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子どものやりたい思いを尊重。自由にさせることが上達する第一歩
上手にできることを教える前に、今どんな遊びをしているのか観察してみよう
2歳ごろになると指先が器用になるので、折り紙やお絵描きなどをするようになります。その様子を見て、ついつい「こうするのよ」と教えたくなってしまいますよね。しかし上手にできるように教えることが、子どもにとって良いこととは限りません。折り紙を折るにも、成長段階に応じたステップがあるのです。このステップを飛ばしてしまうと“上手に折る”というゴールが高すぎる壁に見え、登るのも苦痛に感じてしまうことも。まずは今どの発達段階にいるのか、遊び方をよく観察してみましょう。
発達段階に合った過程を踏むことで、子どもはやる気と集中力を養っていく
“折り紙を上手に折る”までには次のような過程をたどります。①ぐちゃぐちゃに丸めたり開いたりする。②紙そのもので造形を始める。③折って形を作ることを覚える。④正確に折ることにこだわる。大人は最初から④を目指してしまいがち。しかし自分で「やってみたい」と思ったことが、その子の成長段階に合った過程なのです。子どもはやってみたいという好奇心が満たされると喜びを感じ、次のステップも達成しようと集中力を発揮します。一つ一つステップを上っていくことで、やる気と集中力を育てるのです。
してほしいことより“やってみたい”を優先!行動を認めてやる気UP
Kくんは折り紙をきれいに折るのが苦手。お母さんが練習をしようと言っても、興味を持ってくれません。ある日、Kくんが折り紙をぐちゃぐちゃに丸めて遊んでいました。楽しそうにしていたのでお母さんは見守ることに。「ボールができたね」と声をかけると喜ぶKくん。またある日は、紙吹雪にしていました。「きれいだね」と言うと満足そうでした。このように折り紙を折らずに遊ぶことを受け入れてあげると、Kくんは折り紙に触る機会が増え、やがて折り紙で形を作るようになりました。
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