるようになってきます。お母さんの言葉によって「ぼくは悲しいんだ」「ぼくは怒ってるんだ」と感情を把握できるようになるのです。
泣いている原因を探すよりも、泣いている子どもに寄り添う方に切り替えよう
5歳のKくんは園でも家でもよく泣く子。先生にちょっと注意されただけでシクシク。
家ではお兄ちゃんと遊びたくてゲームの邪魔をしてしまい「あっちに行け」と言われ大泣きすることも。今までお母さんはお兄ちゃんを叱っていましたが、Kくんに寄り添うようにしました。「あっちに行けと言われて悲しかったね」などと言いながら抱きしめます。
するとKくんは泣いてもすぐに泣き止み、ケロっと「もう1回遊んでくる」と言うようになったのです。
子どもの泣き虫は期間限定。自分の気持ちが把握できればいずれおさまる
お母さんからの抱きしめは子どもにとって安心できる心のよりどころ。Kくんは少しずつ、些細なことでは泣かなくなってきました。子どもが泣いたときは、泣いている原因を追究するよりも子どもの気持ちを代弁し、たくさん抱きしめてください。子どもが自分の気持ちを正しく把握し安定した心を持つには、子どものありのままの感情を受け止めてくれるお母さんの存在がとても大切。親子一緒に泣いて笑って毎日を過ごしましょう。
今日の1日1成長
泣き虫さんはお母さんがしっかり抱きしめて、気持ちを言葉にしてあげよう
子どもの問題解決力も1成長、お母さんの受容力も1成長。
ふじたみやこ(文)田中京子(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
竹内 エリカ
