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【新生児の上手な起こし方】コツやタイミング、機嫌よく目覚めてもらう方法
1日のほとんどを寝て過ごす新生児期の赤ちゃん。できれば自然に起きるまで待ってあげたいけれど、なかなか授乳できないのは心配ですよね。そこで今回は、新生児の起こし方について解説!赤ちゃんを起こした方がいいタイミングや、機嫌良く起こす方法について紹介します。今まさに新生児期の赤ちゃんの起こし方について悩んでいるママは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
新生児の睡眠について
「赤ちゃんが寝てくれなくて困る…」というのはママに多い悩みですが、新生児期は意外とよく寝る子も多いです。まずは、新生児の眠りについて簡単に解説しましょう。
・新生児の眠りのリズムは?
新生児期の赤ちゃんは、睡眠のリズムがまだ定まらず、昼夜の区別もついていません。そのため、1~4時間くらい寝て、1~2時間ほど起きたまま過ごし、また寝て…という短いサイクルの繰り返し。個人差はありますが、新生児期は1日の約8割の時間を寝て過ごします。
ただ、よく眠るとはいえ、そのほとんどの時間が浅い眠りであることも新生児期の眠りの特徴のひとつ。そのため、ちょっとした物音でも目を覚ましてしまいます。また、おむつがぬれていたり、ちょうどいい室温でなかったりすると不快感からすぐに起きてしまうのです。
・月齢が上がるにつれて眠りが深くなる
眠りの浅い時間は成長とともに減っていき、次第に深い眠りの時間が増えていきます。月齢が進むと、睡眠のリズムもだんだんと整ってくるでしょう。生後半年を過ぎる頃には、睡眠時間と起きている時間が半々くらいになる子も増えてくるようです。
寝てばかりの新生児…無理やり起こした方がいい場合は?
気持ちよさそうに寝ている赤ちゃんを見ると、いつまで寝かせてあげたらいいのか悩みますよね。基本的には長い時間寝ていても問題ありません。ただ、次のような様子であれば、起こしてあげた方がいいでしょう。
<新生児を起こした方がいい場合>
- ・体重が増えない
- ・排泄物の回数や量が少ない
詳しく見ていきましょう。
・体重が増えない
赤ちゃんの体重が増えないときは、母乳やミルクが足りていないかもしれません。ただ、体重の増減は最低でも1週間は様子を見ること。1日ごとの増減は気にしすぎないようにしましょう。
参考として、新生児期の1週間での体重増加は120~240gが目安。ただ、成長の仕方は個人差があるので、不安な場合はかかりつけの病院で相談してみると安心です。
・排泄物の回数や量が少ない
授乳回数が足りていないと、排泄量も少なくなります。排泄量の目安は、おしっこが1日に4~6回程度、うんちが3回程度。これより少ない場合には、赤ちゃんを起こして授乳回数を増やしてみましょう。母乳は排便を促すとも言われているので、便秘気味の赤ちゃんにはしっかりと母乳を与えてあげることをおすすめします。
新生児の上手な起こし方は?
さて、ここからは赤ちゃんの上手な起こし方について解説します!起こす度に大泣きの赤ちゃんもスムーズに起きてくれるようになるかも。ぜひ試してみてください。
<新生児の上手な起こし方>
- ・おむつ替えをする
- ・足裏を刺激する
- ・部屋を明るくする
- ・部屋の温度を変える
- ・濡れたガーゼで顔を拭く
- ・声がけする
- ・授乳する
ひとつひとつ見ていきましょう。
・おむつ替えをする
おむつを替えてあげると自然と起きてくれることがあります。授乳が刺激となってうんちが出ることもあるので、替えてあげるとご機嫌で目覚めてくれるかもしれません。
・足裏を刺激する
産婦人科で教わることも多いのが、この方法。足裏を指の腹でこすってみたり、こちょこちょとくすぐったり、力強く指圧してあげたり、さまざまな方法があるようです。足裏だけでなく、あごの下や脇、お腹をくすぐるといった方法も。指の力加減がわからないときには、助産師さんに見本を見せてもらうといいでしょう。
・部屋を明るくする
薄暗い部屋で寝ているときには、カーテンや窓を開けたり、電気をつけたりして部屋を明るくします。ただ、強い光はまぶしくて目を開けられなくなるのでNG。少しずつ明るくしてあげましょう。
・部屋の温度を変える
窓を開けて外の空気を入れてみたり、布団を外してみたりして起こす方法もあります。ただし、寒くなりすぎないように注意しましょう。
・濡れたガーゼで顔を拭く
水で濡らしたガーゼで顔を優しく拭いてあげると自然と起きてくれることも。大人が朝、顔を洗って目を覚ますのと同様に、冷たい刺激で目覚めてくれるかもしれません。
・声がけする
声をかけるときには「○○ちゃん、起きて」と名前を呼んであげるのがポイントです。そのとき、いきなり大きな声を出すのではなく、ささやくように耳元で話しかけてあげましょう。
・授乳する
おっぱいや哺乳瓶の口を口元に近づけてあげると、授乳のために目を覚ましてくれるかも。胸元に赤ちゃんの顔を近づけてあげると、心臓の音が聞こえて安心してくれる効果もあるようです。
やってはダメな新生児の起こし方
「いろいろ試してみたけど、いつも大泣きされる」というママ、こんな方法で起こしてはいませんか? 新生児の起こし方のNG例をご紹介します。
<やってはいけない新生児の起こし方>
- ・大きな音をたてる
- ・急に抱っこする
- ・ゆすって起こす
- ・気持ちに余裕がないときに起こす
詳しく見ていきましょう。
・大きな音をたてる
赤ちゃんは大きな音に敏感。突然、大声や大きな音がすると驚いて泣き出してしまうかもしれません。
・急に抱っこする
大きな音同様、急に抱っこされると赤ちゃんはびっくりして泣いてしまうことがあります。
・ゆすって起こす
ゆすって起こすのは、泣いてしまうからというよりも、危険が伴うため絶対にやめましょう。
・気持ちに余裕がないときに起こす
子育てしていると、忙しさや寝不足からついイライラしてしまいます。ただ、そんなママの気持ちは、不思議と赤ちゃんにも伝わるもの。不安な気持ちから泣き出してしまいます。
新生児を起こすタイミングはいつが良いの?
基本的には、何か変わった様子がなければ無理に起こさなくてもOK。産婦人科では3時間ごとの授乳をすすめられるかもしれませんが、あくまで目安として考えてください。
ただ、あまりに寝すぎると脱水症状を引き起こすこともあるので、授乳間隔が5時間空いたら起こして授乳しましょう。
また、母乳育児の場合には授乳間隔が空きすぎると乳腺炎を引き起こすこともあります。胸が張るようなら搾乳をして、ケアするように気をつけましょう。
寝ている赤ちゃんの様子はこまめにチェックしよう
体重や排泄に問題がなければ無理やり起こす必要はないですが、以下の様子が見られたら注意が必要。よく寝ているときも、常に赤ちゃんに変化がないか見守ってあげましょう。
・母乳やミルクをしっかり飲めているか
授乳やミルクのときにしっかりと飲めていれば問題ありません。あまり飲まないようであれば、体調不良の可能性もあります。
・排泄物の回数や状態に変わったところはないか
赤ちゃんの排泄回数や量が極端に減った場合は、脱水症状を引き起こしているかもしれません。
・顔色はいいか
顔色が悪かったり、唇が紫色になったりしていたら要注意。脱水症状や低血糖を起こしている可能性があります。
寝る子は育つ!新生児期の赤ちゃんは寝てばかりでも大丈夫
寝てくれないのも心配ですが、なかなか起きないのも心配になるのが赤ちゃんの子育て。助産師さんの話や育児書の通りにならなくても、まずは焦らず様子を見ることが大切です。基本的には赤ちゃんの体調に変化がなければ大丈夫。順調に成長していれば問題ありません。むしろ赤ちゃんが寝ている時間はいっしょにお昼寝したり、好きなことをしたりして、産後の体をしっかりと休めてくださいね。
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